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ガンダムSEEDFREEDOMを見に行きました※めちゃくちゃネタバレありまくり記事

愛ってなんだ?
ためらわないことさ

というフレーズを聞いて思い浮かべるものが
・宇宙刑事ギャバン
・ハヤテのごとく
この二つだったんですが、この映画を見に行って一つ増えました
どうも実はガンダム割と見てる少年のあけおです

ってことでこの映画観てきました
もうね すっっっっっっっっっごく良かったの!

みんな「20年の怨嗟が浄化される瞬間を見た」だの「シンちゃそかわいい」だの「このキラが見たかった」だのなんだのと言ってゴリ褒めするのもわかるレベル

本当はもうちょっと寝かせて冷静になって、もう一回見てから記事にしようと思ったんだけど、余りにも内容が良いわ公式は三日でネタバレするわバンダイはネタバレキット発売予定どーんするわ、公式予告がほんへの割といいとこ切り抜き出すわで、もうよくね?書いてよくね?ってなっちゃった

とりあえず前置きとして、上でちょっと触れたことをガンガン掘り下げネタバレしてくので、劇場に行ってこの作品見てない人・見る予定ないけどSEED DESTINYまで見たことがある人は

こんな記事見てないで早く劇場行け!!
運命まで見てこれ見ないは本当に”無い”って!
少なくとも、この記事見て「へーよかったんだ」で済ませるのは勿体ない!劇場のライブ感というか、あれ見て腰抜かして欲しいんだよ俺は!

逆にSEEDシリーズリアタイで見たことないよ〜 でも映画やるし全部追っかけたよ〜って人には、地続きのいい映画が出たな〜って感じで、そんな刺さんないかも でもいい映画だから観ようね!

ということで今回ゴリゴリネタバレ記事です、よろしくな


今回起きたフリーダムな異常事態

もうストーリーラインとかその辺はネタバレ記事だしわかるだろうということで割愛するけど、ちょっと触れたいのは
ぶっ壊れかけの激ヤバ終末戦乱世界のコズミック・イラに差し込む光、その原動力が“愛”ってなんかもう急にオシャレすぎて俺はちんちんバキバキになったよ
こんなクソみたいな世界、「実際デスティニープランでもやらなきゃ未来なくない?キラはこっからのビジョンあんの?」なんてみんなが真面目な顔して言ってるレベルだったのに、なんか手のひら返して「ラブアンドピース!みんな!愛だよ愛!戦争なんかやめようよ!終わり!終戦!以上!みんな解散!」って雰囲気になってるもん

実は俺もソーナノ

ということで今回の映画で起こったフリーダムな異常事態をどんどん主観で見てくよ 上のは異常事態1ってことで

異常事態2:キラがガッチリ主人公になった

前前作では心をゴリゴリにすり減らしながら、それでも戦い続け心を壊し、前作では「何か達観した雰囲気のある力ある存在」という印象が強く、序盤は好き放題戦場を引っ掻き回したり、なんか嫌そうな姉妹を誘拐したりする傍若無人さが目立ったが、後半は反省して自身が起こしたことのケツ拭きも含め奔走。
結果的に主人公ポジを取り戻しシンから主人公のお株を奪いキャスト順が一番上になったりしたキラくん
それでも何か機械的というか、仙人っぽいというか、僕が頑張れば戦争が終わる!という思想のもと動いている恐怖のスーパーコーディネーター様 という印象がすごかったので、正直運命当時はシンのが人間味あったというか、描写は悪役みたいだったけど思い悩む少年のポジションは最後まで彼にあったと思う
まあそんな好かれる性格をして無かったわけよ

それがFREEDOMではそこからずっと続く戦乱で心も体もズタボロボンボンのボロ雑巾みたいな状態で登場
SEED序中盤みたいに雑魚相手にすら息を切らしながら戦場を駆け、平和な世を作るために嫁を蔑ろにするほど、責任感に押しつぶされそうな20歳の青年がそこには居た
そうしてずっと平和のために戦い続けるキラも、なんかめちゃくちゃ雑に転がってたNJC搭載核ミサイルで吹き飛ばされ落ち延びた後、ラクスに裏切られた(と思っている)のも重なってついに感情が爆発
「君らが弱いから僕がやるしかないんだ!」
と言いながらアスランとステゴロ青春バトルを開催 しようとしたけどアスランは武闘部分では全く取り合わず、言いたいこと言いながらガチの格闘術でキラをボコボコにするという「えっここ笑うとこ?」ってなる珍プレーを開催してましたがそれはまた別項目で
結果的にその殴り合い(?)のなかで吐露される「ラクスに会いたい…」という純粋な思い
後項目で言うけどラクスとキラの思い合いがちゃんと描かれるの本当いいと思う
それを汲み取るさっきまでキラをボコってたやつ含めた仲間たち
そして愛にすべてをって感じで始まる最終決戦
元気になったとたん相手勢力の長に煽り通信叩き込んだり、ストフリ用のアホ強バックパック用意したりともうやりたい放題
最後にはラクスとケーキ入刀までするんだからもうこいつめっちゃ主人公やん!!!
これが見たかったの!

