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Capture Oneのかすみの除去について

昨日、Capture Oneの各ツールの効果を簡単に説明いたしましたが、かすみの除去の機能の説明が良くなかったので、改めて記事を作成します。

「かすみの除去」dehazeとは、かすみhazeの量をコントロールし、コントラストがフラットになっている画像の彩度saturationを改善するもの公式マニュアルより)とあります。またC1では、特定の「色調」Shadow toneを指定して、効果を発生させることもできます。
 なお、「色調」機能で指定された箇所を本稿では便宜上「指定色域」と呼ぶこととします。

 ここで単純化すると、
 ・かすみの除去をプラスに振るとコントラストが上がったように見え(中間色を指定した場合)、
 ・マイナスに振ると指定色域でカラーフィルターをかけたように見える、
ということになります。

もう少し詳細にまとめると、

かすみの除去の数値をプラス方向に寄せると、明暗のコントラストがはっきりとするように見える(中間色を指定する場合)。実際、指定色域がグレー等の中間色の場合、白黒グレーの輝度が下がり、他の色の輝度が若干上がるので、コントラストが改善したかのように見える。
 ※以下の記事の通り、中間色以外を指定した場合の挙動がトリッキーであり、かつあまり使い勝手も良くないので、現時点はグレー・黒以外の指定はお勧めしない

かすみの除去の数値をマイナス方向に寄せると、指定色域の輝度・色相に全体が近づく(指定色域より輝度が高い箇所は暗くなり、指定色域より輝度が低い箇所は明るくなる)。そのため全体的にヒストグラムが狭ばまるところ、コントラストが低く、白浮きしたように見える。一方で、指定色域のみ色相・輝度の変化は発生しない
 言い換えると、指定色域以外の全ての領域が指定色域の色相・輝度に近づくので、あたかも指定色域の色でカラーフィルターがかかったようになる
 なお、指定色域の輝度に引っ張られるので、指定色域の輝度が低いと全体的に濃いカラーフィルターがかかり暗くなり、輝度が高いと輝度が高めで薄いカラーフィルターがかかったような効果が発生します。
 WBやカラーエディター等との違いは、指定色域にはこの色相・輝度の変化が及ばず、指定色域以外の箇所の色域・輝度ともに指定色域に近づくので、画像全体に一層の統一感を出せそうなことでしょうか?
 また、明るめのグレーを指定すると、色相に変化はなく、全体的に白浮きして、フェードがかかったように見えます。

改めて単純化すると、
プラスに振るとコントラストが上がったように見え
(中間色を指定した場合)
マイナスに振ると指定色域でカラーフィルターをかけたように見える

ということになります。

ちなみに、マイナス方向に振るかすみの除去の使い方は以下のYoutubeが分かりやすいです。
実際の使い方の解説(Capture One Tutorial: Soft Light Effect with Negative Dehaze)
使用例(【現像対決】3人で同じ写真を現像して違いについて話してみた【Capture One】)


ということで、以下は長文ですのでご関心あれば。


検証条件

まず検証条件ですが、

・Nikon Z7、Carl Zeiss Milvus 135mm/2で、F5.6/ISO400で撮影。
・物撮りボックス内のLEDライトで撮影。
・Capture OneのプロファイルはNikon Z7 フラットに、クラリティー・ストラクチャを-100にシャープの数値を0に設定。変に明瞭度・精細さを強調して欲しくなかったためです。
・左のパネルの一番右の列の下から3番目のグレー(以下の(1)の部分)をRGB・輝度ともに119/256にして、全体のホワイトバランスを整える(119に意味はなく、たまたまそうなってしまいました)。
・なお、レンズ・センサーの特性か、(2)の白や(3)の黒のRGBのそれぞれの値が同一になりませんでしたが、それは誤差として整理しています。
・指定色域は、以下の(1)グレー、(4)シアン、(5)赤、(6)青を対象とします。
・それぞれの指定色域に基づき、かすみの除去の適用量を0, 50, 100, -50, -100に変化させ、(1)〜(6)の箇所でのRGB輝度、HSBの値の変化を計測します。
・なお、(1)〜(3)を対象とした理由はニュートラルな色相(白・グレー・黒)の中間・ハイライト(2)・暗所(3)でのそれぞれの変化を計測したかったからです。
・(4)シアン、(5)赤、(6)青を選んだ理由として、自分の手間の問題です。多くても3つぐらいまでしか面倒くさくてまとめられないです。
 そのため、まずはRGBとしてRとBを、そしてBとGの間のシアンを、それぞれ指定しました。また、カラーパネルのうちシアンの輝度は142と比較的高い方だったのもあります。そしてシアンの反対(補色)として赤を指定しました。青は、、、、正直適当です。輝度が低い色が欲しかったので適当に選びました、RGBの一つですしね汗

