キクトモ

エッセイが好きです。実体験は面白い。長文を書きたい気分のときに気ままに書いてみようと思…

キクトモ

エッセイが好きです。実体験は面白い。長文を書きたい気分のときに気ままに書いてみようと思います。

最近の記事

  • 固定された記事

自己紹介とやらをしてみよう

私は1977年生まれの女である。既婚者、2児の母。 生まれ育ったのは関東の微妙な田舎で。でも、めちゃんこ眺めが良い場所だった。海も山も身近にあった。 高校卒業後、進学のために単独関西地方へ。 親からの援助をたっぷり受けながら、8年も住んじゃった。就職もしたし、帰ってこないと思われていた。 関西に住んで、関西弁もふんわりとマスターしたから、そこそこ喋れる。親戚も関西におるし。 とはいえ、「エセ関西人」って呼ばれるレベルですわ。ネイティブ関西人には勝てまへんから。 関西には

    • 映画「Love Letter」

      岩井俊二監督の劇場用長編映画監督第1作。中山美穂主演。1995年公開、だったらしい。 30年も前の作品なのか。すげぇ。 なんせ、全然知らなかった。 私は「岩井俊二」を毛嫌いしていたのかもしれない。いや、毛嫌いと言うよりは、「食わず嫌い」かしら。 私の周りの友人からは、肯定的な感想をあまり聞いたことが無かったと思うし、中山美穂主演ってゆうもんだから「アイドル映画」って印象しか持って無かった。 けどさ、ちょっと前に実生活で岩井俊二監督との、とあるご縁があり。その頃「ラストレタ

      • 忌まわしき児童会選挙

        私が小学生のとき、「児童会選挙」なる物があった。「児童会選挙」とは、「児童会会長」に立候補した児童を、他の児童が投票して決めるやつだ。 立候補した児童は、自分に投票してもらえるように大人同様に「選挙活動」もする。 確か、朝の登校時や朝の会、給食の時間、昼休みなどに昇降口で呼びかけたり、各クラスを回ったりしていた。なかなか本気の選挙活動。 選挙当日には最後の演説があり、体育館に全児童が集まる。応援演説もあった。最後の投票は、各クラスごとに教室で行われていた。 そーいや昔、

        • 無駄ではないということ

          仕事中、小6ムスコから嬉しそうなLINE文章と一緒に画像が送られてきた。 「近所のおばあさんにもらった!」 という内容で、画像にはたくさんのおもちゃのラジコンヘリコプターの箱が写っていた。 なんでも、同じ町内のおばあさんが自宅を整理していたら、昔、旦那さんが趣味で買っていたラジコンが大量に出てきたと。 旦那さんはもう歳も取り、認知症も進み、使う事はできないのだけど、捨てるのは勿体無いからと、ムスコに全部くれた、という事だった。 「ぼく、こういうの好き?」 「めちゃめ

        • 固定された記事

        自己紹介とやらをしてみよう

          国語教科書の中にある物語

          学校の教材として使われている「教科書」。 私は特に「国語」が好きだった。なんでかってゆうと、なかなかおもしろい話がたくさん読めたからだ。 「世の中にはこんなおもしろい話がたくさんあるのか。私は全然知らないな。」って思った。 小学校から高校まで、どの時期のお話しだったのかまでは覚えていないが。私の記憶に残る、印象的だったお話しをまとめてみる。 記憶を頼りに書くので、細かな間違いはご愛嬌。 1.花いっぱいになあれ 花の種をつけた風船を、子どもたちがたくさん飛ばしたとこから

          国語教科書の中にある物語

          すげぇぜ国語

          小6になったムスコ。 新学期になって、ずっと行われていなかった「音読」の宿題がまた出されるようになった。 無くなってたのはなんでだ?コロナの影響?(なんでもかんでも…) 私は、密かに学校から宿題で出される「音読」を聞くのが好きだったもんで、「しめた」と思った。学校の「国語の教科書」ってのは、内容がすこぶるおもしろいのだ。 「音読」はその名の通り、教科書を声に出して読む行為だ。そして、子どもが「正確に読めたか」「はっきりした声で読めたか」などに対して、親がチェックを入れる事

          すげぇぜ国語

          手描きイラスト

          明日がチャレンジ投稿最終日のようなので、過去作品を漁ってみた。 ちなみにあくまで趣味で描いている作品で、これで商売はしていないので、あしからず。 友達の娘さんから可愛い手紙をもらった時に、返事として描いたクリスマスカードだ。 娘さんがなんのキャラが好きなのか、友達からコッソリ聞き出してから描いてみた。 イラスト制作はデジタルが主流になる中、私はいつまでもアナログ作業している。 なんだかんだ、鉛筆の感触が好きなのよね… アイデアスケッチをトレース。これまた「ライトボックス

          手描きイラスト

          「子持ち様」とかゆうやつ

          また嫌なYahooニュースのタイトルを見た。 「マルハラ」くらい嫌なやつだった。あれも大概やったけど。 「マルハラ」って、LINEとかで句読点つけたくらいで「ハラスメント」とかなっちゃうやつね。 こんなんで若者から悪口言われちゃうんかと思ったらマジ辛いし、しんどい内容やったなー。 ヤバ、このnoteかて、句読点だらけや。 ごめんね、若者。おばちゃんは国語に習って、何も考えずに文章作ってるだけなんよ。 それとおんなじくらい嫌な印象受けたよ。いや、身に覚えがかなりあるだけに

