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中学軟式野球人口は激減しているのに、高校球児は増えている話

「中学軟式野球人口が激減しているのに、高校野球人口は増えている」という話を高校野球の先生としていて、ちょっと信じられなかったのですが、調べてみると正しくて、なんでこんな逆転現象が起きているのだろうと不思議に思ったのでちょっと調べてみました。以下、参考にしたソースです。

①中学軟式野球人口はどれくらい減っているか?

日本中体連にて競技人口のカウントが開始されたのが平成13年(2001年)。その時の中学軟式野球人口は、32.1万人。そして最新の平成29年(2017年)の人口は、17.4万人

この16年の間に、中学軟式野球人口は14.7万人も減っています。


②高校野球人口はどれくらい増えているか?

一方で高校野球人口。2001年は14.9万人で、2017年には16.1万人に。

この16年の間に、高校野球人口は1.2万人増えている結果に!!


③なぜこんな逆転現象が起きているか?(仮説)

前述の高校野球の先生となぜ逆転現象が起きているか?ということを話してみたのですが、以下の3つがポイントではないかと思いました。

A:入部へのハードルが低くなっている?

その先生曰く、以前と比較して、厳しい上下関係も無くなり、坊主にする必要もない学校が増えているとのことでした。なので、高校の野球部へ入部するハードルが低くなっているのではないかと感じました。

B:野球漫画の影響が大きい?

Aに付随する話で、「野球未経験の生徒が、高校で初めて野球をスタートする」ことが増えているのではないかと感じました。その一因として、ダイヤのAやバトルスタディーズをはじめとした高校野球漫画を見て、それに憧れて入部するパターンが増えている?

C:中学時代に、部活に入らずシニアに進む子が増えている?

このページにも書いているように、中学時代にシニア(硬式野球)に進む生徒が増えているようです。なので、プロを目指したい中学生の数は変わらずに推移しており、高校でも野球を継続する割合が高いのではないかと感じました。


④これからのスポーツはどうなっていくか?(結論)

以上の結果を踏まえて思うことが2つあります。

まず1つは、「上手くなりたい子と、楽しみたい子の2極化が進む。」

どの部活もそうかもしれないのですが、いずれのスポーツも厳しい上下関係がなくなり、楽しむために部活に入部する子が増えているのでは?ということ。(部活のレクリエーション化)

そして上手くなりたい!プロを目指したい!と思う生徒は、強豪校に進むと思うので、2極化が顕著になるのではないかと感じています。

もう1つは、「団体スポーツの未来が怖い。」

先ほどの中体連の加盟校推移のデータです。サッカーの人口はここ15年であまり変わっていないのを除き、野球(32万→17万)、バスケットボール(21万→16万)と、人数の減り方が顕著です。

一方で、陸上競技(12万→12万)、ソフトテニス(18万→16万)、バドミントン(3.3万→4.9万)と、少子化にも関わらずむしろバドミントンは増えています。

この2つの違いは、「多人数でするスポーツか、1~2名でも出来るスポーツか」だと考えています。

ちょうど今日はこどもの日。総務省の発表によると、14歳以下の人口は39年連続で減少しています。最近よく聞く話では野球やバスケットボール等の団体スポーツでは、「1つの学校では人数が集まらずに、近隣の学校との連合チームを組む」ということが増えているそうです。

これを書いていて感じたのは、「少子化は避けられない未来なので、時代に合わせてスポーツのルールの変更をしていく必要があるかもしれないなぁ。」でした。そうでなければ、団体スポーツと個人スポーツの競技人口は更に顕著になっていくかもしれません!

以上、乱筆乱文で大変失礼しました。そして最後までお読みいただき、ありがとうございました!

内富基陸

※以上、個人の見解でした。



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