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生き抜く信条と社会の奥深さを知った回

12月5日のTTCは
前半は、OGであり、学生時代から中国で起業され
今も中国の巨大市場の最前線で活躍されている
星本祐佳さんに、
後半は、GMOMakeShop代表取締役社長
向畑憲良さんを、
お招きするという二大特番でした。
我々の学びはまだまだ
私たちの視野は狭く、限定的で、
世界はもっと広く、社会は奥深いものだと
感じる時間となりました。

星本さんについて

大学一年生である19歳の時に、
中国で富裕層向け高級家政婦事業で起業。
その後、学業にも注力する為バイアウトし、
日本に戻り、マルチリンガル人材派遣事業を手掛けられました。
24歳で結婚された後、
中国企業向け日式社内業務コンサル事業で
再度起業されました。
今は、3〜12歳向けのSTEAM教育の学校である
Dee future academy未来学院を設立され、
プログラミングを始めとする未来人材の教育事業の分野で活躍されています。
ちなみに、STEAMはScience(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Arts(芸術)、Mathematics(数学)のそれぞれの単語の頭文字をとったものです。


海外で活躍する社長の10個の信条

①日常の不に敏感になる
みんなが見て見ぬ振りをしてしまう日常の不。
それを突き詰めればビジネスの糸口になる。
②本は量でなく、質。
読書量=技量とはならない。
むしろ、1つの書の1ページを追求し、
実践していく方が効果的である。
アウトプットベースでの学習を。
③人は数あってから質を見出すべき。
とにかく会わないことには、
的確な判断基準を持つことはできない。
多くの人に会ってから、「この人は」と
思える人を見つける。
④不安=リスク整理ができない証。
不安になるのはリスクに向き合えていないから。
挑戦する前に、リスクを洗い出す。
「これならいける」となるまで思考する。
不安を打ち消し、自信がつく。
⑤人に期待はするが、依存はしない
最終的に、みんな自分が一番。
依存してしまうと、反動が怖い。
⑥貪欲になる。
所有してはじめ見えるレイヤーがある。
欲に忠実、包み隠さず貪欲に。
⑦価格と価値。
学生は、学費を払い、学びを提供される。
社会人は、給料を受け取り、自分の価値を提供する。
ギブアンドテイクの関係である。
「学ぶ為、御社で働きたい、話を聞きたい」
では相手からのギブアンドギブになる。
何か相手に与えられる価値を3つ作る。
⑧幸福根源を見つける。
幸福の根源は一緒。
幸福を感じることに5つのwhyを投げかけ、
深掘りしていくことで、
「自分がどうして幸福を感じるか」が
わかるようになる。
⑨失敗してはいけない。
日本では「失敗は成功のもと」というように
失敗を美徳化する風潮があるが違う。
適切なリスクヘッジをすれば回避できる。
⑩自由の意味。
自らを由(良し)とする。
→自分の選択は正しいとすること。
 →多くの選択肢から自ら選んで判断すること。

実際に海外を舞台に活躍され、
生き抜いてきているからこその信条を
お聞きすることが出来、非常に貴重でした。
同じゼミのゼミ生だったとは思えないくらい、
輝かしく、かっこよく思いました。

GMOMakeShop向畑社長について

2004年にECサイトの制作、運営を手掛ける
MakeShopを創業、翌年GMOにM&Aされました。
当時、まだ未発達の分野であったECの分野で
早くから活躍されている方です。
私たちが知らなかったECの世界の実情を
丁寧にお話しして頂きました。

学生の知らないECの世界

近年、急成長を遂げているEC。
「ECを誰もが簡単に安くできるように」
という願いから開業されたのがMakeShop。
他の会社と比較しても、
圧倒的な安さで、高品質。
業界に価格破壊を起こしました。
今では、6年連続業界NO.1の売り上げだそうです。

①利用者数と取引金額の妙
今の社会におけるECサイト利用は
スマホ:PC=6:4であるのに対し、
取引金額は
スマホ:PC=4:6だそうです。
スマホでECサイトを利用する時は
書籍や文具、衣類など少額利用が多く、
PCから利用する時は、
家電等高額な商品が多くなる傾向があるそうです。
②モール出店と本店出店
ECサイトにはモール出店と本店出店の2パターンあります。
モール出店は、Amazonや楽天などの大手モールに出店する方式です。
本店出店は、単一のお店のみで管理・運営する方式です。
現在ECサイトを運営する店舗は、
両方出店するパターンが主流だそうです。
モール→本店、本店→モール
どちらのパターンもあるそうで、
モール出店は、ランキング等多くの人の目に触れる確率が上がる。
本店出店は、モール運営会社に手数料等を取られない為、
利益を上げやすい仕組みになっています。
どちらも長所があり、「どちらが良い」ということではないそうです。
③コモディティこそがメイン市場
今の世の中はコモディティ化が進み、
モノが溢れている社会になりました。
普遍化されていない新たな商品、目立つ商品を
ライブコマース等最先端の技術を駆使して、
売り上げを伸ばしていくというような
新たな売り方に目が行きがちです。
だがしかし、世の中の主流はコモディティ化した商品です。
そういった事実を忘れてはならず、
コモディティ化した市場へのアプローチは、
リピーターを付けるためには、
違った方法になるということでした。
例えば、需要が生まれたジャストインタイムで、
購入を促すアポローチをかける等です。
④一次流通と二次流通
若い世代を中心に人気のメルカリな話題が出ました。
メルカリはCtoCで二次流通に当たります。
Amazonや楽天、MakeShopは一次流通を支えています。
そもそもの市場が違っていて、
メルカリのような個人の売り方を
一次流通の法人の売り方に適応することが出来ません。
1つのものを個別に対応するメルカリと
多くのものを扱う会社ではやり方が全く違うとのことでした。

私たちは頻繁に利用するECを知った気になっていました。
しかし、社会を奥深く、真相には近づけてはいない。
まだまだ、勉強不足だということを痛感しました。

まとめ

お二人の話はリアルで、社会の実情を教えて下さいました。
今後、勝ち抜くための力を身につける糸口になりそうな回でした。
限定的な視野でなく、本質を知るために行動するべきだと思いました。

次回

Business insider編集長で、『働く女子と罪悪感』を出版された
浜田敬子さんとのスペシャルセッションです。

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