          「子持ち様」とかゆうやつ

          進路指導 〜母の思い出

          私が中学3年のときである。 進路指導として、母は担任の先生と個人面談をした。「二者面談」って言ってた気もする。 中学でも高校でも「三者面談」ってやつもやったんだろうけど、その記憶はあまりない。嫌な時間だったから、記憶の奥底に封印してしまったんだろうか。 私は小学生の頃から勉強が好きではなく、暇さえあれは漫画や絵を描いているちょっと変わり者の女子だった。 当然、成績は悪かったと思う。 何故か、国語と美術だけは良かったが。「好きこそ物の上手なれ」を地でいく女。 そんな私の進路

          進路指導 〜母の思い出

          神様になっていた母

          美容院にて。 ずっと担当してもらってる女性美容師さんが妊婦さんで。間もなく産休に入るからって、ギリギリ最後に髪を切りに行った。 ちなみに、美容師さんは二人目の出産で。私も二児の母であるし、髪を切られながら、白髪を染められながら、出産時の記憶とか呼び起こされて、お互いめっちゃいろいろ話した。 そんな中で、うちの中2ムスメが産まれた直後の記憶がふっと湧いてきた。 「私、一人目のムスメを産んだ直後、出血が止まらなくて意識が朦朧としてたんですよね。」 「え、そうなんですか?」

          神様になっていた母

          頼んでへんのに

          我が家の小5ムスコは、幼い頃からべらぼうに足が速かった。ダントツで勝てるのが気持ちいいからか、走る事自体も好きなようだった。 それならばと、小学校に入るタイミングで陸上クラブにも入れたわけなのだが。 なんだかんだまるまる5年続いている。頑張ってるよね。大会に出たら決勝に行っちゃったりするし。すごいんだよね。本人は自覚ないみたいだけど。 とはいえ、ムスコはまだまだ子どもだし「練習、今日は行きたくない。」とかよく言うんよね。 行ったらいつも楽しそうにしているのにさ。 こない

          頼んでへんのに

          空からポップコーン

          「けんちゃんおきてごらん。雪がふってるよ。」 ママに言われて、ぼくは目をさました。 外を見ると、空から白いものがたくさんおちてきていた。 「わぁ、ポップコーンだ!」 ぼくは外に出た。 口に入れてみたけど、なんのあじもしないよ。 すぐとけちゃって、ポップコーンじゃないみたい。 おにわにも、ぼくの三輪車にもたくさんつもってるよ。 これが雪ってゆうのかな。 小学生の時、「詩を書く」という国語の授業があり、私はこれを書いた。 何年生だったかははっきり覚えていないが、確か

          空からポップコーン

          映画「かもめ食堂」

          「かもめ食堂」は、「南極料理人」と同じくらい好きな映画だ。 どっちもほぼ食べ物の映画だから、ただ単に食い意地が張ってるだけなんだろうけど。 観たキッカケは、私が好きな漫画家の「谷川史子」さんが「かもめ食堂」について一言描いていたからだ。 Netflixで「かもめ食堂」を見つけたとき 「あ、これ、谷川さんが遊んでたやつだ」 と、瞬時で思い出した。 「コピ・ルアック」とはなんぞや。 そんな軽い感じで観始めたのだった。 観たら割と序盤で出てきた。 「あぁ❤︎これだ♪」って思

          映画「かもめ食堂」

          個性とはなんぞや⑤

          すったもんだがあった小5ムスコの学校の作品展前ではあったが、2週間という長さは私を平静に戻すには十分な時間だった。 作品展は2週間後に開催され、ムスコに 「絶対観に来てよ!」 と、これまた珍しく言われた私は、絶対行くよ!と答えた。 学校公開も兼ねていたので、授業も見学した。その時間はたまたま専科の先生担当の時間だったので、担任はいなかった。 私は少しホッとした。担任だって、いろいろあった保護者に見られての授業はやり難かったろうて。 授業が終わり廊下の扉に目をやると、担任

          個性とはなんぞや⑤

          個性とはなんぞや④

          小5ムスコの作品展事件により、いろんな疑問が出てきちゃった私はモヤモヤが止まらなくなり、担任に質問することにした。 学校に電話をしていいか、ムスコには事前に確認した。 いつもは、なんかあった時に 「連絡帳に書いていい?」 とか聞くと 「えー、ヤダ」 「書いても出さないよ。」 とか言うので、ムスコが嫌ならもうここで止めようと思ってた。 しかし、ムスコは 「いいよ。」 と、珍しく答えた。 「聞きたいのはさ、誰が直せって言ったのかってのと、ムスコ以外に直させられた子がいるのかっ

          個性とはなんぞや④

          個性とはなんぞや③

          作品展に展示するはずの小5ムスコの絵がまずいと、学校に言われた。 「銃が描かれているからだ」と。ムスコは絵を修正するように言われ、2回直した。 まずいと感じる事情はなんとなく分かる。分かりはするのだが、私はなんだか兄の事を思い出していた。 兄は、大人になってから発達障害とやっと診断された。 しかし、私たちが子どもの頃は「発達障害」なんて言葉はなく、兄はただ物分かりの悪い、扱いにくい生徒として、周りの大人達に認識されていたように思う。 身近にいたら困る、存在を隠した方がいい

          個性とはなんぞや③