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【蛇足】3年のブランク後に400kmブルベにどう臨んだかを少しだけ具体的に

蛇足の上に蛇足を重ねる前書き

以下に書くのは前回の文章がブルベ走行記の体裁をとっていながら肝心のブルベ本番当日のことを何一つ書いていなかったことに気づいたので付け足した、大いなる蛇足であります。

「金剛寺さんは面倒臭い」超面白いので読んでくださいね。完結してるし
全7巻だし蛇足さんもハピエン宣言してくれてるんで安心して読めます。

書きたいことは前回全部書いた気がするので今回のは「書くべきこと」ですね。
「前回の奴」、もし未読だったらぜひ。

いわゆるブルベ走行記としてはここからの文章の方がオーソドックスと言えるかもしれません。最初は

くどいようですが、以下の文含めて他の誰かが書いたブルベ走行記を安易に鵜呑みにして何の準備もなく突然「よーし俺/私もいっちょ」とかは思わない方が良いです。自戒込めて。

修正前の文

と書き始めてみたんですが、走る分には別にいいんじゃね?むしろどんどん軽率に走り出して色んな経験してほしいじゃんね?と思い直しました。ただし誰の書いたどんな内容の文であっても、一語一句そのままトレースして出走するのはお勧めできません。咀嚼が大事です、という話。
ある人が仰っていたように、ブルベが老若男女ごっちゃで同じコース同じ制限時間なのは自転車競技としては異色です。競技じゃないですけど。なのである人の走行ペースや休憩の取り方は別の人にとっては何の参考にもならないです。
うわあ xxさんも結構苦労してるわ〜、とか書いた人の顔を思い浮かべながら読む分にはいいんですが、ブルベに関して言えば万人にいつでも適用できる必勝メソッドとか無いです。同じ道でも天候が変われば難易度も変わりますし、自分みたいに「3年前にあんまり苦労しないで完走できたはずのコースでDNF」とかざらにあります。じゃあなんでみんなブログやTwitter/Xやnoteにブルベの走行記を書くのかと言えば、たぶん「自分はこんな景色を見た、こんな目に遭った」というのを記録に残して誰かと共有したいからでしょう。誰にとっても、その日のブルベはその日限り一回きりの経験ですし、実はブルベ参加者の平均年齢は割と高めと聞きますのでみんな語りたがり聞かせたがりなんですよ。ちょっとうざいですね。この文章も、そろそろ敦盛の舞い方覚えとかないとまずい年齢のおっさん、しかも体力面でのギフトを何一つ持ち合わせておらず、ヘマクリット値もかなり寂しいぼっち走行専門ライダーがブランク期間明けにどう走ったか、という記録としてのみ何らかの価値があるんじゃないか、と思います。かなりうざいですね。あとあまり400kmブルベの話って後に残らない気がする…600や1000ほど派手じゃないし、200や300みたいに初ブルベで選択されることも稀なので。

土井善晴先生も言っています。
レシピというのは結局「他人の物語」だ、と。
ブルベ完走のtipsの類、自分もさんざん参考にさせてもらって言うのも気が引けますがアレぜんぶ「よそさんのお話」ですから。

あなたの物語はあなた自身の、あなただけのものだ。
そう思える瞬間が人生にどれだけあるか。貴重な機会は大事にしてほしいです。

未知を楽しんでほしい。知らない道に突っ込んでいって、自分みたいにオロオロしてほしい。きょうび知らない場所に知らない状態で飛び込んでいくなんて、最高の贅沢じゃないですか。自分はその楽しみを誰からも奪いたくない。初めてのコースは色々あったけど楽しかったです、という話です。では


準備(前日まで)

 これまでに走ったブルベのほとんどは「振り返りメモ」的な感じで手帳アプリに書き溜めている。Lifebearが止まったら自分の人生の一部が確実に消し飛ぶ。
何かのビジネスハック系サイトで昔読んだ分類術(KPTだったか)に倣って
■良かったこと
■やらかしちゃったこと
■いろいろ
の3項目にだーっと書く無精者に優しいゆるゆるメソッド。今まで外部に公開したことはない、自分以外の人にとっては意味のある記録ではないから。実際、ブルベ復帰するにあたって「さて昔はどんな感じで走ってたっけ?」を思い出すのに結構役立った。

