見出し画像

尊敬するあなたへ

はじめまして。突然のお手紙、失礼いたします。
私は「虹倉にじくらきり」と申します。
事務職で働いている傍ら、副業で物書きとナレーター活動をしております。
今年28歳になります。ちなみに実家暮らしです。

実を言うと、私はかつてアナウンサーになりたいと思っていました。
あなたのように「目の前にいる誰かに語りかけられるようになりたい」と思ったのがきっかけだったのかもしれません。
ですが、現実はとても残酷で、結局は自分からアナウンサーを諦める選択をしました。

アナウンサーになりたいと思うようになったのは、当時担当されていたとある土曜の朝の番組を見たことがきっかけです。その時のあなたはニュースを読んでいました。
これを見た私は「かっこいい…」と一目惚れしてしまい、以来新聞を部屋に持っていってはニュース読みの真似事をしていました。

高校入学と同時に、あなたもまた別のステージへ行きましたよね。
私はその高校でアナウンスを学び、今ではメインの武器になりました。
あなたもまたそこをホームとし、現在でも続けていらっしゃいますよね。
これが2010年の出来事だったので、私もあなたも"ターニングポイント"だったのかもしれません。

12年間、いろんな事がありました。
私はアナウンサーになることができませんでしたが、巡り巡った末に結局「読み」の舞台に戻ってくることになりました。
やはり私にはアナウンスがないと生きていけなかったみたいです。

それもこれも全部、あなたのせいです。

正直言うと、別の仕事に就いていたときも「アナウンスがやりたい」と心から思っていました。実際、ニュースサイトの記事を声に出して読むときが一番落ち着きますしね。
お金はとても厳しいけれど、なんやかんやで今が一番楽しいです。

あなたに出会って人生が大きく変わりました。
これからも応援しています。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

この記事は空心菜おひたちさん主宰企画「片思いのラブレター」応募作品です。

この記事が参加している募集

note感想文

虹倉家の家計を支えてくれる心優しい方を募集しています。 文章と朗読で最大限の恩返しをさせていただきます。