たまごちゃん

　先日学生の時の恩師 A さんの家に泊まりに行った。これまでも何度か泊りに行ったことがあり、旦那さんとも仲良くなり、いつもよくしていただいている。最近風邪が流行していて、泊まりに行っていいのかなと悩んだが、自分の行きたいという気持ちに従い行かせてもらうことにした。
今回はAさんのお父さんとも初めてお会いして、4人で一緒に夕食を食べた。家族の会話を聞いていると皆さんの性格が見えてとても面白かった。Aさんを中心に温かい空間が広がっていた。

　Aさんはいつも私の話をよく聞いてくださる。私は今全寮制の学校の寮生担当の仕事をしていて、私が学生の時のAさんと同じ立場にいる。私が担当している学生が体調不良になった時の対応の仕方で悩んだことを話した。学生が頭痛と喉の痛みを訴えていた。病院に行かせるのか。｢以前と同じ症状だから以前もらった薬を飲んで治す｣と言っているけどその時の病気かわからないのに飲んで大丈夫なのか。でも病院に行くのも辛そうだからその薬を飲んで休んでいてもらった方がいいのか。本人は行きたくないと言っているから本人の意思を尊重した方がいいのか。どうしようかと悩んでいる時間も学生が辛そうだから寝かせてあげたいと思うぐらい。頭の中でどうしたらいいんだろうとぐるぐる悩んだ。結局お昼まで寝て病院行くことになったが、その後もいろいろ対応することがあり、悩みながら同僚に相談しながら対応した。

　意見を求められた時に良い答えを言えなかったり、自分で判断しないといけない時に判断できず人に聞いてばかりいるところが、自分の嫌なところだと思っている。今回のお泊りでAさんとお話する中、私は相手に自分の考えを押し付けるのではなく相手と一緒に考えられているということを教えてもらった。自分では、だめなところだと思っていたけど、少しだけ自分のことが良く思えた。話を聞いてもらっていると自分が思っていたよりも深刻ではないように思える。次はこうしてみようと、チャレンジしたい気持ちも湧いてきた。