完走したブルベの振り返りでは「良かったこと」欄に

勝利はそれ以外のすべてを帳消しにする

と書くのがお気に入り。決め台詞っぽいキャッチフレーズ好きだよねヲタクって。うん大好き。

何をどのバッグに詰めるかの検討はブルベの楽しみの一つ。当日の天候は怪しそうだったけど、今年はまだまだ暑いので雨具は上だけ用意してレインパンツは持って行かないことにした。シューズカバーも無し。あれ付け外し面倒でねえ。ヴェロトーゼは一応ベビーパウダー振ってジップロックに入れてあるけど、あれまだ使えるだろうか。
一応、念のために、夜冷え込んだ時用の重ね着、薄手のアウターウェア。防寒着はAJたまがわの600km(鬼怒川600の初回、コースの向きが一部逆だった時)で、夜中に日光に入った瞬間寒すぎて走れなくなった事があって以来どうしても荷物に加えてしまう。実際にはどちらも着なかった。今年はまだ暑いって言ったよね?いやあ、北関東のこの時期の夜がどんくらい冷える/冷えないか想像できなくて。

2019年に石廊崎まで往復する400kmを走った時は明け方眠くて大変だったので、実験的にトメルミンを買ってみた。良い眠気覚ましになればいいのだけど。あとは胃がえずいたときの定番、恵命我神散。ご存知ない?超苦いけど胃が弱った時にはてきめん効く。

アミノバイタルの赤と「おいしいアミノ酸」黒を2包づつ。

食べかけの無塩アーモンド袋。最近はあまりもてはやされなくなった(気がする)粉飴ボトル1本。ドリンク補給のたびに一定量溶かしこんで飲む。自分はどんな味でも比較的耐えられるので麦茶にも入れてしまう。夜になると水を飲む量ががくっと減るので粉飴でカロリー補給するのが難しくなる。ここ何回かのブルベでは食事補給でしくじってることが多いので、意識して食べるようにしよう。

これらをフロントバッグ、サドルバッグに振り分けで入れる。フロントバッグはどんな豪雨でも中身をパーフェクトに守ってくれるオルトリーブのアルティメイト6、何でもかんでもぶちこんでしまえるのでフロントヘビーにならないよう入れるものの量を加減しないといけないのが唯一の欠点(欠点というか)。自分が使っているものはもう廃盤になっているっぽいので、財布に余裕があったらもう一回り小さいのを試したい。サドルバッグはTOPEAKのバックローダー6L。インナーバッグとの二重になっているのでこちらも雨対策は万全。ブルベで使うフロント/サドルバッグはとにかく浸水しないものに限るというのが信条。大丈夫だろうなんて思った時に限って大雨に降られる。

キューシート加工と印刷、ラミネート加工。自分はキューシートA5(A4の 2 in 1)印刷派。フォントを大きめ&ボールドに、右左の指示は色分け、グロアベ15.2km/h での足切り時刻追記、までの加工にとどめてさっさと仕上げる。ブルベを始めた頃はコマ図書き起こしまでやっていた。これをステムの上に乗せて適宜めくりながら読む。夜になったらヘルメットに括りつけたライトで照らす。スマホやタブレットにデータを取り込むのは「アリ」だなあと思いつつ決定打となる手法が思いつかず実際に試したことはない。

キューシート(加工済み)。元ファイルにない但し書きも気づいたら書き足す

ライトはOLIGHT 1500とVolt800。Volt800Neoは高価なのでまだ買ってない。
もう少し安くなりませんかあれ

DNFした奥久慈400の頃はまだ暑さが夜中でも気になるくらいだった。反射ベストが重くて風通しが悪かったからDNFしたんだ!と無理矢理思い込んで布面積少なめのを買い直した。こういうのは完全に気分の問題。

歴代反射ベスト。先代 → 今回買った奴 → 初代。
初代ベスト、実は30年以上前の製品。

ベストの前ポケットには非常用の笛を入れてある。幸い、役に立ったことはない。

当日朝 走り出してしばらく

スタート地点ではちょっと気になるかならないかの微妙な感じで雨が降っていた。一旦雨具は出さずにスタート。

走り出してすぐにGarminのナビがおかしいのに気づく。無いはずの左折ポイントを執拗に指示してくる…早くも「もう止めて帰りたい」という気分に。一旦再起動、地図データを再読み込みしてようやくまともに動作するようになったけどこういうのは心臓に悪いので止めてほしい。日本メーカーがまともなサイコン出してくれれば解決なんだけど、ここでいう「まとも」というのは「最長1500kmくらいまでのコースマップを問題なく読み込めて日本全国(地図データを別途読み込めば世界中どこでも)ナビしてくれてログも斜度もパーフェクトに取れて夜間は自動的にバックライトが点いて単体でも100時間くらい電池が持つ」という性能を意味するのでそんな狂った仕様のサイコンを出してくれる会社は無い。

