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フリーランス19年目の考察:そもそもフリーランスは日本人には向いていない。

けっこう根深いぞ。フリーランスへの誤解

ヒトは本来、「フリーランス的思考」を備えた上で社会に出て仕事をしていくべきだ。自ら考えて行動して、自ら納得して決断をして、社会に貢献し続けていく。その先にあるのが自己成長であったり、いわゆる「成功」という状態であったり。

組織勤めで会社の歯車として働いていれば「作業」という社会貢献の場が与えられるので、黙々と作業をこなしていれば必然的に社会の役に立っていることになる。ただ、本人は全くそんなことを思わず、会社の待遇に不満をブーブーたれているわけだが。

コロナ禍になって日本人の働き方が注目された。特に金銭面での不安から副業・複業だけでなく、フリーランスという働き方も注目を浴びた。少し古いデータだが、「将来フリーランスとして独立したい500人」の意識調査にも様々な考えが見られる。

「なぜフリーランスになりたいのか?」の上位答えを見ると、「収入を増やしたい」(45.0%)、「働く時間を自分で決めたい」(44.6%)、「会社に拘束されたくない」(38.2%)「新しいことに挑戦してみたい」(29.2%)が挙がっている。

収入と時間に関する項目がツートップになっているのが面白い。

別に組織にいても、副業・副業で収入は上げることはできる。「ウチの会社は副業禁止だから」と寝言みたいな言い訳をたれる暇があったら、自分のスキルを生かしてプロボノでプロジェクトに参画するなりなんなりすればいいし、副業を認めない会社だったら、まず会社が複業を認めない理由を問いただせばいいだけの話だ。

そもそもフリーランスになって会社員時代より収入が増えるなんて幻想でしかないのに、500人の45.0%の頭はお花畑ということが立証されてしまった。いまのポジションでもっと稼いで収入を上げる行動も学びもしないという現実。

そんな中、Xを見ていたら残酷な現実を見せつけるポストが。

各種データによって数字にバラツキはあるが、おおよその数字は合っている。


フリーランスで働く。日本人は向いてません

この数字から見えてくるのは、日本人はそもそもフリーランスとして働くのに向いていない人種だということだ。

人と同じことをするのが正しい。
決められている正解を見つけるのが正しい。
人と同じことをするのが正しい。
言われたことをやるだけが正しい。

見事なまでに日本の教育システムという麻薬の餌食になっている。

そんな麻薬の餌食になっている人はこうした見出しの記事が好きだ。

フリーランスの始め方5ステップ!
フリーランスの始め方【完全独立必読マニュアル】
フリーランスになるには?知っておきたい10個のポイント

ね、好きでしょ。こういうの。

最近ビビったのはこれ。

フリーランスの請求書、どうやって書く?

請求書を最初に書き始めたのはいつだったか全く覚えてないけど、とりあえず先輩に見せてもらって見よう見まねで書いて郵送で送って、それからしばらくしてギャラが振り込まれていたから、「あ、こんなに簡単なのね」と。

なんでもかんでもマニュアルがないと生きていけない「教育麻薬」漬けの日本人。

でも、一方でマニュアルを巡るXのポストを見て、「お、おぅ。。。」とつぶやいてしまった。

もうわからん。楽して稼ぎたいだけなんだろう。こんな連中が副業・複業・フリーランスの界隈に入ってこないでほしい。

「フリーランスになるための学校」と大々的にうたっているスクールとかあるのかな?バカバカしくて調べる気にもならないけど、ゴミみたいな起業塾と同レベルの価値しかないから、「自分をフリーランスにしてくれる」なんて甘い考えで通ったら搾取されるだけだからお気を付けあそばせ。

かくいう私も結果的に、フリーランスの放送作家になるためによしもとNSCに1年間通った。入った当時は26歳で、「よしもとのNSCに通えば放送作家の道を用意してくれている」と思っていたが、そんな道筋をよしもとが与えるはずもなく、作家になるための就活を2ヶ月やった結果が作家事務所への所属だった。

よしもとがNSCを運営している理由の1つは「才能を見つける」ことだ。育成は、才能を見つけてから。誰でも芸人・作家になれるプログラムなんて存在するはずがないのは今の自分なら充分わかるが、20代ではそれに気づけなかった。

いま、NSCに行って良かったことといえば「NSCにいました」とネタにできることだけ。NSCの学びは1ミリも血肉になっていない。当時は学んでいる感覚があったから楽しかったけど、いまはそんなもの。

結局、フリーランスとしての人間性もスキルも、実際の仕事でしか身につかない。準備に意味なんてないんよ。売り上げても立ってないのに請求書の可書き方読んでどうするんだよw

組織勤めでも成長できて学べるよ!

そんな今のあなたにはフリーランスはおろか、副業も向いていません。おとなしく組織勤めをしていましょう。

組織勤めでも成長できる方法はいくらでもあります。人と違う、みんなが喜ぶ行動をすればいいのです。

出社時間を30分早めて、オフィスの掃除をしたり整頓したり、花を一輪みんなのデスクに飾るのもいいかもしれませんね。

仕事の先回りをして相手の困りごとを解決してあげたり、宴会の幹事を率先して引き受けたり、単純に笑顔で挨拶をするだけでもいいでしょう。笑顔は人を惹きつけます。

あなたがオフィスの雰囲気を明るくしたり、仕事で潤滑油の役割を果たしたりできるのなら、そんな役割もいいかもしれません。

フリーランスの正解は、あなたが作るんです

「他人と違うことをするのに抵抗がある」という人は、フリーランス界隈にやってきてはいけません。人と違うことをするのが当たり前、あなただからこの仕事を頼みたい。フリーランスの仕事は基本的にこうして回ってくるのです。

あなたの能力がダイレクトに社会貢献に繋がるのがフリーランスです。能力の活かし方に正解はありません。

あなたが正解を作るんです。その解は、あなただけにしか適用されないし、見つけることができない。



フリーランスになるなら、これくらいの心意気で飛び込んできてくださいね。




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