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kinotoオリジナルワインについて

kinotoでは、ご竣工いただいたお客様に、
お祝いの品としてkinotoオリジナルラベルのワインを贈らせていただいております。
今回は、このワインにまつわるエピソードをご紹介させてください。

kinotoワインは、フランスはブルゴーニュ地方の
サヴィニ・レ・ボーヌという村で採れた葡萄でつくられたもの。
日本人女性チサさんがマダムを務めるシモン・ビーズというドメーヌ(醸造家)からの直送品です。

大学を卒業して国内のフランス系金融機関で働いていたチサさんは、
研修制度を利用してフランスに渡りワインの勉強をしていました。
その時に見染められ、シモン・ビーズに嫁ぎました。
勤勉で気配り上手で何よりワインを愛してやまない姿勢が認められ、
先代からマダムを引き継ぐと、マイナーだったシモン・ビーズを
たちまち人気ドメーヌにしてしまわれました。

チサさんは毎年、東京に里帰りするごとに日本各地でワイン会やセミナーを開催され、
日本のシモン・ビーズファンを増やし続けています。

かく言う私も、そのファンのひとり。
2007年夏、ビーズ家と友人ドメーヌのトロ・ボー家が観光で奈良を訪れることを知り、
厚かましくも弊社で開催するワイン会にお誘いしたところ、
ドメーヌ御一行全員で参加してくださいました。

偶然にもその日はシモン・ビーズ現当主であるパトリックのお誕生日。
サプライズの大きなケーキを準備してお待ちしたところ、
狭いショールームが歓喜と祝福であふれました。

また、この観光を通じ、歴史的文化都市奈良を大好きになってくださったチサさん。
2010年に平城遷都1300年祭があることをお伝えすると、
「友だちを連れてまたきます」と言ってくださいました。

そして約束通り、いえ、それ以上...
なんと有名ドメーヌ6家を引き連れて戻ってきてくださったのです。

2010年4月。
彼らのご来県を感謝して、東大寺二月堂で記念茶会を催すと、
奈良ホテルを会場に開催されたワイン会では、
すべてのドメーヌがグラン・クリュ(AOC特級ワイン)を供してくださり、
さらには、全員が和装でお客様を迎えてくださいました。
プライスレスな宴にご参加くださった皆様が、
より一層ブルゴーニュファンになったことは言うまでもありません。
 
このイベントの大成功を機にブルゴーニュにご招待いただいた私は、
チサさんとお互いのモノづくりについて語り合う時間を持つことができました。
その時、チサさんは、
「kinotoの家づくりと、わたしたちのワイン造りは、こだわりの部分で共通している」と
言ってくださいました。

その上、「サヴィニ・レ・ボーヌなら、いつでも送りますよ」
とのお言葉とともに、kinoto誕生の記念のオリジナルラベルをつくってくださったのです。

そうして生まれたのが、この「kinoto」ワイン。
皆様もぜひ、ご竣工のあかつきには、
この素敵なワインをkinotoの家でゆっくり楽しんでいただけたらと願っています。

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