二宮金次郎ゆかりの地を訪ねて
二宮金次郎(1787-1856)は、相模国足柄上郡栢山村に百姓の父・二宮利右衛門、母・好の長男として生まれます。家は、当初は豊かでしたが、1791年南関東を襲った暴風で酒匂川の坂口の堤が決壊して家は流失し、田畑は砂礫と化します。開墾に従事して田畑は数年で復旧したが、借財を抱えて家計は困窮します。
1797年父が眼病を患います。金治郎は、酒匂川堤防工事の夫役を代り務めますが、年少ゆえ働きが足りないと憂い、夜に草鞋を作って配布して献じました。1800年父は、病気が悪化して亡くな