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2022_0413_本読み

<1530字>

冒頭の写真:

花が終わって、葉先が見事に巻いてきた貝母ばいもです。

なんとなく、ゼンマイのように、最初巻いてるのが伸びるのかな、と思っていましたが、逆ですね。

そういえば、ゼンマイ、もう出たかな?



4月13日(水)は以下を読みました。

振仮名ふりがな歴史れきし

今野真二 著
集英社、2006年刊
おわりに

もう「おわりに」です。

あれ?まだ明治だったですよね。昭和や令和は?

そうなのです。もう終わってしまうということは、その後の振仮名のありかたが不遇だった、ということをあらわしているようにも感じます。

山本有三の振仮名不要論がでてきました。前に(調べたら2020年9月から12月)『ひみつの王国 評伝石井桃子』を読んだ時に登場していた山本有三さんが、そういう主張をしていたとは全く知りませんでした。

彼の主張と内務省警保局の驚くべき素早い対応(子供雑誌編輯改善要綱、昭和13(1938)年10月27日)で、振仮名はほぼ息の根を止められてしまいました。

(音読した人:山崎)





『へそまがりねこマックス』

ソフィー・ブラックコール  絵と文、千葉 茂樹 訳
 岩波書店

こども達が保護センターの猫達に本の音読をしてあげる、

という実際にやっていることが元になったお話でした。

これが、びっくりするような効果があるそうです。

これを科学的に研究している人、きっといるでしょうね。

生き物の不思議を感じました。

(音読した人:はやしさん)





『学問のすゝめ』

福沢諭吉 著、岩波文庫、
七編 国民の職分を論ず

政府の非をあきらかにするようなことをした人について。

〈その後日の恐れとは俗にいわゆる犬の糞でかたきなるものにて、〉

が、よくわからなかったです。

犬のくそかたきつ、という言い方があることを検索して知りました。

卑劣なやりかたで意趣返しする、という意味です。

つまり「犬の糞でかたき」で切れます。
というようなために、仕返しを恐れて政府の誤りを指摘しないという流れですね。

(音読した人:めいさん)





『本の中の世界』

湯川秀樹 著
岩波新書
「カラマーゾフの兄弟」

湯川さんがハイゼンベルクに会って話したとき、

〈 「パウリはスピンを悪魔ーデモンーの仕業しわざだといった」という意味の言葉〉

を言った、とありました。

今の科学だけではいかんともしがたい何か。
ドストエフスキーの小説は、どうしてもそこと繋がってる、と湯川さんは感じるようです。

〈もっと奇妙なものもふくむ、もっとスケールの大きな、もっと奥行きの深い全体〉を、考えねば、と湯川さんは書いてました。

この章では、山崎には、今まで読んだ本やら会った人が、ばーっと出てきて、ぐるぐるしました。
本は『甦るフレーブニコフ』(亀山郁夫)やパウリとユングのことを書いた『137』。

前に読んだ時は、まったくかすりもしなかった章だったのに。

(音読した人:きよもとさん)






『芭蕉連句集』

岩波文庫、松尾芭蕉
三一 御尋に(曾良俳諧書留)105〜107ページ

3分残っていたので、七七の短句を一句だけ。

〈 筆こゝろみて判をさだむる  風流 〉

「判をさだむる」は、判定する、っていうことなのでしょうか。訳がないのでわかりません。

当時の文化人、あるいは一般人でも、だれもがよく知ってて読んでる本ってどんなだったろうか、ということを、きよもとさんが言ってました。
今なら、私たちが夏目漱石など読んでいるように、100年とかそのくらい以前の、近い昔のものだと思うのですが当時のそういうもの。

それがわかれば、理解の一助とはなりますね。
とりあえず、素読のように、わからないけれども音だけ味わう、に近い現状です。

(音読した人:山崎)

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