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2. シダレヤナギ@柳通り

今日の樹木

秋晴れの一日、在宅ワークの合間に近所の柳通りを散策。

1週間に4~5日は通る柳通り。浅草の観音裏エリアを約350mほど縦に伸びるこの通りは、歴史(松尾芭蕉の句碑など)と文化(浅草見番や植木市など)と、美味しいお店がぎゅっと詰まった、盛りだくさんな通りでもあります。

何度も通っているものの、普段は自転車で通り抜けたり、歩いてもお店に目がいきがちで、シダレヤナギは景色の一部でしかなかったような。

なので、今回は周辺の誘惑に惑わされず、並ぶシダレヤナギを見つめ、シダレヤナギを中心に周りの景色をふわっと巻き込んだ散歩を決行。

そうしたら、結構キになることが沢山あるではありませんか!

キになる① 幹と枝の質感

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樹皮がひび割れてゴツゴツしている茶色の幹。
後ろにたまたま停車していたトラックのアンガスビーフポスターが力強さを引き立てています。
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うっすら亀裂ができている茶色の幹。


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緑がかったツルツルの枝。

幹の違いは樹齢の差なのだろうか。木の高さは大体一緒だけど、お年寄りから若者まで色々な樹齢のヤナギがいるのかもしれない。

と思ったら、ハイブリッド型を発見。下がゴツゴツの上がツルツル、中央部の円板みたいな部分でいったい何が起こったか!?

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キになる② 和洋折衷、しっくりくる

シダレヤナギは、中国から伝わり奈良時代から日本にも植えられていたようで、万葉集の歌に登場したり、幽霊画の背景にもなったりと、身近な樹木として様々なシーンに登場していたようです。

歴史文化をもつ樹木×歴史文化をもつ通り、なんて濃い一帯。ここから柳通りの名店シリーズコラボをお楽しみください。

●HOMMAGE(フレンチ)
打ちっぱなしのコンクリート壁の無機質な感じと、有機的な枝葉の曲線の対比が美しい。どこか外国の風景にも見える場所。

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●あさひ(中華)
さすが原産地が中国だけあってか?、何とも違和感なく風景に馴染んでいる気が。街灯と同じ背丈で、コンパクトに収まっている感じもよい。ちなみに、あさひの「パクパクパクチーそば」が大好きです。

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●肉のすずき(焼肉)
ドアの周りをびっしり囲む濃緑の葉(レプリカ)と、淡い緑の柔らかなヤナギの葉。ん、冷蔵庫風のドアに向かいのヤナギがうっすら映ってる?まさかのミラー演出まで。

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どんな背景にもそれっぽく馴染んで、シダレヤナギ万能感でています。

キになる③ 意外な葉

ヤナギの葉、遠目から見るかぎり真っすぐな葉を想像していましたが、近くで見ると、ギザギザがあり、裏側は白く、全体にうっすら白い毛が生えていました。ほー。

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その風が吹くと、葉がさらさらと風になびいて涼し気。そして、ふと気づいた。そういえば、ここのヤナギたち、最近ばっさり剪定されている!

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そうだ、8月の盆踊りの時はもっと葉が生い茂って長かった。走る娘の奥に証拠写真あり。

手が届きそうな葉にジャンプ&タッチをして遊んだね。

いつの間にか、秋のカットでさっぱり。こんなきれいに樹形を残して枝葉をハサミですき、カリスマ美容師のような技。何だか羨ましくなって、春から伸ばしっぱなしだった髪を、私も明日に切る予約を入れました。

今日の寄り道

柳通りのケーキ屋さん「ラ・パティスリー・ドゥ・ナツ」。
かわいい親子ハリネズミクッキーをいただきました。

大人ハリネズミは先にお腹の中に😆
こちらも下から伸びるツタと上から垂れるヤナギのナイスコラボ


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