今回のコースは青梅あたりが一番のピークという「おおむね平坦コース」。その代償として信号で止められることが多く、キューシートの行数も多い。自分にとっては「コースをミスりやすくてサイコンの指示に頼る場面の多い」点が難しい。実際何度かミスコースを指摘される場面があった。初めてのコースではだいたいこうなる。

やっぱり暑い

最初のチェックポイントあたりまで弱い雨にずっと降られてた気がする。

今回のブルベは時間制限なしのチェックポイントが3か所、写真撮影するフォトチェックが2か所、時間制限付きチェックポイントが1か所。手持ちのブルベカードと建物名を両方画角に収めながらスマホで撮影するのは想像してたよりちょっとコツが要る…あ、目の焦点がね、この年になるとね、合わせにくくてね、すいません。

貯金は全く増えないが減りもしない、とりあえずサイコンの「平均速度」の数字をちょっとづつでも上げていくのを励みにたらたら走っていると一番暑い14時頃。

赤コーラを飲んで血糖値がぼーんと跳ね上がると直後のパフォーマンスがへろへろになる、って分かってはいるけど小休止の誘惑には抗いがたい。前回のAJたまがわ奥久慈400では徹夜走行明けに道の駅で横になったらその後全く走れなくなったので「休憩後のリスタートをちゃんとやる」というのは今回の課題の一つ…とはいえ暑いな。カフェインも不足してるんかな。眠い。こういう時は自分の唯一のコアスキル「道端だろうとどっかの軒下だろうとどこでもショートスリープできる」を使うタイミング。

この時にはちょっとめげ気味で「どっかで止めて帰ろうかなあ」とかぼんやり考えていた。

雨に4回降られるとか聞いてない

そんなもやもやした気持ちを文字通り洗い流してくれたのが日中のゲリラ豪雨。降って止んで降って止んで降って止んだ。久しぶりに「顔面に雨粒が当たって痛い」という感覚を思い出させてくれた。

15時半ごろ、加須のあたり。バチボコ驟雨なのがお分かりだろうか

こうなると厳しい残暑が逆にありがたい。モンベルのストームクルーザーが何の役にも立たなくなるほどの豪雨だったけど、効きの悪くなるリムブレーキの挙動に気を付けてスピードを出しすぎず先を急ぐ、とかやってるうちに気が紛れて走りに集中できるようになった。乗っている自転車を信頼し切らないとこんな天候では走れない。幸い、今回のブルベ前にコロナ禍の前からのご無沙汰だったショップに自転車を持ち込んでオーバーホールをしてもらっていた。BBやヘッドパーツのベアリングも交換してもらって、マシン周りの心配ごとが全く無くなっていたことはかなりの安心材料になった。ワイヤーの初期伸びを補正するため400~500キロ走ったら一度見せてほしいと言われている。今回のブルベ後でちょうどいいタイミング。
蛇足の余談になるけど自分はパンク修理とブレーキシュー交換以上のメンテはショップに任せるようにしている。機械弄りは嫌いじゃないけど苦手。

日が落ちる前に3回雨に降られてようやく200km。前回の400kmブルベは160キロくらいの地点でDNFしたので、ここまで走って俺内記録更新。まだ走れる。ここは町中から遠く離れた道の上で撤退もすぐには無理。もう前進するしかない。止めようという気持ちはこの辺ですっかり無くなっていた。

しかしこの後、夜になってまた雨に降られた時はさすがにちょっとな、という気分になった。この後のコンビニで会う人ごとに愚痴ってた気がする。

陽が落ちると当然ライトを点灯して走ることになるけど、ハンドルの上に突き出す形でバーを増設してライトを取り付けていたものだから、キューシートがめくれるとレフ板のように反射してめちゃくちゃ眩しい。何とか手持ちのクリップで押さえながら走り続けたけど、これは事前に試しをやっていなかったミス。次からはライトの配置をよく考えよう。

