【夜行列車撤退】 タイ・バンコクの「フアランポーン駅」終焉の始まり
タイ国鉄におけるバンコクの始発駅であり終着駅、「フアランポーン駅」。
バンコク駅・クルンテープ駅・フアランポーン駅など、様々な名称を持つこの駅はアジアを旅するバックパッカー達が集まる、沢木耕太郎的な旅の出発点だ。
2022年12月26日、優等列車の発着を現在のフアランポーン駅から、新駅となるバンスー中央駅(クルンテープ・アピワット中央駅)へ移転するとタイ国鉄の発表があった。
2023年1月19日よりバンコクを発着する特急列車・急行列車・快速列車などの長距離列車が、現在のフアランポーン駅から姿を消す事になるだろう。
普通列車・近郊列車・観光列車などは、これまで通りフアランポーン駅発着のままとの事だが、ターミナル駅としての機能は大幅に縮小される。
今まで幾度となく「フアランポーンの辞めるやめる詐欺」を繰り返していたタイ国鉄(State Railway of Thailand)だが、今回ばかりは本気のようだ。
ヨーロッパの駅ようなアーチ型の屋根の駅舎と、上野駅13番線ホームを彷彿とさせる頭端式のプラットホームは、古き良きターミナル駅の風格があった。
そんなフアランポーン駅に、21世紀の今でも長距離列車がバンバン発着する様は、西村京太郎氏も真っ青のはずだ。
本当にここから夜行列車が消えて無くなってしまうのか、俄かに信じられない。
この記事の中には、フアランポーン駅名物、日本のブルートレイン車両たちが昼寝をしている写真も掲載している。
14系or24系の寝台車、12系座席車、14系座席車、日本の10系客車に似たタイ国鉄の客車たちが、フアランポーン駅に身を横たえている姿を観る事が出来る。
それでは、
「フアランポーン駅」写真集の始まりだ。
パンデミック前:2019年
パンデミック後:2022年
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