日本でヒットする韓流ドラマといえば、古くは「冬のソナタ」から「愛の不時着」まで、もれなく硬派な美男がついてくる、うっとり効果の高いラブストーリーがほとんどですよね。

日本では韓流ファン以外の層に届くほどヒットする韓国ドラマはほぼ恋愛ものだけですが、永久保存版的に心に残る良質なドラマが盛りだくさんだと思います。

たとえば「 マイ・ディア・ミスター～私のおじさん～ 」
タイトルからして、見る気をそぎます（笑）。
なんとかならなかったのでしょうか、、、

主役はタイトルに偽りなしの「おじさん」で、うっとり効果は皆無です。
そういう意味では「愛の不時着」の感動をもう一度！と期待して見るとことごとく裏切られること確実です。

私も「韓国中が泣いた！」というキャッチコピーがなければスルーしてました。

「全米が泣いた！」とか「全米ナンバーワン！」には物心ついた頃から騙され続けていたためもう騙されませんが、新手の「韓国中が泣いた！」は疑いつつも見てしまいます～。

ＣＭによると「人生に迷いつつ無気力な毎日を過ごす中年男が少女と出会って変わっていく感動のヒーリングストーリー」とのこと。

心が汚れきった私にはありがちなおじさんと若い女の不倫ドラマから感動巨編にトランスフォームするのかと思い込んで視聴しました。

主役は冴えないおじさんと冴えない女の子。
しかもおじさんの無職の兄弟二人（のちに清掃業をはじめる）が準主役。

一話はひたすら苦悩するおじさんが印象的な仕上がり。

毎回おじさんは苦悩し、最初の５話はまではおもしろくありません。

なみに私が見た作品がたまたまそうだっただけかもしれませんが、韓国ドラマって最初の数話は、よくいえば丁寧に描かれている、悪くいえば話が進まず絶望的なまでにおもしろくないことが多いですよね。

「シグナル」とか最初から目が離せずにイッキ見しちゃう名作もありますが。

「マイ・ディア・ミスター～私のおじさん～ 」に関しては、「最初の１話で挫折しましたが、皆さんが感動したと書いていたので５回目の挑戦中です！」との口コミを信じて、がんばって見ました。

一話８０分×５話。
日本の５４分の連ドラに置き換えると、８話分くらい我慢しなきゃいけません、、、
（ほぼワンクールっ！）

でも、５話から突如イッキ見せずにはいられないほどおもしろくなります！
結果、本当に見てよかったです！

見終わった後にも深い感動の余韻が続く名作。
人生とは何か、生きるとは何かを考えさせられる心に残るドラマなので、だまされたと思って見てみてください。

おじさん役は「パラサイト　半地下家族」のイ・ソンギュン。
女の子役は歌手のIU。

演出家は「シグナル」と「ミセン-未生-」と知って、この感動に納得しました。

そしてなんといっても音楽がいいです。
私はドラマのサントラは買ったことがないのですが、思わず買ってしまいました。

ちなみに韓国では右肩上がりの視聴率で地上波を含む全てのチャンネルで同時間帯１位を記録したそうです。

最後までお読みいただきありがとうございました。