そう、種にあって種死になかった部分として、キラ自身がどういう思いで戦ってるかの描写がめちゃくちゃ少ないのよ
最終回の「覚悟はある 僕は戦う」も含め、「カガリは今泣いてるんだ!」とか基本的に自分蔑ろにしがちなのよ 決意表明とかはするけど心の内がわからないから、病気なのか達観なのか見分けがつきにくかったのよ、少なくとも中学ガキの俺には
結果的にFREEDOMで「病気でした」ってのがちゃんと描かれて、その上で話が進むから「お前ここまで頑張ったな…挫けても仲間いて良かったなキラ…」と父親面がやっとできたのよ
そら好きになるさねキラくん

キラく…ヤマト准将もって言われるシーンも多分マリューさんに母性目覚めたから言われたんだよ

異常事態3:アスラン・ザラ

こいつに関しては本当に頭おかしいというか終始シュールギャグやろうとしてる
石田彰一人だけ銀魂の桂役でオファー受けたんか?
終始自由 フリーダム(FREEDOM…)
正直愛テーマな今作の副題がfreedomなのこいつのせいだろとまで思う自由さ
ガセバレかと思うレベルのズゴックに乗って登場するわ
しかもちゃんとめちゃくちゃ強いわ
その後のシーンでめちゃくちゃシュールな殴り合いするわ
ストライクフリーダムででドラグーンぴゅんぴゅんしながら大暴れするわ
ズゴックの中にガンダム隠してるわ(ここでセルリアン流れないのなんで?って思ってました)
彼女のエロ妄想で敵撃退するわ

お前なんなんだよ!!!!

あと個人的にはカガリへの激重感情とかわかったのはすごい良かったよ 愛テーマも完遂
いやー困るよ…えへへ…みたいな態度取ってたどっち付かず色めきクソ野郎ってイメージを運命から取ってたけど、そういやお前が自分からキスするぐらいカガリにお熱だったよなって改めて思い出した
そう、こいつ迷いとか無かったら男らしいの モテるよそりゃ でもそんな激重感情持ってるならちゃんと断れよ…なんなんだよこいつ…

正直シンがこいつ未だに嫌いなのも納得いくベクトルでの頭おかしさだったのが個人的には良かった
シンに通信で「ミレニアムを頼むよ」って言ったキラに「まあいいんじゃないか?」って手綱全然握れなかったハゲが言ってる時クソ面白かったもん そらシン今でもこいつ嫌うよ

異常事態4:シンが弾けた

この映画の最注目株にしてなぜかキラより「前作主人公感」を出すキラの舎弟
あまりの忠犬度合いに笑っちまったよ
刺し殺すぐらい憎んでたのに今や尻尾が見えるレベルで尊敬

序中盤はアコードの挑発を受け流すキラをよそに何故か舎弟ムーブ開始 しかも普通にボロ負けする
一人だけお辞儀が遅れたり、仕事先のビュッフェでガッツリ飯取ってうひょーうまそーwってやってたり
ルナマリアのセックスサインを見逃してキレられたり
※追記 見逃したわけではなく襲おうとしてトチってキレられたみたいです もっとおもろいやん

とにかく楽しそうなシンちゃそが見られる
その上でイモジャで派手に負けるので「またいつものシンちゃそ下げですかやれやれ…」と思ってたら映画後半でデスティニー貰ってからは大覚醒
この時他の人たちが冷静な中「デスティニー!」って目キラキラさせるシンほんとに可愛い おじさん腐女子になっちゃいそうだよ

前作で受けた仕打ちからして
アスランとか言うクソ上司・裏切ってまで説教
元からPTSDだったのに重なるステラの死
レイの重すぎる動機の吐露で、若干懐疑的だったデスティニープランから逃げ流こともできなくなる

