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自分のメンタル・体を制したい!ゴルフ中の心拍数を計測してみた ~練習編~

ゴルファーの皆さん、練習場ではうまく打てていても、ラウンドではうまくいかないということはありませんか?ラウンドでは普段通り体は動いていないのか…?どこに違いがあるのか…?さっそくゴルフ中の自分の体の状態を調べてみましょう!

今回はウェラブルセンサー HEXOSKIN(ヘキソスキン)を着て、まずは練習場に行ってみました。果たしてどのようなデータが取れたのか…ご覧ください。
(文:ゴルフ好き好きくん 開発職 社員S)

■HEXOSKINについて

はじめに、今回使用したウェアラブルセンサー HEXOSKINについて軽くご紹介いたします。HEXOSKINとは着るだけで心拍数、呼吸、加速度などを長時間計測できるウェアラブル生体信号センサーです。

HEXOSKIN

HEXOSKINのシャツには心電用電極が胸部に、呼吸センサーが胸部と腹部に内蔵されており、3軸加速度センサーを搭載したデータロガーをシャツに繋げるだけで、
・心拍数
・心電図
・呼吸
・加速度
など様々なデータが収録できます。

また、スマホアプリも提供されているので、リアルタイムでバイタルのモニタリングも可能です。写真は練習場に到着した直後に私がHEXOSKINを着用した際の記録です。

Hexoskinアプリ画面

狭い車内でやっとの思いで着替えたため疲れたのでしょうか、心拍数が少し高めな気がします(運動不足ですね)。
このような形で、様々なデータを収録できます。

今回はそれぞれ、ゴルフのプレイに関係してきそうな
・心電図
・心拍数
・ロガーの加速度
・胸式呼吸
・腹式呼吸
これらの項目を計測してみました。

■私のゴルフ歴

1年前からゴルフを本格的に始めた駆け出しゴルファーです。
100~110台のスコアで安定して回れるようになってきたのですが、なかなか100の壁を超えられずにいます。
緊張や力みで打ち急いだことによるミスショットが原因でスコアを崩してしまい、「あの数ホールがなければなぁ~」と思うこともしばしば。
最近では週に1回はゴルフ練習場に行き、時には会社の後輩とラウンドを回り夢中になって練習に取り組んでいます。

■練習場へ到着、計測開始!

筆者ゴルフ時

仕事終わりにゴルフ練習場に直行して練習してきました!
練習に使用したクラブは
・ドライバー
・7番アイアン
・サンドウェッジ
の3種類です。
ドライバーから練習を始め、打つペースなどは特に意識せず、普段通りに練習を行いました。
【打った球数】
・ドライバー:10球
・7番アイアン:16球
・アプローチ:26球
最近はショートゲームを意識しているため、このような感じで練習しております。

■データの確認

それではさっそく収録したデータを見てみましょう!今回は特に顕著な波形を確認できたドライバー練習時のデータに着目していきたいと思います。
HEXOSKINのダウンロードページからデータを取得し、弊社製品のBIMUTAS-Videoで読み込んで波形を確認しました。

グラフには上から
1. 加速度
2. 心電図
3. 心拍数
4. 呼吸(胸式、腹式)
を表示しています。
グラフ上の赤い線は、スイングを表しています。
注目ポイントを〇で囲んでみました。早速見ていきましょう。


1. スイングした時に加速度にて特徴的な波形が出現

スイング時、加速度に特徴的な波形が出現していることがわかります。この波形をもっと細かく見てみましょう。

スイング前後の加速度

〇静止時間
私はアドレスをする際に 1. 前傾姿勢 → 2. 大体の位置決め → 3. 微調整 → 4. 足パタパタ → 5. ワッグル → 6. 数秒静止 といったルーティンがあります。
②の緑部分に注目すると、波形が一定になっている部分があり、これで何秒間静止しているのかわかりそうです。

そこで、上図2打分の静止時間をBIMUTAS-Videoで算出してみると、
1打目:2.1秒
2打目:2.4秒
となり、2打目のほうが少しだけ長く静止して打っていることがわかります。この時間を一定にすることが再現性を生み出すカギとなるでしょうか!?

〇スイング
バックスイングでゆっくりと体をねじることで加速度の値が下がっていき、ダウンスイング~フィニッシュにかけて一気に加速度が上がっています。
これによって加速度の変化によるバックスイングの大きさや時間、いつスイングしたかの自動算出ができるかもしれません。

これらができれば、たとえばラウンド中に自動で番手・打数をカウントしたり、練習をする際うまく打てた時のバックスイングの加速度波形に近づけるよう指導するアプリなんてできたら面白そうだなと感じました。

2. スイングした瞬間は心電波形が取れていない

心電図に着目すると、安静時には記録できていますが、スイング時にはうまく記録できていない様子が伺えます。

スイング時の心電図

これはバックスイング ~ インパクト ~フィニッシュにかけて体が捻転運動をしているため、電極が体に密着できていない状態になっているのでしょうか。
今回、電極を密着させるクリームやベルトはしっかりと使用していたので、スイングの瞬間の波形をとりたい!となったときは何か工夫が必要そうです...。


3. スイング前後の心拍数の様子

ドライバーでのスイング前後心拍数

アドレス・静止時に低下し、スイング前後に上昇していく傾向が確認できました。
スイング後に心臓がドキドキするとは思っていましたが、全体的な傾向として、おおよそ1回のスイングで心拍数は10~20 bpm 程度上昇しているようです。1振りでも体に負荷がかかっていることが伺えますね!

4. 呼吸の様子

スイング前後の呼吸

スイング直前に呼吸が少なくなり、スイング後に大きく吸い込んでいることが分かります。スイング中は無意識のうちに息を止めていたようです。
一気に息を吸い込むことで、③で述べた心拍数が上がっていることがわかります。

■打つペースと平均心拍数

今回、7番アイアン・サンドウェッジの時のデータも収録していたのでそれぞれ比較してみましょう。

クラブ毎の比較

ドライバーが最も打つペースが遅かったのにも関わらず、平均心拍数は一番高かったです。1振りにかかる負荷が高いのかもしれないですね。

また、私にとって練習場はリラックスした状態でゴルフのスイングができる場所です。普段通りプレーできているかの目安として、これらの心拍数は参考になるかもしれません。

■まとめ

今回、初めて私のゴルフ中の体の状態を確認しましたが、運動による心拍数の上昇により、心拍数が110~120前後と意外と高い状態になっていて驚きました!
ちなみに普段は安静時で65程度ですので、約2倍近くとなっていますね。

次回機会があれば、ラウンド時に計測して緊張がどのような影響をもたらすのかを今回のデータと比較して分析してみたいと思います。
(特にグリーン上でのひりつくパッティングの時の心拍数は気になるところですね…)
ご期待ください!

■今回使用した製品

※ 製品・ブログ等に関するお問い合わせは、上記リンクページ下部の「お問い合わせ」よりご連絡ください。


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