見出し画像

習慣が変われば性格、運命が変わる。魔法の習慣⑪ ~ 「おかげで変換日記」を書いて、ネガティブな経験をポジティブに変える。

マザー・テレサの言葉です。

 言葉に気をつけなさい。それはいつか行動になるから。
 行動に気をつけなさい。それはいつか習慣になるから。 
 習慣に気をつけなさい。それはいつか性格になるから。
 性格に気をつけなさい。それはいつか運命になるから。

また、ナイチンゲールも同じようなことを言っています。

 習慣が変われば、人格が変わる。
 人格が変われば、運命が変わる。

 
 自分の人生をすぐに、急に変えよう、良くしようと思っても、なかなかできません。
 着実に一つ一つ良い習慣を身につけるほうが、遠回りのようでいて、近道です。
 特に「よい」習慣は身につくと、それに裏打ちされた行動が、「全人格」として表れてきます。
 習慣自体が、「その人、そのもの」と言えるかもしれません。
 
 私自身はまだまだ、ごつごつといろんなトラブルにぶつかりながら、凹みながら暮らしています。でも、いろんな先人の言葉、行動から学び、少しは身についた習慣、あるいは、効果があった(良い人生につながった)と思える習慣も増えてきました。
 そのおかげで、トラブルを小さくしたり、立ち直りが早くなったり、そして、ネガティブな思いを引きずらずに、前を向けるようになりました。
 そんな「人生を変える魔法の習慣」を、これから、いくつか紹介していきたいと思います。
 よかったら、お付き合いください。 

おかげで変換肯定日記(ノート)を書いて、「過去のネガティブな出来事のしこりをほぐしていく」

 以前、習慣の一つとして「日記を書くこと」を紹介しました。

  20年書き続ける中で、連用日記にしたり、健康記録や家族の記録を書いたり、いろいろと変遷してきました。
 ここ最近は、手帳に健康記録を書き、日記は連用日記にしています。
 そして、連用日記を読み返すと、
 
・〇〇さんに~と言われてショック。何か気に障ることを言ったかな。
・今月もカツカツ。はやく給料日になって!
・もっとがんばんなきゃ。~しなければ成長できない。
・・・
 
と、後悔だったり心配だったり。そして、まだダメだ、もっと~をと自己否定だったり。かなりネガティブな内容が書かれていることに気付きました。
 これでは自己肯定感も上がらない、むしろ下がってしまう・・・。
 そこで、日記とは別で、自分を励ます、自分をほめることを意識して見つけようと「自分をほめる日記」~「自己肯定日記」を別で書くことにしました。


 先日の記事で書き方などを紹介しました。簡単に言うと、日々の出来事や自分の行動を振り返って、認める、ほめる、肯定する内容を書くというものです。
 そして、「当たりまえ」「たいしたことない」と思える事でも、プラスの意味づけや評価をしていく内容を書くというもです。例えば、
・冷蔵庫のありあわせのもので簡単に料理できた私って、すごいじゃん。
・掃除の会に参加して、すぐに報告書をつくった私って、さすが!
・職場のトイレのスリッパを整頓した私って、立派、立派。
 
 慣れてきたら、自己肯定感を上げるために、さらに次の内容を書いていきます。それが

「おかげで変換日記」でネガティブな経験をポジティブに変える。

です。


1 ありのままの自分を肯定する(できない自分も認める)。

 今まで「頑張る」「少しでも上を目指す」「自分を鍛える」と言う言葉に価値を置いて生活してきました。それでうまく行ったこともありますが、常に「苦しい」思いを持っていたことも確かです。
 それは自分が自分に対して「ダメ出し」という否定、「まだまだできるじゃないか」「なまけずしっかりやれよ」という責める気持ちが根底にあったからです。
 そして、頑張ろう、よくしようの動機の部分が常に「今の自分じゃだめだ」という「否定」や、できない、足りない自分への「恐怖」「焦り」でした。
 なので、「自己肯定日記」で、普段の自分、特に「よくやっている!」と思える行動に対しては肯定できるようになりましたが、「できない自分」「失敗する自分」に対しては、相変わらず受け入れられていいない状態でした。
 そして、自分を責めるかわりに、けっこう、家族や周りの人、世の中に対して、「~のせいで、ダメなんだ」という文句や不平不満と言う形で過ごしていることに気づきました。
 例えば・・・
・時間がなかったから、~できなかった。
・家族が理解してくれないから、自分は~できない(進めないんだ)。
・お金がないせいで、資格を取れなかったんだ。
・こんな容姿じゃ、もてない。
 