検証手順

次に検証手順ですが、上の図の(1)、(4)、(5)、(6)の色の順番で色域を指定した上で、それぞれの色域条件においてかすみの除去の値を100, 50, 0, -50, -100を与え、またその条件で(1)〜(6)のRGB輝度・HSBの値を記録して、変化を測定する。

例えば、
・予め、かすみの除去の適用量0の場合の(1)〜(6)のパネルのRGB輝度・HSBの数値をメモしておきます。
・次に、かすみの除去の「色調」機能で(1)のグレーを指定する。
・かすみの除去の適用量を0, 50, 100, -50, -100にそれぞれ設定する。その際各設定値において、改めて(1)〜(6)のパネルのRGB輝度、HSBの数値をメモする。
・この作業を、(4)〜(6)の色でも行なっていく。
・全ての値を集計できたら、かすみの除去の効果の検証を行う。

それでは、単調ですがそれぞれの結果の数値及びかすみの除去を適用した時の画像は以下のとおりです。

グレー(120)を指定した場合

グレー(120)を指定した場合のかすみの除去の数値の変動について、まずは画像から見ていきましょう。
かすみの除去をプラスに振った場合は、白・黒・グレーの輝度が下がり、コントラストが高まり引き締まった感じを受けるような気がしますね。他の色の輝度は目視ではあまりよく分からないですね。色相に変化はないように見えます。

かすみの除去の適用量 0
かすみの除去の適用量 +50
かすみの除去の適用量 +100

かすみの除去をマイナスに振ると、明らかに白く浮いてきて、いわゆるフェードがかった感じになりますね。
ただ、こちらも輝度の変化はあれど色相の変化はなさそうです。また、もともと輝度が高かった部分はなんとなくくすんで・暗く見えるのは気のせいでしょうか。

かすみの除去の適用量 -50
かすみの除去の適用量 -100

(1)〜(6)のRGB輝度・HSBの変動は以下の通りです。

かすみの除去をプラスにすると、グレー・白・黒は輝度が下がっているようです(中間色なので色相は考慮しない)。
一方で、マイナスにすると、グレーは変化無しで、白の輝度は著しく低下しますが、黒の輝度はかなり持ち上がります。このことから、かすみの除去をマイナス方向にすることによって白浮きすることが数値上でも分かります。

シアン・赤・青については、かすみの除去をプラスにすると、輝度が若干上がっています(なぜかシアンは+50で一旦下がり、+100で上昇するという謎の動きをしていますが)。色相は若干の変動はありますが優位な変化はなさそうです。
かすみの除去をマイナスにすると、赤・青の輝度(かすみの除去0でそれぞれ74・70)は上昇していますが、シアン(かすみの除去0で142)の輝度は下がっています。このことから、グレーの輝度(119)より上ならば輝度が下がり、下ならば輝度が上がるという推定が働きそうです。
なお、色相は大きな変化はなさそうです。

明瞭度・シャープネスへの影響はよく分かりませんでした。。。

シアン(輝度159色相142)を指定した場合

シアン(輝度159色相142)を指定した場合のかすみの除去の数値の変動について、まずは画像から見ていきましょう。
かすみの除去をプラスに振った場合は、明らかに全体的に赤みを帯びてきますね。中間色以外の各色のパネルをよく見てみてると、色相自体はあまり影響を受けてなさそうな気もします。
また全体的にコントラストが高まり引き締まった感じを受けるような気がしますね。

