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読書紹介67「習慣化は自己肯定感が10割」~「小さく始めて、大きく育てる」ことで、自己肯定感も上がり続けられる。


➀概要

「自己肯定感」の第一人者である中島輝さんの本。

 大きく2つの主張が書かれていました。

➀ 習慣化の力で人生を変える。
② 「続かない」という悩みを解く鍵。それは自己肯定感。

 特に、習慣化がうまくいっていると、自己肯定感が高まります。
 そして、日々の小さな努力の積み重ねが大きな結果を出します。
  とはいえ、なかなか続けられないことも悩みの一つです。
 その原因は、大きく分けると3つあります。

1 思い込みが強く、一気に習慣を変えようとする
2 すべて完璧にやろうとして、思考にゆるみや遊びがない
3 切り替えができず。過去の失敗を引きづっている

 まさに、私の事です(笑)。
 一気に変えようとして、欲張った無謀な計画を立て、2,3日で挫折していました。
 また、とにかく初めから完璧にやろうとしすぎて、苦しくなり、意欲が続きませんでした。
 さらに、過去の失敗を思い出しては、「また、どうせ、だめだろう」的なネガティブな思いが大きくなって、やる気を失う方向にっていました。

②自分の経験・考察 

習慣と自己肯定感が相関関係にある

ことは分かりました。
 そこで、自分流に「プチ掃除」を習慣化することにしました。
 自己肯定感を下げる要因の一つに生活リズムのマンネリ化や刺激の無さがあります。
 いつもと変わらない状態は、刺激がないため、脳内の快楽物質であるドーパミンが出にくくなるためです。
 しかし、掃除は「刺激」を与えてくれます。
大掛かりな事でなくてもいいです。
 例えば・・・

・5分でいいから、洗面所の鏡を磨く。
・玄関を掃く。掃くのが難しかったら、靴を整頓する。
・食器かごのお皿などをもとに場所に戻す。
・床に散乱しているものを、片付ける。
・窓を開けて換気する・・・

 ちょっとしたことですが、それだけで刺激があり、不思議と気分が上がります。
 そして、ちょっとした達成感のかげで、自分にはできるという「自己効力感」や自分の意志で、分が決めてやれた、やり通せたという「自己決定感」が得られます。
 
その2つは、自己肯定感を支えます。
 他人に評価に関係なく、自分が自分をプラスに評価できるようになり、自信へとつながっていきます。
 「小さく始めて、大きく育てる」を合言葉に、まずは、少しでいいから始める事が大切だと実感しました。あまり完璧に、ガラッと変えずに、ちょっとしたことからのスタートです。
 その後、慣れてきたら、少しずつプラスしたり、別の何かと関連させたりすると、続けながらやっている内容も充実してきます。
 例えば、「くつをそろえる」ことからスタートしたら、慣れてくると「靴磨き」や「玄関掃除」にまで発展していきました。初めから、玄関や靴磨きも含めて、全てをきれいにしようとやっていたら、続かなかったと思います。
 
 この本には、具体例も多くあります。また、

「立っている方が思考に良い影響を及ぼし得る。立ちながらの作業は、脳の情報処理能力を引き上げ、注意力や集中力を高めるのに程よい負荷を与えてくれる」

というようなアメリカの学術誌「サイコロジカル・サイエンス」の記事紹介があります。
 いろんな知識も得られる、とてもためになる本だと思いました。

著書情報
著者    中島輝
発行所   学研プラス社
発行年月日 2021年7月20日

皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです。

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