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マウンティングのかわし方。

【アラフォー非常識恋愛コラム・その10】

おはようございます。家路です。
ネットで話題の「女の子って楽しい!」広告。今どき炎上するのがわかってるだろうにどうしてあんなものをと思うけれど、タイムラインに例のパステルカラーの女の子のイラストがずらずら登場するので、宣伝効果は抜群だろう。となるとこれもまた戦略に見えるこのご時世。

この広告でも題材になっているマウンティング。おそらくちびっこの頃からおばあさんになるまで、女性は一生付き合っていかざるを得ない「人付き合いの裏側」。集団に属することはほぼイコールで容姿、家柄、恋人・配偶者、学力や職業などをいろんな要素で他人と比較し比較されカーストの中のどこかの構成員になることを意味する。そしてそのカーストには「分相応」な行動規範が定められていて、そこからはみ出すと上から圧力がかかる仕組み。

筋金入りの文科系の地味一族(中学まで眼鏡っ娘の図書委員で美術部員)のわたくしはこの圧力がどうして起こるのか、ずっと観察してきたので仕組みとそれをうまくかわす方法を独自の視点からご説明したい。

圧力、それはカースト上位の人が自覚していない嫉妬心の表れ。そう、圧力かける方って嫉妬だと自覚していないんですよ。カースト上位の人が、地味なくせに(あるいは年食ってるくせに、とか貧乏なくせに、とか他にも色々)楽しそうに過ごしているカースト下位の人間に対し嫉妬して「カースト下位のくせに楽しそうにするなんてナマイキ」といって何かしらの攻撃つまりマウンティングを仕掛ける。学校で職場でSNSで、もう何百回も見てきた光景。自分より地味な社員が受付嬢になったと知った時のベテラン女性社員の反応、とかね。恋愛が絡むとさらに様相は激化しがち。そんなとき、圧をかけた本人は大抵その自らの嫉妬心に気づいていない。自分がカースト下位の構成員に嫉妬してるなんて、自覚していたら恥ずかしくってきっと隠すからね。なのに出ちゃうってとこがもう冷静さを欠いて嫉妬心メラメラ状態な訳です。だからマウンティング行為は周囲の人にコンプレックスを露呈する行為に等しいのです。かわいいねぇ、そんなにメラメラしちゃって。四十を越えても、世間の構成員でいる限りは元図書委員のわたしもたまに思いも寄らないマウンティング行為に遭遇することがあるので、驚きつつそう思う。あたしってまだ彼女と同じ土俵にいることになってたのか!まじで!みたいな感じ。四十を越えても「おばさん」化しないでいる限りは余計に風当たりは強めな気がしている。

実害がある場合はまた別だけれど、陰口やエアリプ程度で収まっている場合なら、マウンティングに対しては「あ。この人今わたしのこと羨ましいんだな……然し乍ら諸行無常、あなたがなぜか羨んでいるわたしのハッピーもいつかは終わる。変わらないものなんぞ、ないんやで……比べても、しゃあないんやで……」と心の中で思っておくことにしている。つまりは喧嘩を買わない。かといって「空気読んで」大人しくもしない。もう中学生じゃないんだし、窮屈な教室にいるわけじゃない。それに……わたしがめいっぱい楽しく人生を過ごしているからって、あなたの取り分が減るわけじゃないよ、そう言いたい。嫉妬ですよねなんて言ったらきっと逆上するんだろうから、言わないけど。

なんにせよ一時的なものだと長い目で見られるのは、ひょっとしたら年の功なのかもしれない。ミュートなど、できうる回避はさせていただきつつ。そうすると気にならず、精神的にも、とても快適。あらゆるカーストやそこから生まれる嫉妬心から解放されることこそ、すべての女性の幸せ、かもしれぬ。ほんとの「女の子って楽しい!」の境地はきっとそこ。

三歳の頃、「キャンディ・キャンディ」の熱心な視聴者だったわたしはイライザに意地悪されてるキャンディを見て「でもキャンディは恋愛うまくいってるからいいよね!」と思っていたクチ。キャンディ本人もどこかのほほんとしていた。さすが。そして図書委員時代は学校では校則を守りつつ、校区外の塾へ通い、大学生講師と近づくために予習とおしゃれをしていく娘だった。先生にチョコレートをあげたかどうか、ライバルがいたかどうかは、そもそも気にしてなかったので覚えていない。

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