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作品を使わせていただいている身として考える著作権

他の方の作品がnote上で無断転載されている事案に出くわしました。
しかも創作大賞応募作品……微力ながら通報しましたが、運営が動いてくれたようで何よりです。

話は変わりまして、著作権に関する私なりの考えを書いていきます。

私は「note朗読」を通じて、他の方々の作品を朗読させていただいています。
作者様御本人によるリクエストに応える形にしているのは、著作権の問題が大きく絡んでいるからです。

専門的な解説は↓のサイトをご参照ください。

朗読の場合、使用する作品にかかる2つの著作権が争点となります。

  • 複製権(著作権法第二十一条)

  • 公衆送信権(著作権法第二十三条の一、二)

note朗読では作者様御本人によるリクエストによって作品を朗読しているので、最初から許諾を得て音声化しています。

そう、私は人様の作品を使わせていただいている身なのです。

だからなんといいますか、あまりうまく言語化出来ないんですけど……他の方の作品を使わせていただく以上、最低限行うべきこと(分かりやすい例がコピーライトの表記)はしなきゃいけないの一言に尽きるんですよね。
細かいところを挙げればマジでキリがないですし、今この場でそれを論じていても坩堝にハマるだけなので全然答えが見えないんですが……

やっぱり、作者様も苦しみ悩んで形にしているわけですよ。
気をつけていたつもりでも、結果的に作者様の思いを踏みにじってしまったことにもなりかねないわけで。
そこまで気を配らなきゃならないってなると、信用取引になるわなとも思ったり。
違うフィルターを通して同じ作品を味わうだけなんですけどね。考えたくないですけど、下手すると「フィルターが気に入らない」という理由で著作権法違反で訴えられる可能性もあるわけですから。(著作権法違反は親告罪が基本です)

ありがたいことに「自分の記事は許諾なしで読んでもいいですよ」と言ってくださる人がいます。
ですが、私は勝手に読むことをしません。
後々トラブルになって「朗読を消せ」とか言われたら普通に悲しいじゃないですか。作品のテイストを損なわないように自分なりに解釈を重ねて、緩急も付けるわけです。そこにアクセント確認とか声色設定も絡んでくるわけですから、そこそこの時間を費やさないと朗読って出来ないんですよ。

表現同士の交流だったはずが、信用問題によって崩れていく――そんなの誰も望みませんし、あってはならないことだと私は考えています。

e-Govの著作権法や上述の解説記事を読んでも消化不良で終わったので、あとは皆さんのご意見に委ねます。

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