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探究学習を深めるための「読解力」の重要性

こんにちは、きりんアフタースクールの森本です。

福岡にある民間のアフタースクールで、放課後の子どもたちの時間をいかに有意義にできるかみんなで頑張っています。

今日は、「読解力」について。探究的な学びをしている側面から、日々の子どもたちを通して感じることを整理してみたいと思います。

CAN!Pラボでの”親子ミーティング”

今年4月から開校した高学年向けアフタースクール「CAN!Pラボ」も約3カ月が経ちました。

6月末から7月上旬にかけて、”親子ミーティング”と題して、子どもたちから保護者の方とスタッフに向けて3カ月間でやってきたことを紹介してもらうという時間を作りました。

今後も”親子ミーティング”は3カ月に一度実施をしていきます。

紹介してもらう内容については、ある程度制約を設け、盛り込んでほしいことを提示したのですが、表現の仕方は自由にしました。

資料の作成、子どもたち同士での発表の練習を経て、いざ当日。スライドを作って紹介する子もいれば、自分で動画を作って紹介をする子もいました。

一人ひとりに個性があり、大変興味深い場となりました。保護者の方からも子どもたちに感想のフィードバックや質問があり、子どもたちは「表現する」ことの楽しさを感じる第一歩になったように思います。

”親子ミーティング”で感じた「読解力」の重要性

”親子ミーティング”にのぞむプロセスは、探究的な学びそのものだと思っています。どんな風に自分を表現するのか、その素材は何を使うのか、など過去の実践を振り返ってアウトプットをしながら、資料の修正を繰り返す。

今後もそうですが、探究的な学びをしていくうえで、「読解力」の重要性をあらためて感じることができました。

今回、子どもたちが”親子ミーティング”の当日を迎えるまでに実際に行ったプロセスを分解してみると、、、
①構成を考える
②資料を作る(文章入力や写真を挿入する)
③話すための原稿を作る
④保護者に向かって話す
という、4つのステップがありました。どのステップにおいても「読解力」が要求されるのです。というより、「読解力」が高ければ高いほど、できることが増えるという感覚です。

例えば、「①構成を考える」という場面では論理的に考える力が要求されます。どんな順番で、どんなことを表現するのかを組み立てる力は読解力そのものです。「②資料を作る」際にも、使える語彙が多ければ多いほど表現の内容が変わります。

実際に「よくそんな言葉知ってるな」と驚かされた場面もありました。読書の積み重ねだったりもするのでしょう。

どうやって「読解力」を高めていくのか

「読解力」を身につけていくことは一朝一夕にはいきません。積み重ねが必要になります。

探究的な学びの土台となる「読解力」をいかに高めていくのか。これは非常に重要な問いです。参考にさせていただいているのは、著書『AI vs 教科書が読めない子どもたち』が有名な新井紀子さんの考え方です。

「9割が教科書を読めていない」私立文系しか行けない子供たちの末路 文系の仕事はますます稼げなくなる | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

読解力の要素を分解して、汎用的な読解力の6つのスキルと定義されています。CAN!Pラボでは、これらを「速読力」を切り口にして学んでいっています。

少しずつ日々のトレーニングを積み重ねながら、読解力を身につけ、自在に自己表現をできるようになってほしいです。


今日は、探究的な学びと読解力との関係について、子どもたちの様子を観て感じたことを書いてみました。最後まで読んでいただきありがとうございました!

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