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給食指導:右利き社会の陰謀から抜け出す勇気

1年生の給食指導の1コマ。

A「Bちゃんちがうよ。」
B「??」
いきなりAちゃんからのダメ出し。意味わからずきょとんとしてます。
A「Bちゃんのお皿、ごはんとスープが反対だよ」
Bちゃんは、Aちゃんに反論せず、みなと同じように元にもどしました。
そして食事を再開。

と、その時です。

Bちゃんが、スープをとろうと右手を使って、左側に置きなおしたスープをとろうとした時です。左手と交錯してスープ皿をすべらせ、スープをこぼしてしまったのです。
Bちゃんは左利きだったのです。

A「先生、Bちゃんがスープこぼしました」
T「Bちゃんスープどうしてこぼしちゃったの?」
B「……😿」
Bちゃんは泣き始めました。

左利きだったというだけで、こんな仕打ちをうけることがあるのです。

もちろん、Aちゃんが悪いわけではありません。
Aちゃんは、先生から正しい置き方を教えてもらったから、それに忠実に従ったまで。

もし先生の教えに忠実なAちゃんが、
「左利きの子のお皿の位置や、はしの向きは反対じゃないと食べにくいんだよ」
「給食当番するときは、左利きかどうかかくにんするんだよ」
と指導していれば、この事態を防ぐことができたのです。

指導しやすいからといって、多数派よりの学級経営をすると、少数派を追い詰めます。

まずは、多数派が少数派に寄り添うことのできる学級経営を実践していく必要があります。

リエゾン学級経営を実践していけば可能です。

そうすれば、だれにも居心地のよい教室になります。

そしてお互いに成長していくことができるのです。





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