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食べ物のことについて毎日考えてみた【地域食材】埼玉県の在来大豆

埼玉県にある城西大学の管理栄養士を養成する学科で食べ物の講義を担当する教員をしてる君羅好史といいます。

担当する教科は「食品化学」と「食品機能学」

教員という立場ですが、僕自身が食べ物について学ぶということが本当におもしろいと思っています。

管理栄養士を目指す大学生や高校生にもその面白さを知ってもらいたいと思って、
2月1日から毎日note「食べ物のことを毎日考えてみた」を更新しています。


火曜日のテーマは「地域食材」

城西大学の近隣の地域の食材を紹介して、食材への興味を増してもらいたいなぁと思っています!


本日2月2日は、124年ぶりに2月3日ではない節分となるそうです。

節分は、年の分かれ目となり、邪気が入りやすいと考えられていたことから、邪気祓いとして豆まきが行われていますね。豆まきには「福豆」として「大豆」が使われます。

国産大豆の主な生産地域は、北海道が有名で全体の約3割を占めています。

城西大学のある埼玉県でも大豆を生産しており、生産量は全国29位とそこまで多くはありませんが、「在来種」という、その地域に古くから栽培され、風土や機構に適応して育てられた「在来大豆」が非常にたくさんの種類存在していることが大きな特徴です。


小川町在来種「青山在来大豆」
妻沼在来種「茶大豆」
秩父在来種「借金なし大豆」
羽生在来「赤大豆」
飯能下加治在来種「黒大豆」
行田在来「青大豆」

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行田在来青大豆 
埼玉県HPより
https://www.pref.saitama.lg.jp/b0907/kitasaitama-nousanbutu/gyodazairai.html

など、地域の名前を関したものや独特の名前の大豆など30種類以上!あるようです。


大豆だけでこんなにも在来種があるなんてすごいですね。

食べ比べしてみたい!!


青山在来大豆は、有機農法で有名な小川町の霜里農場でも栽培されていて、そこで栽培された「青山在来大豆」を使った豆腐は、ときがわ町にある「とうふ工房わたなべ豆腐」などで購入することができます。


医療栄養学科は行田市と連携して、健康レシピプロジェクトを実施した経緯から医療栄養学科のクックパッドにプロジェクトで考案したレシピがたくさん掲載されています。

行田在来の青大豆を使ったレシピも複数掲載されています。


地域に根ざした「在来種」の食材に注目してみると、普段食べている食材にはどんなルーツがあるんだろう?と考えてみたくなりませんか?

全国的には大豆の一大産地とはいえない埼玉県ですが、たくさんの在来大豆が楽しめるのは大きな特徴です。

在来大豆をを使った豆腐などの加工品を味わうことや、在来大豆をつかった料理を作ってみることで、「地域の味」を知っていくことができると思います。

さて、来週はどんな「地域食材」ご紹介しましょうか?


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