と死ぬほど色々重なって、メンタルがキラ以上にボロッボロだった種死最終戦とは打って変わって、キラから任せたよバフまでもらった結果、元気に戦場で大暴れ

まさか「ジャスティスだったから負けたんだ!」がガキの言い訳じゃなくてマジだとか誰も思わないじゃんねえ

「そんな寝惚けた分身が通用するかァ!分身は…こうやるんだァ!!」とかいう意味不明な台詞が意味不明すぎて一回見ただけで脳に焼き付いた
そのあと「えっデスティニーのVL分身ってただの残像出しと誘導切りだけじゃないんですか!?」という脳の大混乱を引き起こす分身殺法で相手を滅殺するデスティニー
この辺はお口ぽか〜んって感じでした

巷ではお前スパロボですら本気出して無かったんだな…と視聴者から言われる始末

リワークしてエクバの新しい覚醒技これの再現にしてくれよ
頭の中がクリアになって…って初SEEDの時言ってたけどなにも考えずに敵のボス格触らせもせずにぶち殺せるのはちょっとおかしい

今思えば種死の最終戦で「うわあああ!ステラ!マユ!」って言いながらルナのインパルスにフラッシュエッジかましかけるシーン、Gジェネで言う混乱状態(MP0になるとなる回避命中ガン落ちして攻撃出来なくなる状態異常)みたいなもんだし、そらアスランが強気とかだったらあんな負け方するよ…と思わされた

というか真面目な作戦内におふざけでルナからかったり出来るぐらいにはメンタル回復して本当によかったなお前…
キラよりメンタルド安定しててお前の方がいい意味で「前作主人公感」出てたぞ…

異常事態5:ラクスがかわいい

これ一番やばい
ラクス元から好きな人にほんとに申し訳ない気持ちになるレベルで種自由のラクスがかわいすぎる
この話で設定盛られたとかそういうの吹き飛ぶレベルで、今回のラクスは救いたい姫で得難いパートナーすぎる
全編通してなんか知った口聞く達観した小娘が、クソ強い男侍らせて「平和のため」とか言いながら大暴れしてる みたいなイメージが強かったんだけど
それは「キラという愛する人が近くに居たから生まれていた余裕で今まで踏ん張れていた」という解釈が今回で取れるようになっちゃった
今思えばフリーダム与えた時から今まで、キラが乱心したり死んだりする様をラクスは見たことがないんだよね

だからこそ今回キラがいろんな不測の事態に見舞われて、もう本当に分かりやすく動揺するし、死んだと思ったら敵の陣中だろうが人目憚らずボロ泣きするし、キラと会った瞬間何も気にせず抱きつきにいく
そんな可愛い女の子に俺はなんて事を…と罪悪感さえ覚えるレベルで可愛い というか指導者メッキみたいなのが剥がれた剥き身のラクスみたいなものが見られる
アコード相手に目に涙を溜めながら啖呵を切ったり、レイプされかけても毅然とした態度を崩さないけど出てった瞬間大泣きしたり
普段のラクスなら静かに言い放つようなセリフを激情的に放つラクスが本当に凄く良いし、大泣きするシーンも声すら入れないのが今までのラクスのイメージだったから本当に180度見る目変わった

キラの項目で触れるか迷ったけど、平和っていう大きいもの故に「(貴方が戦わなくて良くなる)平和を望みます」がキラには「(ラクスが望む)平和な世の中を作らなきゃ」って形になってたの本当に尊い 少女漫画で20巻ぐらいやれ

あとアコードの精神干渉受けてる時のレイプ目が異様にえっちだったのは本当に劇場で困りました
今日はラクスやな ってなりました

でもね、20年間この女を「いやーなんかこいつキラをなんでも言うこと聞くクソ強い番犬ぐらいにしか思ってねえだろ」と思ってた自分も確かにいるわけで、今でも「FREEDOMの」ラクスはかわいいなぁ!とちょっと曲がった言い方をしてしまうと思うし、それは多分変わらんのだと思う
多分、20年ってそんぐらいには重たいものなんだ
20年越しに出たからアハハ!って楽しめた部分もあるし、20年越しに出たからこそ悩む部分もある
なんかそんな感じなんだよ 今回のラクス

あとラクスに限らず女性キャラみんなえっちすぎんか??あまりにもえっちだしキスシーンはみんな吸い付くような唇で気持ちよさそうだしセックス始まっちゃうよ!ってなった

異常事態?:相変わらずおかしいアークエンジェルクルーたち というかノイマン

Gジェネだとお前絶対操舵99だろ とか ミライさんと張り合えるのがこいつしかいない とか ガンダムシリーズ最強操舵手議論で強すぎて出禁にった とか ナチュラルでこれなんだからコーディネーターとか大したことねえな とか色々言われるCE最強操舵手のノイマンくん
まーたバレルロールでもすんのか?と思ったら

・レクイエム回避(しかも無傷)
・相変わらずの「もうやってます」
・ドリフト…ドリフト!?

