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わたしを侮ったあの子なんか忘れて


この間、全部なかったことにスイッチというものをかいた。あらためて考えてみても、ずいぶん悲惨で切実なタイトルだな(笑)

でも、全部なかったことにスイッチをかくに至ったきっかけが、それほど深く、しんどいものだったのだから仕方がない。人に話したら笑われてしまうような内容かもしれないけど、本当に、かなしかったのだ。

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ただ、自分がめちゃくちゃ気にしていたことをイジられただけ。でもあの子は、わたしの曇った表情をみて面白がっていたから、あれはイジメ(漢字では虐めと表記することもあるんだね)といってもいいかもしれない。

すごく悲しかったが怒ると相手の思うツボだと思って耐えた…と言いたいところだけれど、実際は自分の感情を見ないようにするので一杯一杯だったのだと思う。

なぜなら、一度受け止めてしまったら、きっと泣いてしまうから。
泣いてしまっては、いけないから。


必死で悲しみを見ないようにしたわたしは、その後の業務をちゃんとこなし、笑顔で挨拶をして、やっとひとりになった車の中で、運転しながら泣いた。

声を出してわーんと泣いたのは本当に久しぶりだった。幸い深夜だったし、田んぼの真ん中の一本道を帰ってきたから、だれにも聞かれなかったと思う。「生まれてこなければよかった。私として生きていくのがつらい、もうやめたい…」

家についても収まりがつかなくて、エンジンを切った車の中、またしばらく泣いた。ようやく泣き止んで車を降りたら、寒空に星がキラキラ瞬いていて、さらに心細い気持ちになった。

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でもあれからしばらく生きてみたら、良いこともやっぱりたくさんあった母をはじめ身近な人が優しくしてくれたし、今日は仲良くなりたかった人とちょっとだけニコニコ話せるようになってものすごく嬉しかった。

他にもある。ごはんがいつも美味しいこと。作ってくれる人がいることも、作ってあげる人がいることも、一緒に食べる人がいることも、わたしにとってはありがたいことだな。もちろん面倒に思うこともあるけど、それも含めての幸せだったりするんじゃないかな、知らないけど(笑)

後、同じことを言われても傷つかないように、自分をもっと好きになるための決断もできた。

傷ついたきっかけはあの子の言葉だったけれど、わたし自身も同じことを感じていたからこそ、あれほど深く刺さってしまったのだと思う。だからまずは自分でそんなことを思わなくてもいいようにする。

そして、わたしを侮ったあの子なんか忘れて、

他者を尊重できる、あったかくて格好いい人間になる。


私のことをきらわないで受け止めてくれる人、いつもありがとう。おかげで早く立ち直れました。そして、これを最後まで読んでくれたあなたも。
きっと優しい人なんだと思う。

今年は今まで支えてくれた人たちに、わたしが愉しく生きる姿を見て安心してもらいたい。恩返しする機会にどうか恵まれますように。



最後まで読んで下さっただけで、充分嬉しいです。 ありがとうございます♡