AIに描いてもらったのでケーブルがすごいことに。
この状態でフロントバッグの上の紙が捲れるとどうなるか

深夜に靴底が剥ける時

コース設計にはクラブごとの個性が結構反映されるなあ、と幾つかの団体が主催するブルベを経験してみて思う。
今回のコースは自転車専用道「つくばりんりんロード」を走る区間があったのがとても新鮮だった。自動車やバイクが入ってこなくてスピード出せるのは良かったけど、夜間のランナー、散歩する人、道端でたむろしておしゃべりしてる若者(だと思う)が暗がりから不意に出現することがあるので気が抜けない。電車のホームみたいなところを何度か通るなあと思っていたら、なるほど廃線の再利用だったか。知らなかった。知らない道の知らない来歴を走りながら知ることができるのもブルベの楽しみ。

そろそろチェックポイントのコンビニが近いという所で公衆トイレ。コンビニのトイレは待つことも多いので先に用足しを、と思い停車したら右足をビンディングから外すときに妙な感触があった。
むしり取るような感覚と共に足を外したら、走り始めのころからなんとなく怪しかった靴底の板がそっくりビンディングに取り残されていた。

これは初めての経験だけど、思えばいつ買ったっけ?というくらい昔から使っているシューズだったので経年劣化はあり得る話。なんとか騙しだましペダルを踏んでコンビニに辿り着いてまずは腹ごしらえ。この時間になると温かくて甘くないパスタスープの類がありがたい。コンビニをハシゴしてようやく瞬間接着剤(ゼリー状)と多用途接着剤を買ってなんとか靴底を貼り付けることができた。

夜明けまで走り続ければ俺の勝ち

深夜1時頃に300キロ地点を通過。このちょっと前にあったチェックポイントをスルーしてしまって10〜15分くらいはロスしたと思う。気がついて本当に良かった。

400キロブルベは制限時間27時間、スタートは7時、ゴールのリミットは翌日10時。つまりあと9時間で100キロ走ればOKという事。このあたりで「完走」のイメージがようやく現実味を帯びて感じられるようになってはきたけど、問題はどこでどれくらい寝るか、眠気はいつ来るか、というところ。コンビニも吉野家も休めそうな東屋もない。ただ不思議なことに脚は回る、眠気もそれほどでもない、これはこのままいけるかという変な高揚感があった。こういう時はこのまま走り続けるに限る。霞ヶ浦の湖畔を巡るルートだったけど、深夜だったのでひたすら暗かった。漆黒の湖面の気配を感じながら走るのはちょっとゾクゾクして面白かったけど。ちなみに眠気覚ましに効くかと思って飲んだトメルミンは「せっかく落ち着いてきた胃袋がまたゲプゲプ言うようになった」以上の何の効き目もなかった。役立たず。自分にはコーヒーが一番性に合う。
エナジードリンクの類も味が嫌いでほとんど飲まない。この辺は完全に好き好き。
あとこの区間では気まぐれに持って行った無塩アーモンドがいい栄養と顎を動かすことでの眠気覚ましになってくれた。いい気づきを得た。次も持っていく

何これ?と思ってわざわざ停車して撮った。「虹の塔」

この道を右折すれば楽なのに

夜が明けてしばらくしたら流石に眠気が耐え難くなったので、ようやく見つけたベンチで15分ほど仮眠。目の前を何台かの自転車が通り過ぎる音がした。

今回のブルベ「2023 BRM923東京400 センテニアルぐるっと首都圏」のコースをおさらいすると、ランドヌ東京さんのブルベ定番スタート地点の川崎等々力アリーナを起点にほぼ多摩川沿いに北西方向へ進んで青梅、北上して飯能、彼岸花で有名な巾着田と高麗神社の脇を通って笛吹峠を経由、更に北上して深谷で大きく右折して利根川沿いに東へ、岩瀬駅あたりでまた右折、南に進んで「つくばりんりんロード」、霞ヶ浦を半周して新利根川沿いに南西方向、船橋~鎌ヶ谷~市川~都内帰還、ゴールは田園調布。うん、説明下手だな!道に詳しい人ならもっと伝わりやすい描写ができると思う。鎌ヶ谷のあたりは道幅が狭くなって交通量も多い時間帯があるからちょっと苦手だけど、今回は早朝だったので特にストレスを感じることはなかった。
市川から行徳橋経由で東京都入りするルート、元江戸川区民なのでこの辺は良く知っている。そうそうこの橋、架け替えする前の橋は幅が狭くて渡るときに神経使ったわー、渡り切ったら右折して短い河口堰を渡ると江戸川区…あれ?曲がらない?行徳から浦安に回るの?えー、京葉道路の方が走り慣れてるし橋も渡りやすいし個人的には気が楽なんだけどなあ。この辺は完全に好みの問題なので文句言う筋合いではない。なにか知らない事情があるのかもしれないし。ちょっとでも知ってる道だと、細かいルート選択の違いを楽しむのもブルベの面白いところ。そういえばポケモンGOの前に一部で大流行りした位置ゲー「Ingress」、あれのポータル分布が行徳側と旧江戸川をはさんだ対岸の篠崎とで全く違ってたのは面白かったな。
あと30キロ、余裕は無いけどギリギリでもない、車の量も増えてきたから気を付けていこう。

