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ドイツ一人旅(ぷらっとスイス)_地球の歩き方_00_03【海外旅行】

前の話  プロローグ  第1話

1998年秋 0日目 日本

『地球の歩き方』の新宿デスクで担当してくれた『兄貴』は頼れる存在であった。

30歳前後に見えた担当の男性は世界各国を旅しており、アドバイスが適格だ。僕が作成した旅行計画書を見せると「ここは2泊した方がいいな」とか「ここは2ヵ所行くのは難しいから1つに絞った方がいい」など具体的だ。

「2週間でドイツ一ヶ国だけなの?折角行くならスイスも行ったらどうかな?」

語学が苦手な僕はドイツ語の単語を覚えるだけで精一杯だったが、スイスは基本的に英語が通用するらしいのでなんとかなるかもと思った。

「お薦めはインターラーケンからユングフラウヨッホに登る途中にあるラウターブルンネンていう小さな村。夜、登山鉄道が登る時、車窓の光が瞬いて、まるで銀河鉄道みたいなんだ」

そんなの絶対に見たいに決まってるじゃないか!僕は2泊3日の予定でスイスに行くことを決めた。

鉄道の旅ならこれもあった方がいいよと薦められ『トーマスクックの時刻表』を購入した。『兄貴』はなかなか商売上手だ。


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トーマスクックの時刻表(2005年に再びドイツに行った際の写真です)


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