見出し画像

#5【Voicy】斜陽産業の話

こんばんは。
今日はVoicyネタを書きます。
(↓で宣言したように本来は木曜日ですが、今週は逆転してます)

おなじみ、木下斉さんのVoicyを聴いての話。

今朝の話は、銀行がやばいという話題。
銀行って、融資で利ザヤを抜くビジネスで、中でも地銀は地域の中小企業の事業に対して将来性やリスクを勘案して融資の判断をして稼いでいるモデルなのかなと思ったら、今はそんなことはなく、結構補助金ビジネスに手を出していたり、ノルマ重視で変な商品売りつけていたりという状況のようですね。

銀行には、預金してても利子なんてほぼ0ですし、むしろ時々気づかずに手数料取られちゃってるとかがあって、まあどちらかというと印象は悪い。
住宅ローン借りる時も、担当の方がいなくて代理で対応してくれた管理職の方はとても横柄だったので、確かに良い印象は個人的にも全くないんですよね。銀行の窓口なんてほぼ利用しませんし。

で、来年度から始まる新NISAにしても、銀行の窓口なんかで口座作るよりも、圧倒的にネット証券の方が便利で選べる商品も多くお薦めです。窓口の営業担当も基本ノルマの為に働いているということで、距離を置きたいという気持ちが、放送を聴いてより強くなったのですが、ふと何かに構造が似ているなと思い、今回の記事を書いています。

斜陽産業の構図

似ているなとおもったのは、今も昔も斜陽産業の代表格、百貨店です。
百貨店も、昔はそもそも今のショッピングセンターや専門店が集積している場所が少なく、ワンストップで上質なものを買い回れるということで、栄華を極めた時代がありました。

で、その時は、百貨店の売り場に商品を置いてもらうと売れるわけで、
こぞってメーカーも自社の商品を置いてくださいという、売場の奪い合いが発生するわけですね。

百貨店の売場に商品を置いてもらうには、当然メーカーも売れ筋を出してくる。で、お客さんが来るから売れる。これが続いて行くと、百貨店はほっといても売り上げがばんばん上がるわけなので、自社のバイヤーがわざわざリスクをおって目利きしたり、自社企画をしなくてもよくなってくる。

次第に、リスクを取らない仕入形態で商品を仕入れては売るという事を繰り返し、営業利益率の悪い商売しかできず、外部環境の変化についていけなくなってくる(ショッピングセンターや専門店の台頭等)。余談ですが、百貨店は消化仕入という仕入形態があり、売れたら仕入れたことにする、返品はOKみたいな仕入形態があるんです。当然リスクを取らないので利益は少ない。しかも百貨店は売上高をめっちゃ強調するんですが、営業利益にあんまり目を向けない印象があります。直視して欲しい。

で、やばいやばいということで、バイヤーさんが自主企画だ!と、プライベートブランド商品を企画して売る。最初は、〇〇百貨店のバイヤーがモノづくりから携わるオリジナル商品とかでちょっと話題になるんですが、まあ、メーカーの売れ筋と比較しても新鮮味も無く、大してかっこよくないわけです。

それで、当然売れないわけで。
自社でつくってますから当然買取なわけで、在庫を大量に抱え、セールでめっちゃ値引きして売る(でも売れないんですけどね)。

こんなサイクルが発生し、結局どうやって稼ごうか?みたいになると、
テナント誘致して場所代取るくらいしかなくなっちゃうんですね。
そうすると、百貨店いらなくね?ってなるわけです。もちろん、食品等で昔からの仕入れルートが生きていて貴重な商品を仕入れたりというのもなくはないですが、主に上で話したのはアパレルの話。厳しいですね。

ちなみに、こんな状況でも増床一辺倒の策を進めてるとこもありますが、これは昔の成功を忘れられないおじさんが舵を取っていることも起因してそうですね。

銀行も同じかなって思います。
融資は、相手の事業を見て将来性なども踏まえ判断しているのかなと思いましたが、金融庁ができてからは不良債権を根絶するという名の下に過去の成績で将来を判断するということしかやらなくなった結果、事業を見る目がなくなり、稼げなくなったところで、別のことに手を出して結局ニッチもサッチもいかなくなっていると。

この辺は、木下さんの有料放送である共同通信社の橋本さんとのコラボ放送でとても詳しく語られていて、めちゃくちゃお薦めですよ。

大事な事は何か

大事なのは、結局、自分の見る目なんですよね。
百貨店は企画力があればコーポレートブランドが強いので結構独自性が出せた気がしますし、銀行だって事業を見定める目があれば収益あげられますよね。

結局そこから甘い蜜を吸う様になったり、金融庁のマニュアルで思考停止して正解を求めるような行員が良かれとされるようになると、事業は崩れて言ってしまいますよね。

これは個人にも当てはまりますよね。コンフォートゾーンでぬくぬくしてると、段々のぼせてきちゃうわけで、少しでも負荷をかけて前に前にという意識をもって走っていないと、止まってたら茹でガエルになっちゃうわけです。

自分の頭で考えましょう

ちきりんさんの本みたいな見出しですが、
本当にこれに尽きると思います。

自分で考える。これが最強だと思います。

自分で考えたら明らかにそれ手数料とか為替リスクの方が大きいよねと言う商品をノルマに追われている銀行員に売りつけられそうになっても自分で気がつきますし、外部環境の変化に合わせて自分の身の振り方も考えていけますからね。自分で考えると変に他責にもならないですしね。

自分の頭で考える。

改めて意識しようと思いました。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?