味の魔法、奥深い「塩」の世界

自分のために癒しご飯を作って
心も体も幸せにする
<一汁一菜シンプル自炊>をお伝えする
自炊伴走人ひろきよです。

突然ですが・・・
みなさん、お家に「塩」はありますか?

何を聞いてるの???って質問で
失礼しました。

「塩」と言えば
料理の味付けになくてはならない
一番重要な調味料ですよね。

塩は江戸時代末期までは
海水を資源に手作りに近い伝統的な製造が行われ
量産技術がなかったため、大変貴重なものとして
売買されていました。

戦国時代の武田信玄と上杉謙信の逸話から
「敵に塩を送る」という諺が残っていることからも
塩の貴重さが伺えますね。

日露戦争の戦費調達を目的に
塩は専売制になり、日本専売公社によって
管理される商品になりました。

昭和の私には、「専売公社」とか
赤いキャップに「食卓塩」とか
懐かしいです・・・

その後、色々な経緯を経て
1997年、明治から続いた塩の専売制が廃止さ
2002年、塩の販売自由化、輸入の自由化を受け
様々な塩が流通するようになりました

今ではいろんな塩を選んで買うことができるし
塩に関する本もたくさん出版されています。

そんな塩、奥深すぎて、私もまだまだ勉強中ですが
これから少しずつ、勉強したことを
ご紹介していきたいと思います。

私は旅行に行くと
お土産で塩を買うことがよくありますが
今日は能登の塩を紹介します。

昨年夏、能登に旅行に行った時
珠洲市にある「道の駅すず塩田村」を訪ねました。

ここでは日本で唯一、珠州の仁江海岸で受け継がれてきた
「揚げ浜式」による塩づくりが行われています。

「揚げ浜式」とは塩田に海水を撒いて濃い塩水である
「かん水」を作り、それを窯で煮詰めて作る製塩法で
約500年前と同じ方法で、唯一珠洲で受け継がれてきたそうです。

訪ねた時、ちょうど職人さんがいらっしゃって
製塩法を説明していただき
「かん水」も味見させていただきました。

真っ黒に日焼けした、細マッチョの職人さんが
とても丁寧に説明してくれたのですが
「こんだけ手間がかかってる塩、
 みんなにもっと知ってもらいたい」
とおっしゃったのを覚えています。

このお塩、旨みと甘みがあって
とっても美味しいお塩です。
私も色々、お塩を試していますが
お気に入りの一つです。

能登地震でこの塩田もどうなっているか
とても心配なのですが
能登の復興支援として
ぜひ、一度「奥能登 揚げ浜塩」
試してみてください!

みなさんのお気に入りの塩も
ぜひ教えてください!

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