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ドイツ留学のお話⑤ドイツの美大受験

こんにちは!雑貨ブランドkin.iro.hitodeを運営しているMarinaです。ドイツ留学時代のお話をゆっくり綴っております。もっと写真を撮っておけばよかったと泣きながら執筆しております。

前回までのお話はこちら

留学のお話①
留学のお話②
留学のお話③
留学のお話④

〜前回までのあらすじ〜

美大の大学院に進学するつもりが、ひょんなことからドイツ留学を決意。人生初の一人暮らし・初の海外暮らしをスタート。無事に希望していたデュッセルドルフの美大の聴講生になれたけど、それではビザ取得できないという落とし穴があり、正規学生を目指してドイツで美大受験をすることに。。

「絶対合格させてあげるね♪」とデュッセルドルフ美術大学のB教授に軽く約束してもらった私ですが、あまりにも軽い約束で不安でした(笑)

ドレスデン美術大学の試験

本命のデュッセルドルフ美術大学の試験の前に、第二希望のドレスデンの試験がありました。ドレスデンはマッペ審査(※1)の後、実技審査があり、実際に大学に行って2日間の実技審査と面接を行いました。

ドレスデン美術大学は、募集要項に「技術的なところはみません。エモーショナルな作品を求めます!」と書いてあり、芸術は爆発だ!ってしてないとダメなのかなと思い、自分は静かな絵だったので悩みました、、(笑) 

顔見知りのドイツ人のおじさんに相談したところ、「静かなのも感情だ。感情のない芸術なんてないだろう?」とアドバイスをもらい、自分のスタイルで提出することができました。(美大の先生とかではなく、一般のおじさんの言うことを信じる私・・汗) 確かに静かなのも感情ですね!言葉ってムズカシイ!ドレスデンはマッペ審査に無事合格し、試験を受けにいくことになりました!

ドレスデンは、旧東ドイツの都市なので、デュッセルドルフからはうんと離れている都市でした。西からドイツを横切るように東へ・・・電車で7時間移動しました!😂 記憶違いかなあ?7時間電車に乗ってた記憶あるんですよ、、。もちろん長距離列車を使ってますが、日本の新幹線みたいなものが無かったんですよ。。

いざ本番!

試験は、たしか2日間(ちょっと記憶が曖昧です💦)。1日目は、モチーフ台の上に色々な物、牛骨とかキューブとか観葉植物などが所狭しと置いてあり、手前の方にヌードモデルさんが座っていました。2日目は引き続きモチーフは置いてあり、モデルさんは不在。『何を描いてもいいよ!絵の具でも鉛筆でも画材は自由!!あとは自由に街に出ても良いから★』という超自由課題。何を描いたか覚えてない!笑 日本の美術大学の試験と比べると、自由すぎて同様してしまいます。(日本はトイレに行くのも試験管がトイレ前まで付いてくるレベルなので、、)

マッペ審査で、既に60人くらいに絞られていて、そこから30人が合格するとのことでした。マッペ審査の応募は350くらいだったかな、、けっこうな倍率!と驚いた記憶があります。アジア系の留学生らしき人は、自分を含めて4、5人くらいでした。

なんとなく話しかけて試験会場で仲良くなった韓国人のソーヨン。彼女とは後々も交流が続き、お酒を飲んだりする仲となりました。

ここは実際に試験会場になっていた教室です!フラウエン教会という有名な教会が窓から見える♪

ドイツの面接

課題の最中に、1人ずつ面接に呼ばれ、絵の試験と同時進行で面接も済ます感じだったのですが。え、面接官多いんですけど、、、!?教授オールスターズが待ち構えておりました。コの字型のテーブルに10人は着席していたと思います。そして事前に提出してあったマッペの中身が飾られていました。萎縮していると、、

「まずは、遠いところまで来てくれてありがとう」

と優しげな男性の教授が言ってくれました。私のドイツ語力に合わせて簡単なドイツ語での質問が繰り返され、絵のテーマなどを説明し、無事に終了しました。10対1の面接を経験したことがないので、人数には驚いたけど、ドレスデン美術大学の教授陣は本当に優しかったです。

次回は結果発表のお話♪

※1マッペ審査・・・複数の原画を2枚のボール板で出来たファイルに挟んだものを提出し、審査される。

楽しくも過酷な(?)ドイツ生活を終えて、現在は日本で雑貨ブランドkin.iro.hitodeを運営し、楽しく過ごしております。

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