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ヒロインと冴えない男

男という動物は得手して夢を見がちだと言われる。ワシにも身に覚えがある。

美しい、可愛い女性が自分にニコリと愛想良く微笑む。ちょっとでも前向きな言葉をもらおうものなら、もう勘違い一直線だ。

馬鹿だねぇ。

まさに御伽話の典型みたいな話だが、幸い間に受けたことはない。心のどこかに居る「醒めた自分」が有り難く思える。

もう齢も50を超え、ほぼ子育てといわれる時代も過ぎ去ろうとしている。

昔は老けて見られることが多かったから、若い自覚はないまま、実はまだ若いと言い張ることもできたのだが(笑)

多分、世間相場から50歳は決して老け込む年齢ではない。周りを見てもそう思う。歳を取った感覚は自分の青春時代を基準にするからなのだ。

若かった頃は体力的にも気力的にも、泉から水が湧き出るような感覚だった。

時として疲れて体力がなくなっても、少し長く寝れば問題なかった。

頑張らなくても頑張れた…それが若さだったのかもしれない。

そのくせに、キレイな可愛い女性への興味関心は止まない。

ま、仕方ない。男だもの。

でも、昔に比べれば、全然楽。本気で相手をどうにかしようと思う訳でもないし。

キレイ、可愛い女性を見て、軽くときめいていられるのは、幸せなことではないか。

無理に手を伸ばさずにいれば、こんな冴えない男でも、ずっと「ヒロイン」は微笑んでいてくれる。

もう充分だよ。