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#62【就活・転職日記①】良い子からの脱却

現在30代後半の私。
23歳で就職してから社会人人生の途中まで(というかつい5年前くらいまで)、恥ずかしい話ですが、ずっと真面目な良い子思考で過ごしており、ずっとその時々のフィールドで活躍できている実感がありませんでした。

そんな私ですが、最近になってようやく仕事が楽しいと思えるようになってきました。仕事そのものというか、仕事を介して色々チャレンジしたりできることに喜びを感じられるようになってきました。

そこに至るまでにどのような経験をしたのか。
23歳から30歳後半に至るまでの計3回の転職活動と4社を経験する中で、
その時々に感じた事、率直に思っていたこと等を書いていきます。
主には、若手社会人で悩んでいる方に向けて、複数会に分けて更新予定です。もちろん、他の方も歓迎です。

振り返ってみると自分も色々時々で必死だったのですが、
それ以上に、当時の良い子に真剣に向き合って下さった方々の器の大きさに改めて感謝するとともに、本当に終わってるやつもいたなぁという、今でこそ笑い話ですが当時最悪だった経験等も交え、実際に体験した事を記していきます。

真面目で良い子の意味

真面目という言葉についてですが、ブラウザに「真面目 意味」と入れると、goo辞書で以下がヒットします。

真面目
1うそやいいかげんなところがなく、真剣であること。本気であること。また、そのさま。
真心のあること。誠実であること。また、そのさま。

これは悪い意味がないですね。方向性を間違える(飲み会も本気、とか)とめんどくさそうとも捉えられますが。

次に「良い子 意味」だとどうでしょうか。 
良い子
子供を褒めていう語。よいこ。「—だから静かにしてね」
自分だけがよく思われるように振る舞う人。

1つめもちょっと思うところありますが(良い子っていうから言う事聞くように考えちゃうんじゃないのとか)この2つめ。

自分だけが良く思われるように振る舞う人。

これから記事に出てくる”真面目な良い子”というのは、
「自分が周りから良く思われたいという思考を取り切れない人。また、頭ではわかっているんだけど、どうしてもそういう行動パターンになってしまう人」のことを指します。

良く思われたいと真剣に思っちゃう、どうしてもそんな風になっちゃう人。
私はずっとこのタイプでした。

真面目で良い子の弊害

2つあります。
1つは、考えなくなっちゃうこと。
もう1つは、正しいを求めちゃうこと。

例えば、就活で会社説明会に行ったとします。
百貨店業界の人事担当者が自社の紹介として、我が社の特徴は全国に満遍なく店舗が存在することで、地場のお客様にも愛されているので各地で重要な役割を果たしていることです。と言ったとします。
そして、新卒に求める人材像として、大切なのは、①傾聴力、②コミュニケーション能力、③挑戦する心、と3つ挙げたとしますね。

例えば当時の私(悪い意味で、真面目な良い子の代名詞と捉えて下さい)は、これをいわゆる正解として認識してメモっちゃうんですよね。

そしてそのメモを得意げに取りだし、選考の中でもこういう正解を言えば面接は成功、みたいな思考に陥っていって準備してしまうわけですね。面接でも「弊社の強みはどこだと思いますか」と聞かれると、「全国に店舗があり地域のお客様の生活に密着しているので、固定客がついていることです」とか言っちゃう。いやいや、採算取れないと意味ないし、地方にあってもお客さんが買ってくれてるかどうかは別の話で、不採算店舗抱えてるとも言えるんじゃないの?とか。「どのような強みがありますか」と聞かれれば、「相手の話をしっかり聞いて、その話を踏まえてどうこうすることができます。具体的には~」と返しちゃう。いや、人の話聞かないでコミュニケーションを取ろうとしない人なんかいたら逆に怖いわ、それ何も言ってないに等しいからとか。今だと色々思う事もあるわけです。

こんな就活を私はしてましたし、そんな思考回路でした。
はっきり言ってくそですよね。

なぜ真面目で良い子は生まれるのか

それは、楽だから。裏を返すと、自分の意見を持つ訓練をきちんとしていなかったからです。
まず、こういう考えの人は正解があるという前提があって、
知らず知らずの内に正解を求める考え方になっているんですよね。

言われたことを何も考えずにやっていれば良い、正しい、褒められる。
言われたことを何も考えずにやりさえすれば、自分は良く見られる。

就職活動では、相手は自社で採用した際に使えそうかどうかを見ているのに、面接で良く見られる正解をぶつけることがゴールになってしまうと、
1次面接や2次面接は突破しても、最終面接辺りでだいぶNGをくらいます。

今は少し変わっているかもしれませんが、
私が新卒で就活した2009年当初、大手の企業では1次・2次面接は、現場の管理職か人事担当者が多く、言葉のキャッチボールができるか、受け答えに論理破たんがないか、話が長すぎないか等を主にみられていました。
最終面接は役員クラスの方が多く、当然事業の事を考えるのでそれまでの正解を求めるコミュニケーションだと浅さが露呈してNGになる。

本来は例えば百貨店のような小売であれば実際に競合他社にも足を運んで、
SCの様なところにも行ってみて、自分が自分の目線で思ったことをまとめて、もっとこうしたら良いと思いますって意見が言えると良いですよね。
そこにマーケティングの視点で、ちょっと古典的ですが大学生らしく5force分析やSWOT分析等を交えて話ができたら良いですよね。

この辺があまりないまま就職した私は希望の業界に入る事はかなわず、
当時から斜陽産業と言われいまではオワコンと言われる百貨店に新卒で入社し、約4年の歳月を過ごすことになります。

真面目で良い子が新卒で百貨店に入社したらどうなるのか。
次回、新卒百貨店編で詳細に書いていきたいと思います。

ここまで御覧いただき、ありがとうございました。




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