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産んでいないが母親になった話

今年の春から子育てをしている。

しかし、私は出産をしていない。
出産せずに母親になった。

一体どういうことかというと、養子を迎えたのである。

特別養子縁組をする予定で、生後間もない赤ちゃんが我が家にやってきた。

法的にはまだ親子ではないので、自分のことを母親と呼んでいいのかは正直わからない。

自分でもまだあまり自覚はなく、さしずめ「子どものお世話をしている人」といったところか。

だが、まだ数ヶ月といえど、子育てをしてきたことには違いないし、病院や公的機関など、対外的には「お母さん」と呼ばれるので、ここでは母親と言わせてもらおう。

こういうものは、縁組が成立してから書くのがセオリーかもしれないが、今現在感じていることを書くことにも、きっと意味があると思い、書いてみることにした。


経緯

特別養子縁組をしようと決めた直接的な要因は不妊なのだが、理由はそれだけではない。

あくまでも私個人の話、しかも、まったく一般的ではないので、「こういう人もいるんだなあ」くらいのノリで聞いてもらえるとうれしい。

私たち夫婦の場合、不妊の原因が明確だったので、わずか2ヶ月ほどで不妊治療は終了した。

長期にわたる治療が多い中で、自分たちでも驚くほどスピーディーに終わってしまった。

結果、自分たちの子どもは望めないことがわかった。

私たちは二人とも、「できないことは仕方がない。できることを考えよう」というスタンスだったので、クリニックから出てすぐ、特別養子縁組をすることに決めた。

いくらなんでも速すぎると思われるかもしれないが、私たちはいつだって何でも即決してきた。
それで特に失敗したことはない。

なぜ、これほどすぐに決断できたかというと、結婚当初から、子どもができなかった場合は特別養子縁組を視野に入れようと話し合っていたからだ。

私たちは、子どもを育ててみたいという点で一致していたが、それは必ずしも、自分たちと血のつながった子どもに限らないと考えていた。

せっかく子どもを育てられる環境があるのだから、何らかの事情で実親(生みの親)のもとで暮らせない子どもたちに家庭を提供したいと思った。
私たちを活用してもらえればうれしいと。

養子を迎えるかどうか考えたときに、おそらく最もハードルになりうるのが、「血のつながっていない子どもを愛せるのか」ということだろう。

この点に関しては、夫婦二人とも血のつながりを特に重視していなかったので、まったく葛藤はなかった。
むしろ、なぜそこまで血縁を重視する風潮なのかがわからない。

ものすごく由緒正しい家柄ならいろいろあるのかもしれないが、一般家庭で普段そんなに意識するだろうか。
自分もしくは自分たちと似ている、と感じてうれしいときくらい?

血がつながっていても、うまくいかない親子関係なんていくらでもある。
どのような関係を築くかは本人たち次第であって、血縁の有無はさほど問題にならない気がする。

そもそも、夫婦自体がもとは他人同士である。
それでも家族になれるのだから、子どももきっと家族になれる。
ともに暮らし、自分の手で育てるのだから、愛情が湧くに決まっている。

このような考えを持っていたので、実は私は不妊治療にあまり積極的ではなかった。
自分たちの子どもができればそりゃうれしいけれど、無理をしてまで治療をする必要はないと思っていた。
なので、正直に言うと、早期に治療が終了してほっとした。

決して不妊治療を否定する意図はない。
二人の子どもがほしいと考えるのは、自然だと思うから。

だが、無理をするくらいなら、すでに誕生している命を大切にする方が意味があるのではないかと思うのだ。

少子化が叫ばれるようになって久しいが、単に子どもの数を増やせばいいというものではない。
子どもは勝手に大きくなるわけではなく、育てなければならない。
育てるには、それなりの環境が必要だ。

