のらねこ日記いきもの編ニワトリ
私が子供の頃は、縁日の露店でよくピンクや水色に染められたひよこが売られていました。
売られているひよこは100%オスなので、大きくなると赤いとさかが立派なニワトリさんになります。
そうなると、朝の『コケコッコー!』が始まり、ご近所迷惑になることもあります。
実際、飼いきれなくなったニワトリさんを公園などに捨てる問題も起きていて、ニュースになっていました。
高校時代の友人の弟さんは、帰宅途中、近所の公園を通り抜けた時、何やら頭上から気配を感じて見上げると、大きな木の枝の上に、数羽のニワトリさんがいて、こちらをにらんでいました。
まだ野良犬がいる時代だったので、ニワトリさんたちは、身を守るために高い所にのぼれるようになったのです。
だから、友達がモルモットを動物病院に連れていった時に、待合室にペットキャリーケースに入れられたニワトリさん(白色レグホン♂)がいた、と言う話を聞いた時、そのニワトリさんはなんて幸せなんだろう、と思いました。
ところで、今はどうか知りませんが、なんで学校にニワトリ小屋があるのでしょう?
小学校なら、まだ教育の一環として、いきもの係などがありましたが、私の通った中学校にもニワトリ小屋がありました。(生徒はノータッチでした)
私には、そこのニワトリさんとの苦い思い出があります。
体育の授業前の休み時間、ウォーミングアップのため、グラウンドを走っていた私の足元に、突然ニワトリ小屋のチャボさんが走り込んできたのです。なんで小屋から出ていたのかもわかりませんが、
『あっ!』と思った瞬間、私はチャボさんを蹴るか踏むかしてしまいました。
グラウンドに横たわるチャボさん…
私は恐る恐る近づきました。
よく見ると、目は開いたままで、呼吸器もしているようでしたが、ピクリとも動きません。
試しにチャボさんの体を起こしてみましたが、手を離すとパタンと倒れてしまいました。
休み時間だったので校舎の窓からこの様子を目撃していた生徒もいて、
「ニワトリ踏んだ、○んじゃった?」などとざわついているのが聞こえてきたので、私は泣きそうになりながら、何度もチャボさんを立たせようとしました。でもチャボさんは、コテッと倒れてしまいます。
授業開始時間が迫り、私の焦りがMAXに達した時、突然チャボさんは、スッと立ち上がると、脱兎のごとくニワトリ小屋の方へ走り去りました。
あれは、目を開いたまま、気絶していたのでしょうか?それとも○んだふり?
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