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ドイツ一人旅_プロローグ_00_00【海外旅行】

『ウラジオストク定期便就航』

2020年3月から毎日1往復運航するとニュースで聞いたときは心が躍りました。もう一度欧州旅行がしたい思いはいつもありました。しかし子育てで海外旅行に行く余裕もなく、日々は過ぎていきました。だからこそ日本から一番近くに欧州の雰囲気を味わえるウラジオストクに魅力を感じていました。

20年前と同じように『地球の歩き方』を買って熟読して、週末に2泊3日で行けることがわかると航空券の手配、ビザの取得、ホテルの予約方法など具体的に調べ始めました。現在はネットが普及しておりホテルの予約などスマホのアプリから簡単にできて、便利な時代になったなと感慨深くなりました。

息子も誘ってみると興味を示してくれました。テンションが上がりホテルのキャンセルポリシーも比較的緩かったので早々に予約をして、訪れたい候補地を探し始めました。

そこに突如現れたのが新型コロナウイルスでした…。海外どころか国内でも移動制限になってしまいました。更に追い打ちをかけるようにロシアによるウクライナ侵攻が始まり、ウラジオストクへの道は完全に閉ざされてしまいました…。

家にこもる日々が続き、気分転換に始めたのがショートショートの創作でした。本を読むことは好きでしたので小説を書く真似事をしてみたいと思ったのでした。始めてみるとなかなか面白く、次第に公開してみたくなりました。そして出会ったのが『note』でした。

新型コロナウイルスが蔓延して2年以上が経ち、行動規制が緩和され、ようやく海外旅行も行けるようになってきました。しかし憧れの欧州には日程的にも金銭的にもそう簡単には行くことはできません。鬱屈した気分を何とか晴らすことができないかと思い、20年前の日記を読み返してみました。

それは卒業旅行で初めて行ったドイツの旅行記でした。初めての海外旅行でしかも一人旅。いま思い返してもあまりにも無謀でよく行ってきたなと自分のことながら感心します。日記を読みだすとあの頃の記憶がはっきりと甦ってきました。旅行中は毎日が刺激的でそれを思い出しただけで20年経ったいまでも興奮してきます。

この気持ちを伝えてみたい。昔、冒険した経験のある自分との同世代に。新型コロナウイルスで閉じ込められ、とてもつらい思いをしている青年たちに。少し明るい未来が見えてきたこのタイミングで。

そこでドイツ一人旅の旅行記をショートショートの形で『note』に投稿してみようと考えました。毎回400~500字程度で月曜日から金曜日まで投稿する予定です。毎日読んで頂いても、週末にまとめて読んで頂いても、どんなかたちであっても関心を持って頂けるだけでとても嬉しいです。ネットが普及していなかった頃の旅行の苦労を懐かしんでみたり、新型コロナウイルスが明けて海外に行ってみるきっかけになったりして頂ければ幸いです。

だいぶ昔のことですので記憶が曖昧であったり、話を盛っていたりすることはご容赦願います。また、現地での会話は自分がヒアリングした意訳ですので正確ではないですが、想いが伝わればそれでいいのだと思っています。ということで、20年前の『僕』と一緒に再び旅に出たいと思います。

「Have a nice trip !」


次の話 (表示されない場合は次回更新までお待ちください)


旅の目次

0日目 きっかけと準備(日本)
1日目 初めての海外(フランクフルト)
2日目 初めての散策(カッセル)
3日目 初めてのビール(ケルン)
4日目 初めてのサッカー(ドルトムント)
5日目 長い長い一日(ベルリン)
6日目 ドナウの旅人(パッサウ)
7日目 ドナウの風景(レーゲンスブルク)
8日目 スタジアムでの出会い(ミュンヘン)
9日目 白亜の城での出会い(フュッセン)
10日目 酔っ払いとの出会い(ハイデルベルク)
11日目 最後のサッカー(シュトゥットガルト)
12日目 ドナウの泉(ドナウエッシンゲン)
13日目 銀河鉄道(インターラーケン)
14日目 山頂での出会い(ユングフラウヨッホ)
15日目 ホームシック(フライブルク)
16日目 感謝と奇跡(マールブルク)

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