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366日紡ぐ【夜のうた】

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記事一覧

366日紡ぐ「夜のうた」 2月3日「迷路」

366日紡ぐ「夜のうた」 2月3日「迷路」

知らないうちに迷い込んでいる
君だけの夜に僕はランタンを灯して
何かを探している
君だけの夜に
僕は探している

366日紡ぐ「夜のうた」 2月4日「かんせい」

366日紡ぐ「夜のうた」 2月4日「かんせい」

もうすぐはじまるきみだけのうたに
よるがはくしゅをおくっている

きっとそれだけでもよかった

366日紡ぐ「夜のうた」 2月6日「時」

366日紡ぐ「夜のうた」 2月6日「時」

知らないまま過ぎていくより
今居る君を知って生きていきたい
夜 君だから

366日紡ぐ「夜のうた」 2月7日「気分」

366日紡ぐ「夜のうた」 2月7日「気分」

夜が空き缶を蹴っているので
僕も同じように蹴ったら
流れ星が咲いた

366日紡ぐ「夜のうた」 2月8日「星になる」

366日紡ぐ「夜のうた」 2月8日「星になる」

君だけに聴こえるように夜を奏でて
まだ知らないことと知っていることを
秘密のように話そう

今日はきっと星になる日

366日紡ぐ「夜のうた」 2月9日「祈り」

366日紡ぐ「夜のうた」 2月9日「祈り」

「はじめまして、君が夜だね」
そういって夜空を縫ってゆく流星

静寂が頷き
誰かの瞳の中で
生きてゆけたらいい

366日紡ぐ「夜のうた」 2月10日「待ち合わせ」

366日紡ぐ「夜のうた」 2月10日「待ち合わせ」

私が置いてきた夜に手を振っている子供がいる
もうずっと君に会いたかったのかもしれない

366日紡ぐ「夜のうた」 2月11日「隣」

366日紡ぐ「夜のうた」 2月11日「隣」

帰り道が夜になって
街灯が道を照らす

人のいない夜は
足音が綺麗に聞こえて
自分が生きて歩いてることを
強すぎるぐらい鮮明にしてくれる

君は生きてる 大丈夫だよ
そう手を繋がれるみたいで

366日紡ぐ「夜のうた」 2月12日「絵の具」

366日紡ぐ「夜のうた」 2月12日「絵の具」

深夜に飲むコーンクリームは猫みたいに温かい
きっと僕もこのまま猫になって
夜に色を付けていくんだ

366日紡ぐ「夜のうた」 2月14日「希望」

366日紡ぐ「夜のうた」 2月14日「希望」

それでも終わらない夜に
薔薇色のチョコレートを贈って
永遠に手を繋いでいたい
そんな日もある

366日紡ぐ「夜のうた」 2月16日「関係」

366日紡ぐ「夜のうた」 2月16日「関係」

いつだって母の焼くパンはうまい
夜になっても母親のパンを食べている息子は
きっと夢の中でもパンを食べるし
朝起きてもまたパンを食べるのだろう