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何も考えていないから「巨悪」をなす例 -短文SNSを利用する事による思考力の著しい低下が何れ「巨悪」につながる-

備忘用の記事「“しぶとい資本主義”への問い」


【引用】
堀内氏が推奨する“自分の殻を打ち破るための本”

今、私がお話ししたようなバックグラウンドの中から「自分の『殻』を打ち破るための推奨本」を紹介します。

マックス・ウェーバーは、いろいろなところで「鉄の檻」と書いています。鉄の檻とは、一番代表的には官僚組織のことを言ってるんですが、「組織に囚われて生きている」という意味では、私は会社も鉄の檻の1つだと思っています。

(中略)

『全体主義の起原』のハンナ・アーレントで一番有名なのは、『エルサレムのアイヒマン』という本です。アイヒマンはユダヤ人を強制収容所に送り込むための責任者をやっていました。

(本の表紙に)『悪の陳腐さについての報告』と書いてありますが、彼が巨悪を為したのは……要は「何にも考えてなかったから」だと。体制に乗っかって、何も考えないで生きてたら巨悪を為してしまったと言ってるんですね。

その裏返しが、強制収容所を生き延びたユダヤ人精神学者の(ヴィクトール・)フランクルの『夜と霧』。これもみなさんご存知かと思いますが、本当に悲惨な状況でした。

『君たちはどう生きるか』という本が(初出版されたのが)1937年。これは日中戦争が起きた年なので、日本が軍国主義に突入していく時に出版されたのですが、非常にリベラルな本です。

ちょうど宮崎駿の映画で『君たちはどう生きるか』が2023年に上映されましたが、それとタイトルは一緒です。内容はぜんぜん違いますが、宮崎駿はたぶんここからタイトルを取ったのだと思います。

軍国主義に入っていく日本の中で、「コペル君」というあだ名の主人公が、自分の人生を自分で考えて前向きに生きていく話です。

ここに「55万部突破!」と書いてありますが、非常に今に通じる話で、確かもう80万部ぐらい売れてる。ですから、80年から90年ぐらい経って、今でもベストセラーであり続けている非常に稀有な本です。
【引用終わり】

というわけで、そもそもインターネットの交流サイトの起源は「パソコン通信」から「Windows95」を経て「2ch」「BBS」「Blog」(これはちょっと違うね「note」の起源かな?)、「SNS」と来ているのだが、「SNS」には二種類あるよね。「短文SNS」「文字制限のないSNS」、気付いていたことが明らかに僕の中で立証されたのだけれど、「短文SNS」というのは「何も考えない」ハキダメ的な記載が多い。トランプがこれを使いまくるのはよく理解できる。効率的に「考えない支持者」を増やす事に適しているからだ。

「FaceBook」「linkedin」などの実名を前提とした「SNS」ですら、既にオワコンなのだ。これから先も益々「短文SNS」は、「巨悪」を誘発していくだろう。

まれに、このような言説を気ままに書いていると「なんでそんなに上から目線なんですか?止めた方がいいですよ」と、アドバイスを頂戴するが、そのアドバイスをする方やそういった状況は大抵「短文SNS」で表層上の現象を捉えて「何も考えていない」もしくは「短文のため、問いを十分に発せない」プラットフォームにいるから発生する状況だ。
そして、それが現代の思考回路であるのは、様々なSNSを体験的に使用していれば明らかに理解できるはずなのだが・・・
そのような場にいる事に意義があるとは思えない。雑談なら会ってすればよい。


そういう事もあり、短文SNSはすべて撤退した。もう一度別の言い方をしよう。ネットとは「バーチャル」なのだ。「初見」というのは「リアルに会った場合に使う用語」だし、「バーチャルで初見」という状況は、「浅薄な「0/1」「Y/N」の単純な概念の世界の住人になるという事だ」

そのような「概念の住人」は無意識に「巨悪」の方棒を担いでいくひとであるケースが多い。それをいちいち相手にしている場合ではないのだ。無意識というのが、やっかいなのだ。「無意識の巨悪」について、指摘をしてもまったく無駄である。それは無意識だからだ。問いを発しても「え、何事ですか?」と、返ってくればまだマシだ。ようは自覚がないのだ。それも考えていなからだが・・・

【note】を書く理由

僕は先に進んでいくが、短文SNSでおぼれているひとに何のアプローチもする理由がないと気付いてからは、まぁ気楽になったものだ。そもそもこの場はプロフィールに書いた通り、写真作品のネタを探したりその基盤・背景を強化するために気付いた事をまとめておいて、確認できるようにするためなのだから。いいねなど求めてないし、ニーズなども関係ない。自らの立脚する価値を再確認し、実際の事案と絡めて整理しているだけなのだから。
いいね欲しさに、きれいごとを並べて整理しているのは「孔子」くらいで十分だね。


【※ご紹介】
『エルサレムのアイヒマン』はここでも入手できます♪

【著者】
ハンナ・アーレント
1906-1975。ドイツのハノーファー近郊リンデンでユダヤ系の家庭に生まれる。マールブルク大学でハイデガーとブルトマンに、ハイデルベルク大学でヤスパースに、フライブルク大学でフッサールに学ぶ。

※ヨドバシ・ドット・コム
https://www.yodobashi.com/product/100000009002829790/


さらに参考の動画をご用意しました♪

【養老孟司】日本社会は大丈夫? 養老先生が日本の心配事についてお話しします。

当たり前のことをおっしゃってますが、今、それは当たり前ではないようです。確認できるので是非、ご覧ください。※5分10分程度です。


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