君野てを

詩人。白い静寂に鉛を擦る。いつまでも。366日紡ぐ「夜のうた」完走致しました。

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詩人。白い静寂に鉛を擦る。いつまでも。366日紡ぐ「夜のうた」完走致しました。

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366日紡ぐ【夜のうた】366日目 2月3日「新路」

何も知らなかったわけじゃない 夜は僕だ いつの間にか夜になって ランタンを持って僕を探している君を ただ見つめている でももう少しで月になるから 待ってて ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 366日紡ぐ【夜のうた】完走致しました!! また後日noteを更新させていただきますが、読んで下さった方スキを押してくださった方本当にありがとうございました!! そして最後まで書き続けた自分を褒めたいと思います!! どうぞこれからも私のnoteをよろしくお願い致します!!

    • こころ

      こんな夜には 話したいことがあるよ 月の満ち欠けのように 君を傷つけた言葉を いつかその両手から 放たれるように ひとつの海を用意したんだ 近くて遠い海さ この言葉の源で 誰よりも君を思っている命 こんな夜には 話したいことがあるよ 届かなくても 伝わらなくても いいから

      • 「本当は」の対義語ってなんだろう。

        • 詩「本当」

          「ほんとうのことは  ほんとうがしっているよ。  うそだよ。  でもほんとう」 かぜが ふたりのあいだを きれいにはしっていく なにもきいていないふりをして なにもかもをきいていた

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        366日紡ぐ【夜のうた】366日目 2月3日「新路」

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          366日紡ぐ【夜のうた】を完走して

          こんばんは。君野てをです。 昨年の2月から始めた366日夜をテーマにした詩を書くということを始めまして、今年の2月3日に366日目を迎え書き終わることが出来ました。 始めた当初は「できるんだろうか?」とか「先は長いな~」と思っていたのですが書き終わってみると366日書いた実感があまりなく、でも366日毎日書くという大変さはあったのでそこから離れられて今はほっとしています。 私が366日の詩を書こうと思ったのは山崎るり子さんの「猫まち」という詩集に感動したからでした。この詩集

          366日紡ぐ【夜のうた】を完走して

          366日紡ぐ【夜のうた】365日目 2月2日「仰げば」

          夜は土 星は種 月は太陽 ずっと待ち望んでいる どんな命が芽吹くのか ずっとそんな心を 表わしている

          366日紡ぐ【夜のうた】365日目 2月2日「仰げば」

          366日紡ぐ【夜のうた】364日目 2月1日「夜中」

          夜は全部抱きしめてしまうのに 夜は全部干渉しない 触れているようで触れていない その距離感は真似できなくて ただやわらかく恐れる ただ美しく敬う

          366日紡ぐ【夜のうた】364日目 2月1日「夜中」

          366日紡ぐ【夜のうた】363日目 1月31日「影」

          「夜って人の影の集合体なの」 白い布を被った君は 公園のベンチに座り 月を見上げながら言った 「じゃあ月はなに?」 夜にしか会えない君は 月を見上げたまま わからない と答えた 僕はまだ 君の影を見たことがない

          366日紡ぐ【夜のうた】363日目 1月31日「影」

          366日紡ぐ【夜のうた】362日目 1月30日「光らない月」

          黒い絨毯の上で ビー玉を広げて 遊んでいる子供

          366日紡ぐ【夜のうた】362日目 1月30日「光らない月」

          366日紡ぐ【夜のうた】361日目 1月29日「沈む」

          息をしたまま昏い海の底を彷徨えるのが 夜という生き物の中にいること

          366日紡ぐ【夜のうた】361日目 1月29日「沈む」

          366日紡ぐ【夜のうた】360日目 1月28日「インク」

          夜の真ん中に落としたインクが月と呼ばれた

          366日紡ぐ【夜のうた】360日目 1月28日「インク」

          366日紡ぐ【夜のうた】359日目 1月27日「綻び」

          夜の綻び 人の瞬き 今日もどこかで 弱さが零れて 暗闇の中に 抱きしめられる

          366日紡ぐ【夜のうた】359日目 1月27日「綻び」

          366日紡ぐ【夜のうた】358日目 1月26日「タクシー」

          弱音って吐いてもいいんだよ 強音より結構いい音だよ 俺はたまには聴きたいね 仕事帰りに乗ってきた 部下に上司が話してた その言葉がやけに私の心に響き 家に帰ったら妻と少し話そうと 心に決めた 視界がいつもより 綺麗だった

          366日紡ぐ【夜のうた】358日目 1月26日「タクシー」

          366日紡ぐ【夜のうた】357日目 1月25日「あなたが」

          あなたが夜といえば 小石も夜になり 川辺の小さな宇宙になる あなたが夜といえば 手紙の字も夜となり 一線一線を覗くと 夜が垣間見える あなたが夜といえば わたしも夜になり わたしが夜といえば あなたも夜になり そうしてひとつになって 笑っている

          366日紡ぐ【夜のうた】357日目 1月25日「あなたが」

          366日紡ぐ【夜のうた】356日目 1月24日「人生」

          次第に夜になっていく人生 私はどの星になれるだろうかと 夜空を仰ぐ帰り道

          366日紡ぐ【夜のうた】356日目 1月24日「人生」

          366日紡ぐ【夜のうた】355日目 1月23日「必要」

          夜の暗闇がなかったら 星も月も あんなに輝かなくなってしまって 流れ星に願い事をすることも 月がきれいですねということも 星を指さすことも ないのだろうな

          366日紡ぐ【夜のうた】355日目 1月23日「必要」