…いや、でもあそこは右だろ。

ゴール後の難しいやつ

交通量の増えてきた道を走ってようやくゴール地点のコンビニに到着。制限時間までには30分程度あったけど、自分はほとんど殿(しんがり)のグループだった。それでも無事にゴールまで辿り着けた。感慨深いけどのんびりはしていられない。

ゴール地点ではビタミンミネラル補給を期待してスムージー

何年かぶりにブルベに参加してみると色々と変化しているところがある。いわゆるN2ブルベ(原則としてスタッフ不在、スタート時刻は期間の枠内で自分で決める)には参加の機会が無かったけど今回参加のブルベも事前にカードを印刷して持参するところはN2っぽさが感じられた。従来型のカードは完走後に郵送していただける。

そしてランドヌ東京のDXみが際立つ「Bフォーム」!を初体験。

ゴール地点でこれまで集めたレシートとフォトチェックの証拠写真を特設Googleフォームに登録して送信!郵便ポストを探し回らなくてもいい!これは…DXだ…
(徹夜明けで呆然とした頭でスマホを操作するのしんどいとか言ってはいけない)
Bフォームは「出走前日」「出走直前」「DNF or 完走」のタイミングで都度入力するので事前にリンクをスマホのブラウザにブックマークしておくと良いと思う。(と後で気づいた)
今回の400kmブルベでは「100周年記念メダル」を買える。間違えないように振り込みまで終わらせて、手続き終わり。

ブルベカードは事前に印刷して持参するスタイル

終わってみれば

コンビニ前であまり長くだらだらしてもいられず、なにより早く帰って寝たい。同時刻にゴールした人と少し話して、帰宅。道中のあれやこれやを共有できるのは本当に久しぶりの楽しいひとときだった。

そして前回も書いたけどなんぼ書いても書き足りないのでまた書く。
帰宅したら迎えてくれる人がいて麦茶とか入れてくれて洗濯も頼めてばったり寝たら食事が用意されてるとか最高ですよ?もう頭が上がらない。好き。
みんなも早く同居人を迎えたらいい。
こんな恵まれたアフターブルベがあるだろうか。

この世で一番うまい麦茶

その日の晩は友人一同との飲み会だったのでとても良い祝杯を上げることができたのだけれどそれはまた別の話。

反省点は毎回のことだけどたくさんある。着替えが無駄な荷物だったこと、靴のメンテ(靴底接着力の補強)を事前にやっておかなかったこと、サプリの選択、K1プロテクトを塗り足すタイミングを作らなかったこと、雨具を持っていくのならウインドブレイカーとか不要だったのではないか(実際一度も着なかった)、フロントバッグとライトの配置、食事のタイミングと量(今回も少なすぎた)、次はトレラン組のノウハウを学んでナッツとドライフルーツのカクテルを瓶詰めにしておこうとか、ライトは使った2本に加えてもう1本予備を持っていた方が万全だとか。
次はもっとうまくやろう、グルメスポットも1ヶ所くらいは寄れるようになろう、雨とか眠気とかの辛かった記憶は速やかに薄れて次のブルベへの曖昧な期待とワクワク感に置き換わっていく。そして次も手帳アプリにきっとこう書く。


「勝利はそれ以外の全てを帳消しにする」

これをずっとやりたかった。
M:tG「Unglued」から”Mesa Chicken”のカードと共に
100周年記念メダル(どちらも鶏がモチーフ)

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