せっかく生まれたのに大事にされていない子どもや、実親のもとでは暮らせない子どもがこの世にはたくさんいる。
まずはその子たちを大切にすべきではないだろうか。


制度

昨今、メディアで取り上げられる機会が増え、認知度は高まってきていると思われるが、特別養子縁組の制度について簡単に記しておきたい。

特別養子縁組とは、実親のもとでは暮らせない子どもを、自分たちの子どもとして迎え入れる制度である。

整理すると、次のようになる。

・特別養子縁組

実親(生みの親)との法的な親子関係が解消され、戸籍の表記は実の親子とほとんど変わりません。

・普通養子縁組

実親(生みの親)との法的な親子関係は残り、戸籍上に生みの親の名前も併記され、実親と養子との間で法律上の関係が残ります。

・里親

生みの親に代わり、一定期間子どもを育てる制度です。子どもとの間に法的な親子関係はありません。

「子どもを育てたいと願う人へ」特別養子縁組制度特設サイト

つまり、特別養子縁組は、実親との法的な関係を終了させる、非常に重い制度だ。

そして、大切なのが、子どもの福祉のための制度であること。

現状は自分たちも含め、不妊治療の経験者が養親になるケースが多いが、
親になりたかった人を救済するための制度ではなく、あくまでも子どものための制度である。

子どもを迎える方法としては、児童相談所に登録する方法と民間の養子縁組あっせん事業者に登録する方法の二つがある。
私たちは民間の養子縁組あっせん事業者に登録した。

その後の流れは次のとおり。

①子どもが委託され、養育開始
②家庭裁判所に特別養子縁組の申立て
 ※6か月以上の監護(試験養育期間という)が必要
③家庭裁判所での調査
④審判確定(縁組成立)
⑤養親の戸籍に入籍

実親さんへの思い

実親さんに対しては、「こんなにかわいい子を産んでくださってありがとう」という感謝の気持ちでいっぱいだ。

それと同時に、「私たちはこの子を託されたんだ」という思いが強い。
実親さんの分も愛情を注いでいきたい。
ある意味、実の子ども以上に、「大切に育てなければ」という責任を感じる。

実親さんのことは毎日考えている。
子どもにも、毎日実親さんのことを話している。
(まだ何も理解していないとは思うが)
幸い、元気にされているようだ。

実親さんはこの子に会えないのに、私が独り占めしていいのだろうかと時折頭をよぎる。
本当は一緒にいたかっただろうに。母乳も出ているかもしれない。
私はこの子が成長していく一瞬一瞬を間近で見ることができるのに、実親さんはそれが叶わない。
育てられない事情があったとはいえ、胸がつぶれる思いがする。

子どもの成長の様子は、あっせん事業者を通じて定期的に伝えていただいている。
いつも楽しみにしてくれているそうだ。
この子のことを大切に思ってくれているのだ。

どうか幸せでいてほしい。
この子が望むなら、そして実親さんが同意してくださるなら、いつか会わせてあげたいと考えている。


養子を迎えるメリット

私が感じているメリットについて書いてみる。

①自分が元気な状態で子育てを始められる

産後のボロボロの状態で育児をスタートするお母さん方、本当にお疲れ様です。
パートナーをはじめ、周囲のサポートを受けて無理はしないでほしい。
追いつめられる人が一人でも減るよう願う。
産後ケアや産後ドゥーラなどがもっと浸透して、誰もが使いやすいものになってほしい。

とにかく産後は満身創痍である。
そこで、養子を迎えて現時点で感じている最大のメリットは、
「自分が元気な状態で子育てを始められる」ということだ。

これは相当大きい。
新生児を迎えた場合、夜間の対応で睡眠不足になったりするのは同じだが、
基本的に体も心も通常運転なので、しんどさのレベルが桁違いだと思われる。

ただ、出産していない以上、生理は通常どおり来るので、生理が重い人は生理期間の育児はつらいだろう。
PMSがある人もしんどいかもしれない。
私はそこまで重いわけではないが、それでも、生理初日~2日目の育児はそれなりにしんどい。
そんなときは家事を手抜きしたりして、無理をしないようにしている。

