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カイロンリターン・・・自分癒しの終焉 ①

今朝、トランシット の太陽とカイロンがコンジャンクションしました。次回、このふたつ星が重なり合うのは1年後、2024年4月9日。ちょうどいいタイミングなので、去年から今年にかけて過ごしたカイロンリターンについて書いてみようと思います。

カイロンリターン、星を読み始めた頃はずっと遠い先のことだと思っていたけれど迎えてみれば意外と早かった。星たちの公転周期で人生を計る、そんな暮らしももう16年目を迎えました。


魂の傷を表す小惑星カイロン。
自分が生まれてから発見された星。
カイロンは50年かけて本当は魂に傷などないと教えてくれたのかもしれない。

長い年月をかけて自らの光輝く魂に出会い直した。
それはずっと会いたかった自分そのものでもあった。
今は安心感に似たものが身体の真ん中にどっしりと根を下ろそうとしている。

自分癒やしの終焉、そんな風に語られるカイロンリターン。ひとは自分の弱さや脆さ、痛みや悲しみをまるっと包み込み、自己を受容するのに50年もの歳月を要するのかもしれない。

人知れず抱えてきた心の重荷をそっと下ろし、柔らかい自分を護るために身に付けてきた鎧を外し、赤ん坊のような新鮮な眼差しで再び歩き始める。


2022年5月・2022年9月・2023年3月の3回に渡ってカイロンが出生の位置に帰ってきた。カイロンの扱う時間は約50年がひと巡り。土星(約29年半)よりも長く、天王星(約84年)よりかは短い。今回の人生で再びカイロンリターンを迎えることはないだろう。そう思うと、ちょっとさみしい気もする。人生の後半戦はもうとっくに始まっているのだけど。

人生2回目のサターンリターンも視野に入ってきて、これまでとは違う変化を感じることが増えてきた。以前はゆるせなかったことがゆるせるようになって、からだと共にこころも丸みを帯びてきた。

これまでもリーディングや星レッスンをとおして、いろんな方のカイロンリターンを読ませていただいて来た。実際に自分がカイロンリターンを迎えるまでは、学び蓄えた知識を用いて「頭」で読んでいた部分があったけれど、今は自分の実体験も踏まえて知識だけでなく経験値や体感も伴って読めるようになったのはカイロンがくれたギフトかもしれない。

チャートを読んで予め自分のカイロンリターンの時期やそれらがもたらすであろう変化は予想していたけれど、人生はいつでも「ぶっつけ本番」やはりその時がやって来て体験してみないとわからないことばかり。

一生に一回の星回りでもあるので、このカイロンリターンに関して意識的に取り組んでみようといろいろプランを練ってみたのでした。

まず取り組んだのが「自分のルーツを遡ってみること」50年、半世紀という時間を生きて来た自分がどこから来てどこへ向かおうとしているのか、それを今いちど確かめたいという気持ちが自然と湧いて来て、先祖や祖父母、両親など身近な家族のチャートを読んでみることに。チャートをとおして自分のルーツを見直すことで何か謎が解けたり、今後のヒントが掴めそうな気がしていた。これまでもチャートを立てて読んでみたことはあったけど深読みするには至らず。このタイミングでやらないとと思い切って手をつけてみたら、思いの外たくさんの気づきがあった。家族に自分のルーツについて訊ねたり一緒に話したりしたのもよかったと思う。

ただ自分が両親や家系、生まれ育った環境から受けた影響を精算し、そのネガティブな部分を手放し、良いところだけを受け継いでいくことができるようになるには少し時間が必要だった。そんなこんなで、ちょうどまるっと1年かけてカイロンと共に自分を省みる時間を過ごした。

次回はカイロンリターンのときに助けになった本なども紹介したいと思います。過ぎてみれば、なかなか味わい深い1年だったな〜と感じるけれど、その道中には涙もあり、心がヒリヒリする場面もあり、サターンリターンとはまた違った意味で、自分を試されるような時期でもありました。

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