かすみの除去の適用量 0
かすみの除去の適用量 +50
かすみの除去の適用量 +100

かすみの除去をマイナスに振ると、これは明らかにシアンがかっていますね!
また全体的に輝度も持ち上がっているような気もします。ただ(3)の黒だけなんかやたら暗いですね。

かすみの除去の適用量 0
かすみの除去の適用量 -50
かすみの除去の適用量 -100

(1)〜(6)のRGB輝度・HSBの変動は以下の通りです。

かすみの除去をプラスにすると、グレーの輝度は下がっています。また、色相は変化無しと判断しています。(RGBの値から見ても色相に変化無しです。グレーは色相環の真ん中に位置するので、少しの誤差が色相環の数字を大きく動かしてしまうのです)。
一方で、黒・白も輝度が下がっています。一方で、明らかに色相が赤・マゼンダ方向に動いています(色相環を逆時計回りの方向に動く)。
シアンについては、輝度が下がっていますが、色相は有意な変化は見られませんでした。
赤・青は、輝度が上がっていますが、色相は変化無しです。

以上より、かすみの除去をプラスに振ると、中間色の輝度は下がる一方で、その他の色の輝度は上がりそうです。ただ、赤(74)・青(70)の輝度が上がったのは、シアン(142)の輝度より低いからでしょうか。あるいは一般的に上がるのでしょうか。その疑問は赤を指定色域にする次の項目で見てみようと思います。
また、中間色の色相は指定色域の色相に影響を受けますが、それ以外の色相は影響はなさそうです。

一方で、マイナスにすると、白・グレー・黒の輝度について、白が下がり、グレー・黒は上がります。また、白・黒ともに明らかにシアン方向に色相が変化しますが、グレーはRGBの数値上は色相に変化はありません。
シアンについては、輝度・色相ともに変化無しです。
赤・青について、輝度が上がっており、色相はシアン方向に動いています。

シアンの輝度が142であることから、それより低いグレー(120)、黒(25)、赤(74)、青(70)は輝度が上昇しており、それより高い白(198)は輝度が減少していると見れそうです。

赤(輝度74色相1)を指定した場合

赤(輝度74色相1)を指定した場合のかすみの除去の数値の変動について、まずは画像から見ていきましょう。
かすみの除去をプラスに振った場合、シアンと異なり全体的に色が変化した感じはしません。コントラストも変化したようには一見見えませんね。

かすみの除去の適用量 0
かすみの除去の適用量 50
かすみの除去の適用量 100

かすみの除去をマイナスに振ると、これは明らかに赤い!シアンの時よりも赤が強く出ていそう!
また赤が強く出ていることもあって、全体的に輝度が下がって暗く見えます。ただ、黒等の輝度が低いパネルをみてると、そちらは輝度が持ち上がっているように見えます。

かすみの除去の適用量 0
かすみの除去の適用量 -50
かすみの除去の適用量 -100

(1)〜(6)のRGB輝度・HSBの変動は以下の通りです。

かすみの除去をプラスにすると、グレーの輝度・色相ともに変化はありません。
白は輝度が下がっている一方で、黒は輝度が上がっています。色相は、誤差かもしれませんが、なんとなく赤・マゼンダ方向に動いてなくはないかな、といったかすかな感じです。
赤については、輝度が下がっていますが、色相は有意な変化は見られませんでした。
シアンの輝度はRGBそれぞれの値から見ると、かすかに輝度が下がっています。色相もそれに伴い赤寄りかすかに変化していますが目には絶対見えない程度です。
青の輝度・色相は変化無しです(RGBそれぞれの値から見ると、目には見えないくらいのほんのかすかに上昇傾向にあると判断できるかも)。

以上より、かすみの除去をプラスに振ると、白(198)・シアン(142)の輝度は(かすかに)下がり、黒(25)は上がりました。青は変化無し。シアンの場合は、白・黒ともに輝度が下がったので、どう評価すべきか。次の青色の評価も加味して考えたいと思います。
色相に有意の影響があるかどうかの評価は難しそうです。唯一、黒は赤寄りに変化しているように思えます。

