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変わっていくことも、変わらないことも…サンロッカーズ渋谷観戦記2022/10/8・9

「この感じ、待ってた……!」
選手たちが雄叫びを上げる写真が載った大きなバナーが掲げられている青山学院記念館の光景に、嬉しくなりました。

Bリーグ2022-23シーズン、サンロッカーズ渋谷は10月8日・9日にこのシーズン初めてのホーム戦。
今シーズンからB1は2019-20シーズン以来の3地区制になり、渋谷は6季ぶりの中地区になりました。
対戦相手は東地区の秋田ノーザンハピネッツ。

開幕戦ということで並ぶことはある程度覚悟して行ったものの、開場5分前の時点で長蛇の列。
最後尾のところには、普段見慣れない大学の別の棟の出入口が。
そこからは何かの体育会系部活生と思われる学生たちが出てきて、「何の行列だろう?」と話し合いながら体育館の別の入り口へと向かっていったのでした。

明るい材料を多く感じた試合展開

2日間の連戦は、1戦目が81-70でサンロッカーズが勝利した一方、2戦目は88-95で敗戦。

1戦目はベンドラメ礼生選手のレイアップで最初の得点をあげると、その後もまんべんなく各選手が安定したシュートで着実に点を重ね続ける流れ。
終盤は強度の落ちない秋田のディフェンスに苦戦し点差を詰められる場面はあったものの、それでも合計6本のブロックショットを決めるなど、良いチームプレーが堪能できた試合。
このうち西野曜選手は2本のブロックショット。きれいにボールをはたく音が聞こえるプレーには会場が沸きました。

ジェームズ・マイケル・マカドゥ選手のダンク。この日はダンクも多く飛び出しました
この日のMVPはベンドラメ礼生選手。小島元基選手は声を出して悔しがる場面も

2日目は開始直後にミスがかさんだこともあり、1度目のタイムアウトを取った時点では10点を追いかける状態。
その後は着実に点数を重ね、良いディフェンスが見られる場面もありました。しかし、秋田のシュート確率も下がらず、点差が縮まればまた広がり……を繰り返す展開に。
残り1分を切った段階で4点差にまで詰め寄る場面もあったものの、最後に相手選手のシュートが決まり、及ばず。

それでも、二桁点差がついた状態がありながら、最後まで「まだ行けるんじゃないか」とドキドキできるような試合展開になったという点では、あまり悲観しなくていいと感じました。

小島元基選手の加入でダブルガードという布陣も組めるようになった点や、椎間板ヘルニアの治療に専念したライアン・ケリー選手が安定した活躍を見せている点など、サンロッカーズとしてはより幅の広い攻守ができるようになると考えられるポイントがたくさん。
これからこのチームがどう進化していくのだろうと楽しみになる2日間でした。

スティールからそのまま速攻につなげていったベンドラメ選手。
相手選手のディフェンスがある中でも決めきる姿はさすがといったところ
石井講祐選手のアシストを受ける形で中に入り込んで決めた西野選手。
彼の著しい成長ぶりにもワクワクしました

変わったこと、戻ってきたこと、変わらないこと

今シーズンからサンロッカーズの運営会社は、親会社がセガサミーホールディングスに変わりました。
ユニフォームの胸あたりにはこれまでの「HITACHI Inspire the Next」に替わり、「SEGASammy」のロゴがまぶしく輝いています。

親会社が変わったからこその変化と思われるものは演出に早速現われました。
1戦目のオープニングではセガサミーのダンスチームのパフォーマンスが披露された他、コート上に光る球体を大量に置いての鮮やかな選手登場の場面も。

試合開始前にコートエンドに置かれていた大量の白い球体に「いったい何をする気なのか」と戸惑ったものですが、それらはこの演出で使われました。
暗闇の中でキラキラする球体、演出に合わせて光る色も変わっていく様子に、「明らかに違う……!」と興奮を覚えました。
(流れに合わせてサササーッと大量の球体を片付けていくスタッフさんの早ワザもさすがでした)

また、2019-20シーズンを最後に中断していた会場内での飲食販売も復活。
その場で買って食べる温かいピザはやっぱり美味しく、「試合観に来たなー」とテンションが上がる感じ。

プレゼントの投げ込みも復活するなど、マスク着用と大声応援なしという点以外は2020年以前に戻った光景がそこにはありました。

一方、マスコットのサンディーやチアリーダーのサンロッカーガールズを始めとして、全体的な雰囲気はこれまでのサンロッカーズの良いところを残したものに。

サンディー相変わらずキレキレのダンスを披露。
サンロッカーガールズとの競演はもちろん、1日目に登場したプロのダンスチームと一緒に踊ってもまったく見劣りしないパフォーマンスは圧巻でした。
一方でチャーミングで面白いパフォーマンスも健在。誕生日が近かったこともあり、オフィシャルタイムアウトでは選ばれたお客さまと一緒に誕生日の踊りを披露していました。

「純烈のハッピーバースデー」という選曲もサンディーならでは

昨シーズンは青学へ行く機会が減っていたわたし。
ですが、やっぱり改めてサンロッカーズが好きなんだなと思えたし、そしてできる限りは会場でこの熱い雰囲気を味わいたいなと思えた2日間でした。

今シーズンもしっかり応援していきます。

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