No.31「学びではなく学び方の提供」

こんにちは、あーさーです。
前回は、宿題の新たな取り組み方法について投稿しました。
この取り組みは、「計画力」「実行力」「分析力」を育てるために宿題を活用するという考え方です。宿題でお困りの方や興味のある方に読んでいただけると嬉しいです。
No.30「本物の力を育てる宿題」|あーさー先生 (note.com)

 さて、今回は、ものについて私なりの想いを綴ります。
私は、教員になりたての頃は、自分自身が勉強が嫌いでできない子だったため、授業では「やりたくない子」に寄り添うことを専念してきました。また、わからない子がわかるようになるために必死になっていました。自分が教えたことで学力が身につき、テストの点数が取れた時には達成感を感じていました。その反面、テストの点数が低いと自分の教え方が悪いと落ち込んだり、気分が悪い時には「なんでできないんだよ!」と苛立ったりすることもありました。今思えば、一方的な学び感が強かったなと。

 そもそも、私が教えたことがどれだけできていたのか数値で計り、達成度が高い子を高く評価するということ自体が教育として間違えっているなと思ったのです。子ども達は、これから先、何十年と生きていく中でいくつもの壁に立ち向かうことになります。その度に誰かが教えを説くなんてサービスは存在しません。

 そんなことわかりきっている。本当に、目の前の子達に必要なことは「学び」を与えることではなく、「学び方」を与えることだということも。

 けれど、実際に自分たちが学校現場で行っていることは、「その度に誰かが教えを説いてくれます。だから、その教えをよく聞き、その通りに実行できる人になりなさい。」という教育です。大人(教員)が一方的に与えるものがあまりにも多すぎるのです。さらに、過ちが起きないように安心安全の防御を作りすぎているのです。

 私は、そのことに気づきながらも、子ども達に「学び方」を与えるにはどうするのか葛藤していました。「学校なんだからこうだよな。」「こんなことしていると周りの目が…。なんて言われるか…。」と余計なことが頭に浮かんで行動力に制限をかけられていました。

 けれど、松尾先生の講座や蓑手先生の「自由進度学習」、葛原先生の「けテぶれ」と出会い、行動することに躊躇がなくなりました。

 自由進度学習などを取り入れると、すぐに子ども達の姿が一変しました。「学び」ではなく、「学び方」を与えられた子ども達は、今までの勉強嫌い宿題嫌いの姿が嘘のように自ら学びの世界に飛び込むのです。今までの教育とは違い、一人一人の進捗状況の把握がとても大変です。理解できているのか?自分の力になっているのか?もっと負荷をかけていいのか?この子には、どのような負荷のかけ方が合っているのか?日々、頭を悩ませます。それと同時に、今までの指導案づくりなどよりも価値があり、充実した研究ができていると感じました。みなさんも、「学び」ではなく、「学び方」の提供をしてみませんか?

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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