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VUCA時代のキャリアのセルフアップデート方法

こんにちは。前回のNOTEで高校野球の指導現場において変化が起きている話を書きましたが、なんと書いた直後に、まさにそういう新しい指導スタイルの慶応高校が優勝してしまいまして、私自身がちょっと驚いていたりする今日この頃です。

それと多少関係するのですが、変化のスピードが激しく、かつ予測不可能ないわゆるVUCAの時代における自分のキャリアの磨き方について今回はまとめてみたいと思います。

VUCAの時代とは??

VUCAとは「Volatility(変動性)」「Uncertainty(不確実性)」「Complexity(複雑性)」「Ambiguity(曖昧性)」の頭文字をとった言葉)です、
「過去に答えがない」「解は一つでない」時代を私たちは生きています。

工場パラダイムとアートパラダイム

「工場パラダイム」と「アートパラダイム」

VUCAの時代のパラダイムはアートパラダイムだと言われています。正解が一つではない、違いが価値、正しいではなくやりたいが大事。これっていわゆる推しが人によって異なるという価値観の多様化によるものです。じゃあなんでも好きにやればよいのかというとそうではなくて、共感の接点ができていないと伝わりません。どんなに素晴らしいモノでもそれが人に伝わらないと推しにはならないということです。

ビジネスにおける思考のシフト

アートを伝えるにはベースにロジックが必要であり、表現する手法としてデザインを学び、それらを駆使して自己表現を行うということがアート思考と説明することができます。
面白いなあと個人的に思っているのは上の図のビジネスにおける各思考トレンドがまさに時代の変遷に一致して変化していることです。欧米にグローバル企業の経営者はアート系の大学院に入りなおす人が増えているという話を聞いたことがあります。

欲求段階説と二要因理論

さて、ここで欲求段階説と二要因理論についてのお話です。
この二つは上図のように欲求段階の下位の階層が衛生要因、上位の階層が動機づけ理論に重なると考えています。
仕事の中で成功体験を積み重ねていくと欲求段階が上位に上がり、結果的には仕事に動機づけ要因を多く求めるようになっていくと思われます。
転職って衛生要因における不満から活動を考えることが多いのですが、応募先を考えるときに位は動機づけ要因をしっかり考えないと転職活動自体がすごく悩みながらになってしまったり、せっかく転職した会社でもすぐに次の転職を考えるようなことに陥りやすいです。

自分らしさの言語化にこだわる

ということで動機づけ要因(仕事の中で何にわくわくするのか?)の言語化とその解像度を上げていく必要があります。
これってまさに正解のないもので、先述したアートパラダイムです。自分にとって大事なモノ、こだわり、価値感、要するに自分らしさをよりクリアにしていくとと言い換えることができるでしょう。
自分らしくいられる場、自分のやりたいやり方を選択できる自由が高まれば、高まるほど仕事のワクワクは高まり、最終的には「夢中に取り組む」状況になります。

自己超越(ZONE、FLOW)でわくわく働く

マズローの欲求段階説は一般的には5段階といわれていますが、実は自己実現の上に、自己超越という階層があると述べられています。これは最近スポーツで言われているFLOWやZONEの状況について示しているようです。
自分らしさの言語化が進むとそれがこの自己超越に向かうスィッチ的な役割を果たすことになる(それに取り組むと夢中になりやすいという点で)ようです。
こういう状況で仕事に向き合う頻度が上がると、仕事の成果は上がるは、やっている本人はめっちゃ楽しいわという八方よしの状況が生まれてきます。
この「夢中にわくわく取り組む」状況を仕事の中で自律的に生み出すことができればこれはまさにVUCAの時代における最強のキャリアを構築できることにつながると考えています。一言で言えば「夢中は努力を凌駕する」ということですね。

どうやってZONEのスィッチを捜すか??

自分らしさの言語化を促すためにはどうするか?とも言い換えることができるのですが、これはP-D-C-Aサイクルを回すときのC(振り返り)の際の内省を深く行うということになるかと。
一般的な振り返りは取った行動の有効性や妥当性を検証することが中心になりますが、それだけでなくて「なぜその行動を選択したか?」まで振り返ってみるという内省がポイントです。
人って無意識に自分の取りたい行動を選択していて、それは無意識であるがゆえに自覚できないのですが、そこを内省し、なぜその行動を選択したのか?という意味性を考えるということを行います。
ちなみにこの選択の根拠には「やるべき」「やりたい」の二つの視点のいずれかによることが多いようです。
「やるべき」というのは無意識な刷り込みの中で押し付けられた倫理観や、失敗経験、あるは脅迫観念といったどちらかといったらネガティブなマインドからのもの、一方「やりたい」は「わくわく」、いわゆる内発的な動機付けに紐づくポジティブなマインドからのものになります。
このあたりも丁寧に振り返り時に内省し、ポジティブマインド(わくわく)の意味性と言語化を進めることがZONEへのセルフスィッチングに有効なのではと考えています。

ちなみにこうした内省はなれるまではなかなか一人でうまくできないのでそういう時はコーチングを使うと有効です。北陸人材ネットは私も含めてコーチングスキルを有したメンバーがいます。もしそのようなコーチングを求めていらっしゃる方は会社あてにお問い合わせください。






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