 その時は、ある意味「~のせい」と言って、ごまかせますが、結局、その思いは思いのまま心の奥深くに解消されずに残り続けます。「思い」がたまり、「重い」状態になります。しかも、日常生活や仕事など、いろんな場面で、この解消していない思いが作用してきます。

・ここぞというところで、すぐにあきらめてしまう。
・「自分なんか・・」という思いが作用して、うまく人間関係をつくれない
・素敵な人と出会えたのに、もう少しと言うところで逃げてしまう。
・「また、どうせ・・」と言う思いから、一歩を踏み出せない
 
 よって、

「できた自分」を肯定すると同時に、過去の失敗を見直し、できない自分、間違った自分に対しても「OK」「大丈夫」という見方をする習慣をつける必要があります。

2 「~のせいで×」という見方、思いを、「~のおかげで〇」に変換する。

 では、どうするか?
 「おかげで変換日記」に書くときに、振り返って、

「失敗した」「思うようにいかなかった」と言う出来事を書き、「でも、そのおかげで~」と肯定的に書く(みる)ようにします。

・クレームの電話が入り、いろいろといわれた。
でも、そのおかげで、
早い段階で、こちらの間違いに気づけて大ごとにならずに済んだからよかった。

・思うようにテストの点数がのびなかった。
 でも、そのおかげで、
 自分に何が足りないか、どう勉強するといいか見直すきっかっけにもなった。

・お風呂掃除が雑だと家族に言われた。
 でも、そのおかげで、
 効率的で、上手に掃除する方法を勉強するきっかけになった。
 
 たぶん、「そのおかげで」の変換がないと、自分を責めたり、あるいは周りに文句を言ったりと、ネガティブな気持ちのまま時間が流れていったと思います。しかし、そのおかげでと、プラスの面を見つけることで、気持ちが安定します。実際に、そのおかげで、いいことに結びつくことも多々あります。

3 過去の解消されていない出来事を、「おかげで」でプラスに書き換える。

 慣れてくれば、日常生活の中で、ちょっとしたネガティブな出来事(と自分が思っているだけですが)を簡単に、よかったこと、プラスなことに意味づけできるようになります。

 そこまで言ったら、いよいよ「ラスボス」です(笑)。

 これまでの人生の中で、触れたくない、思い出したくないようなトラウマ的な出来事についても、「おかげで変換」することに挑戦です。

 これは、私も年に1,2回できるかどうか。

 勇気が必要ですし、エネルギーも使います。
 思い出したくないことを思い出すことになるので、ちょっと苦しい思いにもなります。

 しかし、向き合わないままでは、結局のところ、心の奥深くに沈殿したままで、やはり、これからの自分の人生を「邪魔する」方向に働いてしまいます。
 
 なので、

「自己肯定日記」や日常生活での「おかげで変換日記」で、自分お自己肯定感がかなり高まった後に、取り組んだ方がいいみたいです。

 次のような順番でやってみました。

➀自分が恨んでいる、嫌っている、悲しい思い出る出来事、体験を思い出す。
②その時の感情をありのままに書く。
③たぶん、「~のせいで」という気持ちが出てきます。
 その「せいで」の部分を「~のおかげで」と書き換える。
④「~のおかげで」に続く文章を書く。
⑤最後に「ありがとうございます」で締めくくる。
 

 たぶん、今回の「ラスボス」は、箇条書きなどではなく、作文としてじっくりと自分の感情に向き合い、自分が納得できる「おかげで」の部分を書き連ねていった方が、ネガティブな思いを「解消」できます。
 
 私自身の「おかげで変換日記」の一つです。
 
・ご縁があって雇ってもらった会社を早くに退職した。
 自分がうまく働けず、周りに迷惑をかけて、追い出されるようにして辞めた。
 でも、そのおかげで、
 本当に自分がやりたいこと、何が向いているのか、どうしたいのかを真剣に考えるきっかけになった。そして、3年かかったけど、ちゃんと勉強し直して、試験に合格して、就職することができた。「今の自分じゃ無理だ」「夢なんて叶わない」という思いを乗り越えて、本当にやりきった思いを持てた。感謝しています。ありがとうございます。
 
 本当に「おかげで」とポジティブな思いに変換できると、心が軽くなり、前向きな気持ちが広がっていきます。ひょっとしたら、

ちょっとした自分自身で行うカウンセリングのようなものかもしれません。


 
 
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです。

この記事が参加している募集

習慣にしていること

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?