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4月18日は、明石(原)人の人骨が発見される&発明の日&&お香の日&世界アマチュア無線の日&県民の日(三重県)

【明石(原)人の人骨が発見される】

1931(昭和6)年4月18日、考古学者の直良(なおら)信夫氏が、兵庫県明石市の西八木海岸にて、古い人骨の一部を発見。

日本における先史人類の起源に関しては、今日でも諸説あるものの、(縄文)土器時代以前の旧人より前に該当する原人が日本にもいたのではとする説が、当時から囁かれていました。

《人類の主な進化段階》
Step.1:猿人
日本史の該当年代なし(不詳、未発見)
約700万年前〜約130万年前
属種:オロリン、サヘラントロプス、アウストラロピテクス、アルディピテクス など。

Step.2:原人
日本史の該当年代:旧石器時代(日本での原人は未発見):約180万年前〜約11万年前
属種:ホモ・エレクトゥス、ジャワ原人、北京原人属:ホモ・ハビリス、ホモ・フローレシエンシスなど。

Step.3:旧人
日本史の該当年代:旧石器時代:約50万年前〜約6万年前
属種:ホモ・ネアンデルターレンシス、ホモ・ローデシエンシスなど。

Step.4:新人
日本史の該当年代 :旧石器時代〜縄文時代〜:約1万年前〜
属種:ホモ・サピエンス、ホモ・サピエンス・サピエンス、ヒト(現人類)

直良氏が人骨を発見した場所の地層は、そのほとんどが中期更新世(≒後期氷河期)の堆積物からできていることが分かっていて、中期更新世(≒後期氷河期)の人類段階は原人に該当するため、日本にも原人がいたことを証明する考古学史および人類学史における大発見として大きな注目を集めました。

が、当時は、 (縄文)土器時代以前の日本列島に人類は居住していないとの考えが定説だったこともあり、直良氏の発見した骨の時代を特定する技術も比較対象となるものも日本にはなかったため、その調査は難航することに。

発見から十数年経つも、結論は出ないまま日本は太平洋戦争へと突入。

1945(昭和20)年5月25日に受けた東京大空襲によって、発見した骨自体も焼失してしまうこととなりました。

戦後に骨格調査のため模型化していた一部が発見され、再調査が複数回行われましたが、時代確証には至っておらず、同氏が発見した地層からだけでは原人とは呼べないことや、同地層から中期更新世(≒後期氷河期)や土器時代以前を示す決定打となるような他の発見物が見つかっていない こともあり、2000年代に入ってからは「明石原人」ではなく、明石人との呼称が一般的です。

直良氏が発見した骨は、旧人〜新人に該当するものとする説が有力。

《余談》
日本の(縄文)土器時代以前にあたる旧石器時代にも人類がいたことは、1946(昭和21)年に相沢忠洋氏が発見した群馬県の「岩宿遺跡」によって証明されています。

岩宿遺跡をはじめとした日本の旧石器時代における人類段階は、旧人とする説が有力。


【発明の日】

1885(明治18)年4月18日に、特許法の前身にあたる「専売特許条例」が公布されたことにちなんで、発明協会が記念日に制定しています。

近年ではSNSの発展や浸透もあり、自身のアイデアを商品化して特許を取得した主婦がニュースに取り上げられるなど、ちょっとした発明やアイデア商品は、サイドビジネスとしての道がひらけつつあることから、注目を集めています。


【お香の日】

日本書紀の中に、595(推古天皇2)年の4月、淡路島に香木が漂着したとの記録があり、これが日本における最初のお香だとされることと、「香」の字は、「一 十 八 日」に分解でき、「18日」と解釈出来ることを合わせて、全国薫物線香組合協議会が、4月18日に記念日を制定しています。

漂着した香木を見つけた島民が、その木を燃やすと良い香りが辺り一面に広がったそうで、驚いた島民が、これは貴重なものだとの判断から、朝廷に献上されています。

当時、香木は、仏像や大事なものをしまう木箱を造る際に大変重宝されていて、献上された香木も、聖徳太子が観音像を彫ったとの記録も残っています。

この時漂着した香木の一部は、兵庫県淡路島の枯木(かれき)神社に、現在も御神木として祀られています。


【世界アマチュア無線の日】

1925(大正14)年4月18日に、現:パリ大学の前身にあたるパリ・ソルボンヌ大学で、世界アマチュア無線連合(IARU)が創設されたことにちなんで、同連合が国際デーとして記念日を制定しています。

国際表記 :World Amateur Radio Day

世界的には、頭文字をとり、WARD(ワード)と呼ばれています。

例年4月18日には、決められたテーマに沿ったアマチュア無線のデモンストレーションが行われている他、世界のアマチュア無線家たちの社会貢献を、電波の上で祝うイベントも実施されています。

アマチュア無線家は、アマチュア無線局の設備があることが前提であり、適用法規、電子機器、無線理論、無線機器操作に関する各試験に合格した者で、自分のいる国の政府当局からアマチュア無線免許を取得することが条件です。

また、資格取得のための各試験も難関なことから、非常に狭き門ながらその人気は高く、世界中で約300万人以上のアマチュア無線家がいるとされていて、2010年代に入っても愛好家は増え続けています。


【県民の日(三重県)】

1876(明治9)年4月18日、当時の安濃津(あのうつ)県と度会(わたらい)県が併合し、現在の三重県の範囲が定まったことにちなんで、三重県が記念日に制定しています。

県が定める記念日のため、例年4月18日は、県や市が運営・管理する公共施設の一部が無料開放 or 割引優待にて利用可能です。

(以上、ネット検索より)

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