などもう劇場版作画で暴れに暴れたノイマン
ミレニアムの艦長席ひとしくんシステム、よく見ると操舵席が中央に移動する形になってたからこれノイマンマリューのバケモンに合わせて作っただろ絶対 なんであんなびっくりギミックがあるんだよ

でもそんなノイマンでも流石に不意打ちからの最新鋭機集中砲火にはなすすべなくアークエンジェルは轟沈 ここは結構普通にうわぁ…ってなった
でもノイマンでダメならしょうがねえよってなったぐらいにはノイマンはやばかった
最新鋭機への乗り換えイベントみたいなもんや
戦艦でそれやってうおおおってなるのノイマンぐらいな気はするけど

とりあえず鬼に金棒 ノイマンに最新鋭戦艦 って感じでした 一仕事終えて「フゥー…」って感じの顔してるノイマンとか超よかった

ムウとマリューの濃厚カプも見られて大満足
全てを浄化して回るなこの映画 ってずっと思ってた

新キャラたちについて

ファウンデーションのひとたち

味方側に関してはノイマンをオチに使ったけど今度は敵の話

今回の敵は田村ゆかり王国ことファウンデーション
優生主義な貴族主義社会っぽい変な国

変な国なんだけど…何を隠そうみんなが「いやこれは間違ってないだろ!」とまで言っていたデスティニープランの成れの果てを描いた国
優良種じゃない奴には幾らでも無礼を働くチンピラみたいなやつが国の最高防衛戦力だったり、遺伝子弄りロリババアが国のトップだったり、レクイエムノータイムぶっぱが出来る狂った連中だったりととにかく「行き着く先はディストピアなんだよ?チミら」と言ってくる 00のリボンズ派イノベイドみたいな奴ら

これまた分かりやすく悪い人たちなので、こいつらがぶっ飛ばされることに関しては本当に爽快感しかない
あとちょっとみんな頭のネジ飛んでるというか、エクステンデッドみたいな奴らなのは「遺伝子いじりまくると頭おかしい奴が生まれるようになる」みたいなこと?
引いては前作の最後の部分をキッチリ畳むというのにも貢献していて、ここに対して「呪いが解けた」ように感じる人は結構いたんじゃないだろうか
あと後半は置いておいて、前半の強敵感と絶望感は結構すごかったので、良い悪役だったと思う

新ミレニアムクルー達

アークエンジェルクルーとはまた違い、ミレニアムクルーの新キャラ達も良い塩梅
芳忠ボイスの行動力あるイケメン「コノエ艦長」や1.2倍速で再生したルルーシュみたいな声のドラえもん枠「アルバート・ハインライン
アルバートに関しては新キャラと言いつつフリーダムとジャスティス作ったCE世界の上澄み中の上澄み技術者で超天才なんだとか
こいつら「海賊」がくる事をあらかじめ予測して準備万端だったり、急に「われに新兵器あり!」とか言いながら最強防護ゼリーでミレニアム護ったり、ラクスの出撃にノリノリだったりととにかく気持ちのいい有能な奴ら

既存の連中もめちゃくちゃやばいのにこいつらが死ぬほど有能なせいで後半は敵が可哀想になってくる

全体通した感想とまとめ

とにかくよかったです。なんというか、全部勢いと愛で心を持ってかれるパワーのある映画だった
何というか、全シリーズプレイした上でやるMGS4が(紙芝居多すぎることを除けば)最高のご褒美ゲームであるように、種と種死を見て呪いに囚われた人間の解放どころか、沢山の飴ちゃんを用意して全員を楽園に連れて行ってくれた

でもあくまで続編なので、
かと言ってこれ見るために種死まで見ろ!っていうのはちょっと酷かもしれない…話数多いし…
スペエディとかだと見やすいのかもしれないね

この映画だけ見たら面白さのエッセンスを感じづらいけど、観た人には(色んな腹落ちも含めて)最高の映画だと思いました

繰り返しますが種と種死みた人は本当にこの映画見てね
こんな感想記事読んでる場合じゃねえぞ

※僕が運命のことを種死と言っているのは浄化されたことをまだ少し認めたくないというめんどくささが出ている結果です

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