一方で、マイナスにすると、白・グレーの輝度は下がり、黒は上がります。また、白・黒ともに明らかに赤・マゼンダ方向に色相が変化します。グレーはRGBの値から見て色相の実質的な変化は無しです。
赤は、輝度・色相ともに変化無しです。
シアンは、輝度が下がっており、また、色相は赤・マゼンダ方向に動いています。
青は、輝度が上がったものの75程度で止まっています。色相は赤・マゼンダ方向に動いています。

以上より、輝度については、赤(74)を基準として、それより明るい白・グレー・シアンは下がっています。黒・青は上がっていますが、青は75でストップしています。
色相は全体的には赤・マゼンダ方向に変化しています。

これより、かすみの除去をマイナス方向に動かすと、指定色域の輝度・色相に全ての箇所が収束していくと見れそうです(指定色域と同じ明るさ・色になっていくようなカラーフィルターがかかる感じ)。なお、指定色域自体は変化はありません。

青(輝度70色相232)を指定した場合

青(輝度70色相232)を指定した場合のかすみの除去の数値の変動について、まずは画像から見ていきましょう。
かすみの除去をプラスに振った場合、シアンと異なり全体的に色が変化した感じはしません。コントラストも変化したようには一見見えませんね。赤と同じような感じですね。

かすみの除去の適用量 0
かすみの除去の適用量 50
かすみの除去の適用量 100

かすみの除去をマイナスに振ると、赤の指定色域の時と同じような変化が!
青が強く出ており、全体的に輝度が下がって暗く見えます。ただ、黒等の輝度が低いパネルをみてると、そちらは輝度が持ち上がっているように見えます。

かすみの除去の適用量 0
かすみの除去の適用量 -50
かすみの除去の適用量 -100

(1)〜(6)のRGB輝度・HSBの変動は以下の通りです。

かすみの除去をプラスにすると、グレーの輝度・色相ともに変化はありません(RGBの値から見て、色相の数値は誇張されたものと判断できます)。
白は輝度が下がっている一方で、黒は輝度が上がっています。色相は、白は明確に青方向に変化しています。黒は色相の数値変化は大きいのですが、RGBを見ると誤差かもしれません。
青については、輝度が下がっていますが、色相は有意な変化は見られませんでした。
シアンの輝度はRGBを見ると本当にかすかだが下がっている。色相の変化はそれに伴って、本当にかすかに赤マゼンダ方向に変化しているが、目には絶対見えない。
赤は、RGBのそれぞれの値を見ると、輝度は認識不可能なほどではありますがほんのかすかに上がっていそうです。色相はRGBの比率から見て変化はなさそうです。

以上より、かすみの除去をプラスに振ると、白(198)の輝度は下がり、黒(25)は上がりました。シアン・赤は変化無し。
また、色相について、赤の場合と異なり、白の部分が赤方向に変化しました。

一方で、マイナスにすると、白・グレーの輝度は下がり、黒は上がります。また、白・黒ともに明らかに青・シアン方向に色相が変化します。グレーはRGBの数値から、色相に実質的な変化はありません。
青は、輝度・色相ともに変化無しです。
シアンは、輝度が下がっており、また、色相は青・シアン方向に動いています。
赤は、赤(74)はRGBのそれぞれの値が変化(赤は減り、緑・青が上昇)し、全体の輝度も1〜2ポイントほど上昇していますが、かなり微小なものと評価してもいいでしょう。色相は明確に青・シアン方向に動いています。

以上より、輝度については、青(70)を基準として、それより明るい白・グレー・シアンは下がって、黒は上がっています。赤(74)はRGBのそれぞれの値が変化(赤は減り、緑・青が上昇)し、全体の輝度も1〜2ポイントほど上昇していますが、かなり微小なものと評価してもいいでしょう。
色相は全体的には青・シアン方向に変化しています。

