見出し画像

男性上司が女性からのアタックに弱腰になるわけ

友達に底抜けの陽キャが一人いるんですよ。

陽キャの何がすごいって、「ダメだったらどうしよう」、「受け入れられなかったらどうよう」という陰キャに備わっているブレーキがぶっ壊れていたり、元から存在しないんですね。

だから陽キャと居酒屋に行くと、全然知らん人に声をかけて話し出すんですよ。
ほんと考えられませんわ。

この前もカウンターで一人飲んでいた初対面のお兄さんに声かけて、自分の飲んでいるテーブルに迎え入れて飲みだすんです。
陰キャの私からすれば、いきなり知らん人が目の前に座るわけで驚いたものです。

陽キャもお兄さんもだんだんお酒が入ってきます。
それに伴って口も軽くなり、仕事の愚痴や身の上話を吐き出すようになりました。

このお兄さんはバツイチ子なし。
ある会社の管理職をしています。
最近の悩みは、また結婚したい!がトップ。
マッチングアプリをしてみたものの、なかなかうまくいかない。

「だったら会社で見つけたらいいじゃん!」
と陽キャの友人は言います。
ところがそうもいかないそうで。

実は職場にいいなと思っている女性がいて、どうやら相手の方も悪く思っていない様子。
しかしそこから先に誘うことなどができない。
いや、許されない空気があるそうです。

〇〇ハラスメントやコンプライアンスという言葉が手枷足枷になるのです。
誘えば行ける気がするんだけど、もし勘違いだったり誰にでもそんな態度の子だったら誘ったこっちがなんだか悪者になってしまう。
口の軽い子だったら職場に一瞬で広まってしまう。
最悪のことを想定してしまうと、リスクが大きすぎて誘うことなんてできないとのこと。

しかも社内の独身若手管理職はこの悩みを少なからず抱えているとか。
女性社員の中には積極的な子もいて、上司である男性に結構グイグイくる子もいるのだけど、それでも社内でなにかあったらどうしようという気持ちが先に来てしまいどうにもできないとのこと。
男性上司側の勘違いもあるかもしれませんけど、中には本当に良いと思ってアクションを起こしてる女性もいるようで……

さらに上の世代の管理職からは「男の方からもぐいぐい行けや!」という声が出るようですが、それができないから悩んでいるそうです。
この世代の人にとって当たり前のことでも、今ではそれができなくなりました。
昔と比べてハラスメントを告発しやすく働きやすくなりつつありますけども、また違った悩みが生まれているようです。

時代ですねえ……
と私はつぶやくことしかできませんでした。