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Nizi Projectと高校野球に、大人が心打たれる理由


田端さん、指原さん、犬山紙子さんも絶賛されている「Nizi Project」。

私も同じくハマってしまい、犬山さんのコラムの冒頭の、”気持ちが爆発し「スッキリ」の最後の特集の時「生まれてきてくれてありがとう!!」と叫んでいた……。”にどれだけ共感してしまったことでしょう・・。(ぜひ犬山さんに一度お会いして、Nizi Projectについて語りあかしたい・・・!)

そして私の変な癖なのですが、「自分がハマったり感動したり面白かったりしたものを、ちゃんと言語化したく」なってしまいます。

Nizi Projectと比べてしまうと大変恐縮なのですが、私もJリーグというエンターテインメント業界で働く身として、「自分が感じた感動や楽しさをどうやったら、同じように提供できるか?」ということを自動的に言語化する癖がついています。(そうすると、再現性を高めることができるので。)

「なぜ自分がここまでNizi Projectに感動したのか?」は、高校野球に熱狂してしまうことと似ていると感じたので、簡単に3点に纏めてみました。※Nizi Projectの説明は割愛するので、詳しくはこちらで!

1.有限である青春の時間を、1つに懸けていること

当たり前なのですが、時間とは有限です。特に中高生であれば尚更です。

貴重な青春の時間。勉強もあるだろうし、遊びたいだろうし、好きな子と一緒に下校したいだろうし、デートもしたい。(やりたいことたくさん!)

他の同級生がしているであろう青春を、おそらく出来ていないはずのNizi Projectメンバー。(途中で韓国に半年行くので、学校で大丈夫かな・・?と思ったのはここだけでの話です。。)甲子園を目指す高校球児たちも、一日の多くの時間を野球に費やしているはず。

話は少し変わりますが、ファジアーノ岡山では、昨年2019年7月のホームゲームで、岡山県内の高校生を招待する機会を設け、その試合のハーフタイムで高校生280名がパフォーマンスをしてくださいました。

とても感動的だったのですが、それよりも「青春という煌めきの時間の一部を使い、練習し、ファジアーノ岡山のホームゲームでパフォーマンスしていただくこと」にとても心が響きました。ダンス終了後、泣いている高校生も多く、こちらまで泣きそうになってしまいました。

「有限でとても貴重な青春の時間を、1つに懸けていること」が、感動を生むのだと思います。ここがNizi Projectや高校野球が、大人の心を打つ理由の一つではないかと感じています。

2.”好き”という理由だけで没頭できるから

大人(特に社会人)になると、行動に理由が付かなければなりません。

「この仕事を進めるためのメリット、デメリットは?」「費用対効果は?」「損益分岐は?」「稟議を上げるための理由付けは?」「そもそもそれってやる意味あるの?」と、仕事を進めることに対して、多くの数字や理由が求められます。(もちろん好きで仕事をされている方もいらっしゃいますが、大部分の方は仕事を進めるには理由が無いといけないのではないかと思います)

そしてこの仕事での考え方はプライベートにも浸食をし、徐々に打算的な思考に変化をしていきます。「大人って、好きが理由で行動できない生き物」です。

しかしNizi Projectや部活を頑張っている高校生は、「好き」で取り組んでいます。「なぜこれをやろうと思ったの?」「好きだからです。」

この”好き”という理由だけで行動できる誠実さに、感動を覚えるのだと感じています。

3.報われないことがある儚さ

かけがえのない時間を懸けて、好きなことに没頭をしていること。とても素晴らしいことですが、それが必ず報われる訳ではありません。

Nizi Projectでは最終選抜に残った12名のメンバーのうち、9名がデビューします。なので、3名はデビューが叶いませんでした。

もし12名全員がデビュー出来ていたら、これほど感動していただろうか?デビューが叶わなかった3名がいるから、このストーリーはとても輝いているのではないだろうか?と、今になって思うことがあります。

もし高校野球でも、全チームが甲子園に出場できていたらあの熱狂や感動はあるでしょうか?地方予選の激戦を勝ち抜いた1チームしか出場できないこと(=それ以外のチームは涙を流していること)が、感動を生んでいるのではないかと思っており、「どんなに努力して時間を懸けても報われないことがある」、この儚さに心打たれるのだろうと思いました。


以上、「なぜ自分がここまでNizi Projectに感動したのか?」を高校野球の熱狂と比較して説明させていただきました。最後までお読みいただき、ありがとうございました!

そしてNizi Projectを観ていない方、絶対にみてくださいね!!!!!

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