また、ミルク育児なので、母乳や胸に関するトラブルを避けられるというメリットもある。
張って痛いとか、乳首が切れて痛いとよく聞くので…

②子どもの特性が未知数

子どもにどんな能力があるのか、どんな特徴があるのか、まったく予測できない。
それを不安に感じる人もいるだろうが、私は純粋に楽しみである。
私たち夫婦とはまったく異なった、予想もしないような才能があるかもしれないから。

③親になる覚悟を決めてから育児を始められる

養親登録するまで、本当に親になりたいのか、何度も自分と向き合うことになる。
妊娠期間がないため、母親の自覚が芽生えるには通常よりも時間を要するかもしれないが、「親になるんだ」ということは深く考えた。

この時間はとても大切だったように思う。
子どもを持とうとするすべての人に必要なことではないかと感じる。

また、夫婦が足並みを揃えなければ進めないので、夫婦の絆もより深まったように思う。


特別養子縁組の課題

この制度がもっと知られ、利用する人が増えてほしいと願っているが、まだまだ課題も多い。
夫婦ともに会社員の共働きの立場から、私が感じている課題について書いていく。
フリーランスや専業主婦・主夫では、別の課題があるかもしれない。

①養親になれる人を法律婚をしている男女に限定している

私が最も問題だと思っているのはこれだ。
原則として、25歳以上の法律婚をした夫婦しか養親になることができない。
事実婚の夫婦や、単身者、同性カップルは排除されている。

おそらく戸籍の関係で制限しているのだろうが、戸籍制度自体が現代になじまなくなってきたと個人的には思う。

子どもの福祉を第一に考えるのであれば、条件を緩和し、一人でも多くの子どもが家庭で育てられるようにすべきではないだろうか。

その他、友人同士で育てたい人や、自分では産みたくないが育ててはみたいと考えている人などにも間口を広げてはどうだろう。

かくいう私も、夫に出会う前までは結婚願望が薄く、「パートナーはいらないけれど、子どもは育ててみたい」と考えていたクチだ。
そういう人はけっこういる気がする。

条件を満たせば(経済力や周囲のサポートを受けられるかなど)、単身者でも十分養育できると思うのだが。

現に里親は、単身者でも、同性カップルでもなることができる。

また、法的な決まりはないものの、前述したように、不妊治療で結果が出なかった夫婦が利用することが多いので、なんとなく、不妊治療を経ることが実務的には条件のようになってしまっている印象を受ける。

不妊治療を経ずとも、産みたくない、産むのが怖い、性行為が苦手、できない、しない、したくないというような人(アセクシュアルや性嫌悪、友情結婚など)も利用しやすくなるよう周知してほしい。

②児童相談所の研修は平日や連日で開催されることが多く、働きながら受講するのはハードルが高い

私たちが児童相談所を利用しなかった理由の一つがこれである。
かなり仕事をやりくりしないと厳しいと思ったので、断念した。
それでなくても、児相は人手が足りないと聞くので、なかなかそこまで手が回らないのかもしれないが、養親候補者が働く世代である以上、もっと参加しやすいかたちにしてほしい。

ちなみに児相を利用しなかった他の理由は、子どもの委託件数が少ないから。
児相は特別養子縁組に消極的であるように見受けられる。

③審判が確定するまで、法律上の親族ではないため、健康保険の被扶養者として認められない

協会けんぽや多くの健康保険組合では、被扶養者は3親等以内の親族に限定されている。
つまり、審判が確定する(縁組が成立する)までの期間、子どもはまだ親族ではないため、健康保険の扶養に入れることができない。

ではどうするのかというと、子どもだけ国民健康保険に入ることになる。
その結果、保険料が発生する。

果たして、被扶養者を3親等以内の親族に限定にすることに、どこまで合理性があるのだろう。
実際に同居し養育している以上、認められるべきではないだろうか。

事実婚の配偶者やその子どもが被扶養者として認められるようになったので、こちらも認めてほしいものだ。

④育児休業について

試験養育期間中は子育てに専念することが推奨される。

平成29年の改正育児・介護休業法の施行により、この試験養育期間も育児休業の対象として認められるようになった。
それ以前は育休が取れず、仕事を辞めざるを得なかったわけだ。

