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町屋「みどり園」(閉店) 探訪 ー今はなき町屋の園ー

喫茶店、ここでいう純喫茶としての喫茶店は、日本の誇れる文化遺産である。
と私は大声で街宣したい。

毎日喫茶店に来ては店主や他のお客とあーだこーだおしゃべりするご老人は、探訪することが健在であることの印となるし
シャツが体にひっつくほどの汗をかいて外回りをするサラリーマンが喫茶店でうたた寝をしているのも珍しくはないし
下戸で甘党な私は、ほんの一瞬でも一人になって珈琲と甘味とともに考え事をしたりできる場所であって。
とにかく 喫茶店は色んな人の生活の欠かせない空間を提供してくれているのは間違いない。

そこにさらに何が起こるかわからないワクワク感も足されるから、喫茶店探訪は魅力的なのだ。
ちなみに、複数人で訪れると 内観の特徴を見逃したり、空間を噛み締めることができなかったりで、基本的に私は 一人で探訪している。 その方が、常連さんやマスターと距離が縮まりやすい、という点もある。

こう勝手にあつく喫茶店の魅力を語っている間にも、あの店もこの店も。。続々と名店が閉店しているのが現実だ。

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町屋にあった「みどり園」も その一つ。
「スパゲッティー三銃士」と私が名付けた ショーケースの3つのスプーン浮き型食品サンプルが 勇ましかった。

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ステンドグラスと都電の絵が店内を彩り
2つある出入り口からひっきりなしにお客が来て慌ただしい。

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常連客だと思われるベンチコートを着たまんまの夫婦は、まるで「あした順子・ひろし」のような会話をしていて、逆サイドの全身赤づくめのおばあさんは ずっと店員さんをみて 席替えてほしい 席替えてほしい と唱えていた。

1954開業。みどり園さん お疲れ様でした。

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