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主婦短歌 11 傘、消えてゆかないで

短歌

透明な傘は増えてこんなにも
       さす人待って消えゆきそうだ


散歩中、一軒家の玄関先に透明傘が何本も並んで置かれているのを見た。
透明傘って増えていくけれど、それはとても寂しい。
周りの風景の中で、あたかも消えていきそうだったけど、確かにそこにある。
消えていっても誰にも気づかれないのだろうか?
いてもいなくても分からなかった、子供の頃の自分と重ねてしまった。

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