諸先輩方のご尽力のおかげで、私は育休を取れているのだと思うと、頭が下がる。

ちなみにわが家では、夫が2週間、私が1年間、育休を取得した。
(私たちはどちらの実家も遠く、家族の援助を受けられない環境なので、
 短期間ではあるものの、二人で育児に取り組めたのはよかった。)

しかし、これで問題がすべて解決したわけではない。

育児・介護休業法上の育児休業は子どもが1歳までの期間と定められているので、勤務先がそれより長い期間の育休を認めているケースを除いて、1歳以上の子どもを迎えた場合は育児休業を取得することができない。
 
迎える子どもの年齢によって、育休が取れたり取れなかったりするのは不公平だ。
子どもの年齢に関係なく、一定期間は育児休業を認めてほしい。
そして、もちろんその期間は育児休業給付金を支給してほしい。

育児休業給付金に関連して、もう一つ。
給付金の申請をする際、ハローワークによって対応がまちまちである。
対応方法や必要書類を統一してほしい。
それくらいはすぐにできると思うのだが…

⑤保活が遅れる
 
これはあっせん事業者によっても異なるのかもしれないが、私が登録した団体では、審判確定までは夫婦のいずれかが養育に専念するよう指示されており、審判確定前に保育園に預けることは禁じられている。

つまり、審判が確定してからでないと、保育園の申込ができない。
ここで困るのが、「審判がいつ終わるのかわからない」ということだ。
 
申立てから、およそ8か月~1年で確定すると言われているが、ケースバイケースだそうで、早い場合もあれば、長くかかる場合もあるという。

その結果、育児休業期間中に審判が確定しないことも想定される。
保育園に入れられないと職場復帰はできない。

また、仮に1歳以降も引き続き休業できたとしても、保育園の申込ができない以上、育児休業給付金の支給対象となる延長理由ではないので、おそらくその間は給付金を受給できない。

【参考】育児休業給付金における延長理由

1歳の誕生日に入所できるように認可保育所の入所申し込みを行っているが、1歳の誕生日現在、入所待ちのため復帰出来ない「やむを得ない」理由があった場合であること。

厚生労働省 育児休業給付金延長についてのお知らせ

こればかりはどうしようもないのだが、非常に不安だ…

⑥試験養育期間中の家族手当

扶養家族がいる従業員に、家族手当や子女教育手当が支給される会社は多い。
ところが、養子の場合、試験養育期間中は支給されないケースがほとんどだ。

しかし、健康保険のところでも述べたとおり、実際に同居し養育しているのだから、実態に即した扱いにしてほしい。

会社と交渉して支給をもぎとった方がいらっしゃるそうなので、ほかの会社にも広がってほしいものだ。 

ちなみに、国の制度である児童手当は支給される。

⑦民間のあっせん事業者を利用した場合、費用負担が大きい

児童相談所から子どもを迎える場合は、基本的に無料である。
しかも、縁組が成立するまでは委託費(措置費)が支給される。

それに対し、民間のあっせん事業者を利用した場合は、団体によってばらつきがあるものの、それなりに費用がかかる。
そして、支給されるものはない。

このように養親の負担が大きいため、少しでも負担を減らそうと、「養親希望者手数料負担軽減事業」というものがある。

これは、国と各都道府県または政令指定都市が費用を半分ずつ負担して実施するのだが、実施するかどうかは各自治体に委ねられており、実際、実施している自治体はかなり限られている。