これより、かすみの除去をマイナス方向に動かすと、指定色域の輝度・色相に全ての箇所が収束していくと見れそうです(指定色域と同じ明るさ・色になっていくようなカラーフィルターがかかる感じ)。なお、指定色域自体は変化はありません。

まとめ

かすみの除去はかなりトリッキーな動きをする機能で、特にプラス方向に振った時の効果はまだまだ検証が必要な気がします。

一方で、マイナス方向に振った時の効果は明らかです。
・指定色域の輝度・色相に全体的に収束する。すなわち、指定色域と同じ明るさ・色に近づくということで、カラーフィルター効果のような使い方が可能。
・なお、指定色域の輝度が低いと、より強くフィルター効果がかかる。また、グレー領域を指定した場合は、色相への影響はなくなり、明暗のみに効果が出る。すなわち、かすみの除去をマイナスにした際の効果は、フェードをかけたような、白く浮く感じになる。
・ただし、指定色域そのものの輝度・色相は変化しない。

また、プラス方向に変化させた際の効果をまとめると、
・グレーの場合は中間色の輝度が下がり、他の色の輝度が上がるため、コントラストが改善したように見えます。
・青と赤を指定色域にしても、あまり効果はない。
・シアンは白黒が赤マゼンダ方向に変化しつつ輝度が下がる。その他の色は輝度が上がるが色相に変化無し。結果として、赤色方向でコントラストが付くように思えるが、実用的にどのように意味があるのかは不明。
・青赤とシアンは明らかに異なる効果が出ていたため、黄色、マゼンダ、カーキーにもシアンと同様の効果が出るのかは追加検証が必要。あるいは、輝度差(シアンは約140で青赤は約70)に由来する効果か。
・結論として、コントラストを上げる方向でクラリティのツールを使いたい場合は中間色を指定するのが良く、それ以外の使い方はお勧めしづらい(あまり意味がない)。

<白・黒・グレーの輝度>
・グレーが指定色域の場合は、白・グレー・黒の輝度が下がる。
・シアンが指定色域の場合は、白・黒が下がり、グレーに変化なし。
・赤・青が指定色域の場合は、白が下がり黒が上がるが、グレーに変化なし。
<白・黒・グレーの色域>
・グレーが指定色域の場合は、中間色に限らず変化なし。
・シアンが指定色域の場合は、白黒が赤マゼンダ方向に(明らかに赤くなる)。グレーは変化なし。
・赤が指定色域の場合は、基本的には変化無し。
・青が指定色域の場合は、基本的には変化無し。

<シアン・赤・青の輝度>
・グレーが指定色域の場合は、全体的に少し明るくなる。ただし、マイナス方向へのかすみの除去適用ほどの変化はない。
・シアンが指定色域の場合は、赤・青ともに明るくなっている。
・赤が指定色域の場合は、シアンはかすかに暗くなり(変化しているかどうかは見た目では分からない程度)、青は変化なし。
・青が指定色域の場合は、シアンはかすかに暗くなり(変化しているかどうかは見た目では分からない程度)、赤はほぼ変化なし。
・なお、それぞれの指定色域の輝度は、どれも暗くなる。

<シアン・赤・青の色相>
・グレーが指定色域の場合は、色相に変化無し。
・シアンが指定色域の場合は、赤青の色相が変化しているか判別不可なほど微小。
・赤が指定色域の場合は、シアン・青の色相が変化しているか判別不可なほど微小。
・青が指定色域の場合は、シアン・赤の色相が変化しているか判別不可なほど微小。
・なお、指定色域が赤・青の場合はそれぞれの色相は変化しないが、シアンのみ青方向に変化する。

以上、長々とぐだぐだと書いてしまいましたが、改めて整理すると、
・かすみの除去のプラス補正はauto・グレー等の中間色を指定色域する以外は現時点でお勧めしづらい。
・グレー等の中間色を指定色域にすると、明暗のコントラストが改善する。
・かすみの除去のマイナス補正は、カラーフィルター的に使える。グレーの場合はフェードのような効果をかけることができる。

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