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めちゃくちゃ美味しい中国茶を飲んだ

モノの価値がわからないのはちょっと悲しい事で、こどもっぽい事だなぁと考えた続きである。

物事にはカッコいい部分があって華やかな世界があるが、そんなのはごく一部分であって見えているのは氷山の一角のようなものだということを思ったのだった。
見るものや食べるものにしても、それが我々消費者の手に渡るようになるまでの過程を知ることで、その本質的な価値がわかってくるのである。

先日は友人と一緒に中国茶を飲みに出かけていたのだが、たかだかちょっと買おうとしただけでも2500円だとかする超高級なものだと知った。だけど、ただただ高いだけではない。
市役所の食堂なんかにあるようなチョロチョロとお茶が出てくるマシンがあるじゃない。あれから出てくるようなお茶とはちょっとも違うものなのだ。素人が味わってもそうだとわかるくらいの香りと味の変化がある。


それを単純に計算したんだが。


たいてい僕らが食堂だとかで口にするようなお茶はかなりお安いものである。
100gが500円だったとしても、お茶屋さんではちゃんと美味しいお茶が手に入る。

100歩譲って100gが100円くらいのお茶だったとしよう。いつも飲んでいる渋いお茶はそんなものだ。
ちょっといいお茶を買ったりすると、100gは1000円ほどする。(いい感じのお茶をある程度リーズナブルに味わおうと思ったらこれくらいの値段がオススメ)それでもだいたい10倍はしている。

ラーメンで考えてみる。
今現在ラーメン屋さんで食べるラーメンはだいたい1000円くらいするだろうか。だけどラーメン屋さんのラーメンって美味しいじゃない。そこらへんで売っているカップラーメンとは、ちょっと比べ物にならないくらいに美味しい。
ラーメン屋さんだって、カップラーメンと比べられたらちょっと嫌な気持ちになるだろうよ。

言ってみればそれくらいの違いがあるわけだ。ちょっとわかりやすいでしょ。
たまにはお店のラーメンだって食べたいし、週に3回ほど行けたら随分贅沢だななんて思っちゃうくらいだ。

言ってみたら1000円のお茶ってそれくらいの価値があると考えても良いだろう。
なんとなくお高い感じで、友達が来た時くらいにスッと出すようなお茶なのである。


さあ、では中国茶だとどうだろうか?
中国茶の場合だと、100gはなんと1万円くらいする!

そう、市役所の食堂で飲めるような普段のお茶の100倍くらいの価値があるのである。


“それってどれくらいなのか”って思うじゃない。よく考えてもよくわからない。
さっきの例えで言うと、ラーメンだったら1万円のラーメンになる。そんなラーメンあるのか?
普段の自転車がママチャリだったら、ロードバイクが買えるだろうな。
普段の定食屋さんが1000円くらいだったら、超高級なお寿司が食べられるし。
100万円くらいの軽自動車に乗ってたら、当然高級車だ。
ユニクロやGUのズボンだとしたら、本藍染めのこだわりジーンズがはける。

いや、こうやって考えてみるとだんだん怖くなってきたりもするが、本当に良い中国茶はそれくらいするぞっていう事が言いたいだけである。
いや、しかし「それほどの値段を支払うくらいの技術がちゃんとそこに注ぎ込まれているのか?」ってなるでしょ?
それが、ちゃんと注がれているんだわ。

ジャスミン茶なんてとんでもなくいい香りがするし、烏龍茶も全く苦くないし渋くもない。
僕らが普段飲んでいるお茶の概念はみんなぶっ飛んで消えていくくらいに美味しいものなのだ。

いやぁ。本当に。
世界は広いと思うし、たくさんいろんな事の「本質を知る」という事は、本当に価値のある事だと思うよ。

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