現在実施しているのは東京都、茨城県、千葉県、静岡県、福井県、沖縄県など。
一人(世帯)あたり上限40万円が支給される。 ※令和5年現在

せっかく素晴らしい事業なのに、居住している自治体によって、恩恵を受けられたり、受けられなかったりするというのが残念だ。

最大40万円 もらえるか、0円かって極端すぎやしないか…

ちなみに、私の居住する自治体では、残念ながら実施しておらず。
せめて、金額は低くなってもいいから、全国一律で支給することはできないものだろうか。
 

以上が現時点で感じている課題である。

その他、少し引っかかっていることを書いておく。

・各種手続きを見ていて、縁組が成立した日(審判確定日)と養育を開始し   た日がごっちゃになっている印象を受けた。
混同しているのではないかと思われるケースもある。

・養子を迎える理由を、各所で説明しないといけないのが煩わしかった。
一方、事情を詮索される前に、予防線として、こちらから先回りして理由を説明してしまうこともあった。

本来は、「養子を迎える」という事実を述べればいいだけであるはずだが、いろいろ想像されるくらいなら、自分から言ってしまおうという心理が働いた。
不妊というデリケートな情報を開示しなければいけないというのは、それなりに負荷がかかる。

結婚する理由や出産する理由はいちいち問われないのだから、やはり言う必要はないのではないか。
養子が珍しくなくなれば、説明を求められずに済むだろうし、説明しなくては、と気負わずに済むのに。


育児をしてみて

最後に、育児をしてみて感じたことを書いておく。
 
育児、めっちゃおもろいな?というのが実感である。

育児にまつわるネガティブな情報を目にすることが多く、子どもを迎える前は、「本当に私に務まるのだろうか…」と、内心びくびくしていた。

ネガティブな面を発信できるようになったこと自体はいいことだと思う一方で、それを見て、私のように怖気づく人が増えるのは、非常にもったいないことだ。

私は心配性で、常に最悪の事態を想定してしまうのだが、いざ蓋を開けてみたら、想像よりも楽で、拍子抜けした。

杞憂に終わり、「これなら全然やっていけるわ」と思えたのはよかったが、ネガティブな言説に引っ張られすぎて、過剰に怯えていた節がある。

そうだ。育児って本来は楽しいもののはず。

もちろん、これは私個人の感想で、育児が楽だと言いたいわけではない。
育児の過酷さは、子どもの特性や置かれている環境などにかなり左右される。
子どもに障害や病気があったり、多胎児であったりすれば、その過酷さは計り知れないだろう。

あくまで一個人の話であるという前提で、ここでは自分の気持ちを正直に書いておきたい。

確かに大変なこともあるが、圧倒的に楽しさの方が勝っている。
やっぱり自分は子どもを育てたかったんだと再認識した。
子どもを迎える選択をして正解だった。

子どもといると楽しくて、ネットやテレビにあまり触れなくなった。
興味が薄れ、自然とデジタルデトックスできている。
世の中の動きにやや疎くなっているが、今はまあそれでもいいかと思っている。
それよりも、目の前のこの子との時間を大切にしたい。

「仕事より、育児のほうが大変だ」という意見をよく耳にする。
大変さのジャンルが違うので、容易に比較することはできないが、
私は「仕事の方がしんどい派」である。

確かに育児は24時間休みがなく、終わりがないのがしんどい。
だが、その中には楽しい時間も含まれている。

また、話の通じない大人の相手をするより、話は通じないが、かわいい子どもの相手をするほうがましである。

子どもとの日々は、驚きと感動に満ちあふれている。
毎日変化していく姿を見て、「ヒトはこうやって発達していくのか」と興味が尽きない。
知らなかったことばかりで、新鮮に感動する。

楽しんでいるのは私だけではない。
夫も、実に楽しそうに子どもと触れ合っている。

決して、いいことばかりではないだろうし、困難に直面することもあるだろう。
養子特有の悩みも出てくるに違いない。
思春期になれば、「本当の親じゃないくせに!」とか言われるのかな。
こんなに呑気に構えていられるのは、ひょっとすると今だけなのかもしれない。
それでも、この子とともに生きていきたいと、心から思う。

一人でも多くの子どもが、幸せな家庭で育つことができますように。
そして、子どもを育てたいと考えるすべての人の希望が叶いますように。
よりよい社会になるよう、切に願う。 

#創作大賞2023

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