映画『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』を観た


 だからクソ邦題をやめろ!!!!!!!!!!!!!


―コホン。

えー、デイルとタッカーは、2010年にカナダで公開された。スプラッタ・コメディ映画になります。

これがね。さすがです。面白かった。いいB級…いや、ここは褒め言葉としてC級映画、と言わせてもらいます。

ストーリーは、便器工事員で幼馴染同士のデイル(さえない大男)とタッカー(殺人鬼みたいなツラ。こないだのドッジボールの海賊の人)が、夢の別荘を手に入れるも、そこはかつて殺人鬼の住んでいた家で、二人のチェーンソー持ったやべえ奴みたいな風貌が災いし、ホラー映画の定番・リア充大学生が勘違いに勘違いを重ねて勝手にドンドン死んでいく、という銀魂かアンジャッシュのコントみたいな話です。いや、待って。まだ逃げないで。完全に想像の範疇だと思ったろ?最後にドンデン返しがあるんだよ。

ベッタベタのお約束でウェイ大学生がバラバラになっていくなか、デイルはその中の一人、アリーと心を交わしていきます。

デイルがとにかくいい子。挙動不審なハグリッドという地獄のような見た目なのですが、何度も頭を打って気絶するアリーを健気に看病し、親友のタッカーに弟分のように扱われている様がなんともかわいらしい。

一方のタッカーも、チェーンソーをブン回す様は完全にDBDにでも出ていそうな雰囲気ですが、別荘を手に入れるという夢を諦めなかった大物です。なぜか後半、二人の友情に涙している自分がいました。何映画なんだ、マジで。あと指返してあげて、ほんとに。

ヒロインのアリーの将来の夢がまさか伏線()になるとは思わなかった…。彼女も、デイルとタッカーにはじめこそ怯えていたものの、すぐに偏見を払拭したとてもいい子です。あと、服がださい。ヘルメットもらえて、よかったね。

コメディといってもやはりグロ表現はあるので、苦手なかたは気を付けられたし。お好きな方には、物足りないかと。いや、この題材なら十分か…。

出てくるものはチェーンソー、斧、釘、枝で串刺し、ウッドチッパー、拳銃などなど、別荘の修繕には欠かせないものたち☆ 正直ウッドチッパーに腸が絡まってるところは笑い死ぬかと思った。みんながみんな、いやそうはならんやろ!とツッコミたくなるような死に方をする。大学生たちは完全に殺人鬼の森に迷いこんでしまったと思っているので、パニくりまくって全てが裏目裏目の行動に出てしまう。そしてなぜかそれと合致してしまうデイルとタッカー。彼らは本当に何も悪いことしてないんです、許してあげてください。

アレですね、カメ止めとか、宇宙人ポール的な。ホラーあるあるがこれでもかと詰め込まれていて、細かいところでアホほど笑えるので、ダークなセンスを求めているときにはぴったりかもしれません。

カモミールは危険物。覚えました。

最近のアタリ映画、コメディばっかだなあ…。

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