映画『ダークタワー』を観た

―分かたれた世界を繋ぎ止め、“異界”からの侵入を防ぐ支柱―『ダークタワー』。


んでもって主人公はあの『ミスト』とかにも出てくる化け物と戦ったり色んな世界を旅する塔の守護者ダヨーへーふーん、小説買おうーくらいの前知識を持っていた私ですが、なんとここにきて、映像化されていることを知らなかったという。原作者はおなじみスティーブン・キングです。

まず―ッショタかわええええええ!!!!!


…おっと。コホン。今作の主役は二人、塔守のガンスリンガー・ローランドと、根源世界(現代)にて“シャイン”なる能力を持った少年・ジェイク。

“シャイン”の能力により別世界の夢を見るジェイクは、悪夢の真実を突き止めるため、“中間世界”に渡り、ローランドと出会います。

しかしローランドは父や仲間を殺した黒衣の幻術使い・ウォルターへの復讐に憑りつかれており、このままでは世界が危ないというジェイクを利用しようとさえします。ともに父親を失った二人が心を交わしていく姿はなんだか切ない…これが年の差バディ…。

ていうかね。

少年巫覡に、エクスカリバーから作った二丁拳銃持った黒人のオッサンに、黒コートの変態ってね。

しかもガンスリンガーの誓いの詠唱とかね。めっちゃ好きだよそんなん

男の子は。はーーーすこ。うーんすき。浪漫。多感な時期に見なくて良かった。絶対こじらせちゃうよこんなん。さすがキング。見る側をグッと引き込む設定の数々。

襲いかかってくる化け物はやっぱりミストのあいつらだったり(あいつらに銃弾が効くのはこのガンスリンガーとの因果だったのかな)、廃園になった遊園地には“ペニー・ワイズ”の名があったり、やりたい放題。

俳優さんの英語や翻訳もものっそい丁寧で、ストーリーもかなりわかりやすく仕上げられています。その結果驚異の眠気。夜中のご視聴は危険です。

うーん。全体的には好きなんですけど。これ少年が主人公である必要あったかなと。ファミリー向けにしては暗いし。おとなしくローランドを主人公にして、塔を守るだけの、ブレイドみたいなハードアクションじゃダメだったんでしょうか。ハリウッドの迷走がうかがえました。

ファンだったらまあ楽しいのかな…。

ま要するにアレです、いつのもスティーブン・キング原作の映画だと思ってかかると、予想よりライトでずっこけますよ、という啓蒙です。作品じたいは、さきほども言った通り、誰にでも理解しやすく、また作りこまれています。

大人になったジェイクとローランドの旅が見たいね。

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