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朝ごはんの大切さ

おはようございます。
kindle作家のTAKAYUKIでございます☆彡

僕は子供の頃から朝ごはんを殆ど食べなかった。正確には起きる時間が遅いがゆえに食べる時間がなかったのだ。2時間目の授業が始まると同時に、僕のお腹は鳴り続け恥ずかしい思いをしていたのであった。

社会人になって3年目。出張要員になってから、朝ごはんを食べるようになった。単に投宿する旅館やホテルで朝食がついていたからだ。
忘れもしない、年明けの静岡県内にある旅館に投宿した時だ。

食堂に行くと、おばさんが「今出しますラ」って言いながら、ご飯とお味噌汁を持ってきてくれた。その間に僕は、焼き鮭と卵焼きをレンチンした。さらに納豆と香の物、海苔と小さな煮物の小鉢までついている。

朝からこんなに食べられるのかなと思いながら、僕は箸を手に取った。
まずはお味噌汁。これが美味しいのだ。具沢山でお味噌が好みの味。農家さんから直接仕入れていると言うお米は、甘くてバクバク食べられるし、おかずはどれも母親に近い味付けだったので、違和感なく食べられじゃないか。

朝ごはんって、こんなに美味しいの?

その間、おばさんが僕の食べっぷりをずっと見ている。お茶を啜りながら。何を話したのかは覚えていないけど、僕はあっという間に食べ終える事ができた。
「おかわりはいいのラ?」
おばさんの語尾には必ず『ラ』がついていた。これは本当だ。どうか調べて欲しい。この『ラ』には愛嬌があって、僕は方言っていいなと感じていたのだ。
「大丈夫です。ごちそうさまでした」
するとおばさんが言った。
「どうも、お粗末様でしたㇻ」

僕は身支度を済ませて旅館を出た。
1月10日の朝。海沿いなので朝から風が強い。
いつもは寒くてブルブル震えていたのに、朝ごはんを食べたので腹の底が温かくて寒さを感じない。1枚余計に着込んでいると勘違いしてしまうくらいだ。

それと当時、僕は朝起きるとタバコと缶コーヒーを飲んでいたけど、食後に飲んだ缶コーヒーの方が美味しく感じた。もちろんタバコもネ。
あと、10時くらいまでぼーっとしている事が多ったけど、朝ごはんを食べたので、言動が早くなったのは言うまでもない。

以来、僕は朝ごはんを食べるようになった。残念ながらあの旅館のクオリティーを超える味には未だに出会えていない。さらに夕食もついて、一泊5000円だったのだから素晴らしいです。

たまに、あのおばさんの『ラ』を思い出す。
時間が取れたら、あの旅館に行ってみようと思う。僕の事は忘れているだろうけど、どれだけのブルーカラー属がお世話になったことか………。


さあ、今日も働きますか!

その前に、ちゃんと朝ごはんを食べよう。

1日の始まりに感謝しながら食べる朝ごはんは、別格ですラ!


【了】


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