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映画#142『アンチャーテッド』

『アンチャーテッド』(”Uncharted”)

監督:ルーベン・フライシャー
原作:ノーティードッグ『アンチャーテッド』シリーズ
出演:トム・ホランド、マーク・ウォールバーグ、ソフィア・アリ、タティ・ガブリエル、アントニオ・バンデラス、他
製作会社:コロンビア ピクチャーズ、アトラス・エンターテインメント、アラッド・プロダクション、プレイステーション・プロダクションズ、エーツー・プロダクションズ
配給:ソニー
公開:2022年2月18日
上映時間:116分
製作国:アメリカ合衆国

Wikipediaより引用

【あらすじ】
ニューヨークでバーテンダーとして働くネイサン・ドレイク(ネイト) は、器用な手さばきを見込まれ、トレジャーハンターのビクター・サリバン(サリー) から、50億ドルの財宝を一緒に探さないかとスカウトされる。ネイトは、消息を絶った兄のことをサリーが知っていたことから、トレジャーハンターになることを決意する。同じく財宝を狙う組織との争奪戦の末に、手がかりとなるゴールドの十字架を手にしたネイトとサリーは、500年前に消えたとされる幻の海賊船へとたどり着くが……。

映画.comより抜粋

画像出典:映画.com

私は映画『モンスターハンター』のレビューにて、こういったゲームを原作にした映画は原作を知っているか否かで評価がひっくり返る、と述べた。元ネタを知っていれば隠しネタを探す楽しさが、知らなければ一本の映画としての純粋な楽しさがある、といった具合にその差や違いは良くも悪くも生じてしまうのが常だ。

今作『アンチャーテッド』もまたゲームを原作とした映画なのだが、私はゲーム版『アンチャーテッド』をプレイしたことがなければストーリーも全く知らない、いわば「原作を知らない側」としてこの映画を鑑賞した。

仮にゲームをプレイしていれば、いやしていなくてもストーリーをある程度知っていればまた違った楽しみ方があったのかもしれないが………ひとまずありのままの言葉で感想を綴っていくことにする。


『アンチャーテッド』とは、アドベンチャー・ゲームの傑作とまで称される、世界的に人気を博している大人気タイトルだ。手がけたのはソニー、媒体は主にプレイステーション。

今回ハリウッドにて映画化されるにあたって、ゲームシリーズの第1作『アンチャーテッド エル・ドラドの秘宝』の前日譚に当たるストーリー、即ち映画オリジナルの物語が展開される。そのためゲーム内ではパートナーとして描かれるネイサンとサリーは映画内では初対面となっており、またネイサンの年齢も若い(Wikipedia情報)。

(恐らく大多数の人間は、ネイサンが某蜘蛛男にしか見えない違和感を払拭するのに苦戦したことだろう………)

これが、映画化にあたってファンでもそうでない人にも楽しめるようにした工夫の結果なのかどうかは定かではないが、こういった配慮は初見の観客にとって非常にありがたいものだ(『モンハン』もこういう部分はしっかりしてたのになぁ………と呟いてみる)。


世界各地を飛び回り、伝説のお宝を手に入れるべく大冒険を繰り広げる………ご存知の通り、コンセプト自体はまるっきり『インディ・ジョーンズ』そのもの。だがそこでただの二番煎じで終わらせないのが今作の良い所だ。

良くも悪くも胡散臭さが目立つサリーを見事に演じたマーク・ウォールバーグにも乾杯。

作中におけるネイサンはバーテンダーというのもあって、その手際や繰り出されるアクションは非常にスピード感溢れるものとなっている。さらにそれに呼応してかストーリーのテンポも非常に良く、2時間という上映時間の中で割とサクサク進んでいくため観やすいのも特徴的だ。

またアクションのスケールやハラハラ具合も半端じゃない。物語が始まった瞬間、ネイサンがスカイダイビングをしている時点で、いやいやスケールがいきなりデカくなりすぎだろと思わず心の中でツッコみたくなってしまった。そんでもって最終的には「空を飛ぶ海賊船」でラストバトルが展開される。

ここまでぶっ飛んだ展開に持ち込めるのも、ある意味『アンチャーテッド』というタイトルのネームバリューありきのものなのかもしれない。


Filmarksなどのレビューサイトを見ていると、やはり原作を知っているとより楽しめる映画とのこと。まぁそりゃーそうだよなぁ。せめて解説動画的なものでも見ておくべきだったのだろうか………

そしてラストのあの感じからして続編制作は確定だろう。果たして再びオリジナルストーリーで攻めてくるのか、あるいは原作再現多めにしてくるのか………ネイサン演じるトムホをもう一度拝みたいという点でも、非常に楽しみかつ期待大だ。

それではまた、次の映画にて。

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